雑種のひみつの『秘密』

清水玲子先生の『秘密』について、思いの丈を吐露します。

秘密のルート検索

 

こんばんは。

今日はいつも通り疲労感がひどくて、出張に行かなくてよかったとしみじみ思いました。今日行ってたら明日の出張に行けなかったかもしれない。

で、その行けなくなった出張ですが、昨日書いたようにChatGPTに「どこどこまでのルートを教えて」という質問をしました。

 

田舎もんのわたしは第三への出張のとき、毎回ルートを調べるのに数時間かかります。

そもそも会議のチラシの道案内が遠方から来る人間を想定していない時点で不親切にもほどがあると思ってます。東大とか国研とか一橋とか早稲田とか文科省とかがどこにあるかわからない人間は、都内在住じゃないに決まってるだろ。「地下鉄〇〇線で」とか言われても、その〇〇線にどこでどうたどり着いたらいいのかがまずわかりません。その〇〇線に何分乗ることになるのかも滅多に書かれていないので、結局自力で駅から駅までの時刻を調べることになります。そうしないとこっち発何時の新幹線に乗ればいいのかわかんないんだもん。

あと出発地と到着地を書いて検索するようなやつはほぼ大宮乗り換えになるのでその時点で却下です。唯一の例外が、大宮駅でなみたろうさんと待ち合わせした清水先生の原画展でした。あれはなみたろうさんが連れてってくれたの!! その証拠に大宮駅で合流するまでが冒険だったし、単独だった2回目はまっすぐ乗り換えられず一本逃したからね。わたしは「自力だったら絶対東京駅以外で乗り換えたくないマン」です。知らないところで乗り換えがあると大体方向を間違えるからです。電車の行き先も地名だけでなく、東京に近づくのか遠ざかるのかくらい最低表記してほしい。首都圏(=千葉だの埼玉だのを含む)の地名を東北人が聞いてわかるわけないでしょ、第三の人々は「遠野」とか「石巻」とか聞いてどこだかわかるんですかね。どっちも各県内では誰でも知ってる有名な田舎ですけどね(※やさぐれはじめました)。「〇〇行き」でどんな列車かすぐわかるのは、学生時代に多用してたけどもうなくなった「大垣行き」だけです。

だいたい住んでない地域のことなんてわかるわけないんですよ。荻窪とかさ。わたしは学生の頃まで横浜は東京から10分くらいだと思ってたし、ついでに都内は全域10分くらいで移動できると思ってました。だって東京、小さいじゃん。だからその周辺もめっちゃ近いという誤解?が拭えません。川崎は埼玉かどっかそこらへんにあると三十年くらい思っていたので、そうでないと知ったあとも情報の書き換えがうまくいかずどこにあるのかわかりません。なお川口と混同したのが理由だと思われますが、川口がどこにあるのかももちろん知りません。とにかく東京駅からは遠ざかる電車しか出ていないので、その点における安心感はすごいですね。

乗り換えも可能な限り少なくしたいです。乗り換えるたびに構内で迷子になるので時間も気力体力もロスするからです。地下鉄は特にだめです、「東京メトロ丸ノ内線」はわたしの長年の苦情が奏功して表記が統一されたようですが、以前は「丸の内線」とか「地下鉄丸ノ内線」とかもあってややこしかった。違う路線かと思うだろ! 今でも「東京メトロ丸ノ内線」だと名前から地下鉄であることがわからず、東京メトロというやつが全線地下鉄かどうかもはっきりしないので、よくない名前だと思ってますけど。ややこしいので可能な限りJRだけで移動したい、JRに恩義はないしサイトで払い戻しできないとかむしろ不便だと思ってるけど、でも少なくとも「JR」は各地に一種類しかない(はずな)ので切符も追加で買わんですむし。田舎もんにはスイカとかなんちゃらペイとかの選択肢はありません。台湾に行ったときだったか、切符は買ってあるのに乗り換え口でそこでしか売ってない新しい切符を追加で買わないと通れなかったうえに係員の説明も支離滅裂で化石恐竜のみすぼらしい気分にさせられたのは、成田に行く電車の接続だったかな、確か。その改札は、スイカとかだったらそのまま通れた、紙の切符だけ追加が必要、という謎仕様でした。

どう頑張っても3回くらい乗り換えなければならないようなケースでは、潔くタクシーに乗ります。地下鉄からの最寄り出口まで調べておいてもどうせ出たあとの右左がわからないし。うんざりしてルートを部下に調べてもらったことがありましたが、どれだけ調べても右左や電車の上り下りがわからないのでは結局道に迷います。

 

とにかく久しぶりの出張で、もはやせっせと道順を調べる体力もないので、今回はChatGPTに質問してみた、ということでした。

1回目は東京駅から浜松町駅まで歩くという選択肢にないルートを提示されたのでアホかと思い、もう一回「東京駅を経由する」「時間がかかってもいいから乗り換えは少なく」「地下鉄は使いたくない」を加えて質問したところ、まったく違うルートを提示されました。信用できないのでもう一回文言を変えて再度質問したら二度目と同じ結果が出たので、それで行って実地で確認する予定でした。出発の新幹線も含めて、もうそれが現実世界に適応される回答なのかどうかを調べる気力も時間もなかった。これで無事教えられた結果通りにたどり着いたら、いまのところわたしの役に立つことをまったくしてくれていないAIをちょっと見直してやろうと思ってましたが、残念ながら自分の間抜けさのせいでその機会は失われました。

 

 

鈴木さんが生き残って第二管区東北の仙台に配属されたら、奴はハマっ子で都会人だから、たぶん次のような電車の田舎現象にびっくりしたことでしょう。

仙台市地下鉄南北線の1路線しかなかった(その後東西線も作られました)

・地下鉄なのに地下でない部分が多い(「第九」第二管区最寄の地下鉄台原駅はギリギリ地下にあります)

・青森(や北海道)では在来線と新幹線の駅が違う上にめっちゃ離れている

東北新幹線の範囲では秋田新幹線山形新幹線ミニ新幹線の車両は自走しておらず、東北新幹線にくっついてただ押されたり引っ張られたりしてるだけ、かわいい

・在来線の車両数が少なくて短い(田舎は2車両が標準)

・電車は冬季は自動でドアが開かず手動で開ける

・強風や大雨で普通に電車が止まる

仙台市交通局でしか使えないスイカみたいなやつ「イクスカ」のスズメがかわいい

ついでですが仙台では初雪の朝にはスノータイヤ未装着の車のせいでもれなく事故が多発し超絶渋滞します。仙台人は側道から本道への合流や車線変更でなかなか譲ってくれないし。電車を使わないからと言って安心できない、頑張って鈴木さん。

 

加えてどうでもいいことですがわたしの中でのヨコハマの認識は名前の影響もあり湘南あたりと混ざっているようで、海があることになっています。ほんとにあるかどうかは知りません。

このへん、「かもめの玉子」を盛岡土産に買ってく都会人の認識とちょっと似てるんじゃないかと勝手に感じています。岩手の広さなめんな。盛岡から海は同じ県内だけど車で2時間かかるの、電車ではほぼ行けないの、「かもめの玉子」は沿岸部のお土産なの。と何度主張したことか。

 

 

なおわたしのこの頑ななまでの方向音痴(?)ぶりは、老害化現象の一環ではありません。学生時代からこうでした。

当時はサークルの遠征でよく夜行列車を使ってました。上野駅到着後はたいてい同行者の誰かが目的地まで連れて行ってくれたから困らなかったし、なにより夜行列車は朝まだ山手線が動いてないような時間に東京圏内に到着するので、そこから時間がかかっても問題なかったんです。当時いちばん迷って時間がかかった回が安田講堂での待ち合わせでした。

 

現在のわたしが次に第三に出張するときには、第三に住む複数の知人が、わたしのためにルートを考えてくれるそうです。いままで「ルートを調べるのが大変だ」と書いてもあまり取り合えってもらえませんでしたが、今回詳しく事情を叫んだら「問題の深刻さがやっとわかった」と支援表明してもらえました。

ありがたや。もうしばらく第三には行かないけどね。

 

 

文字ばっかりなので最後に猫でも。

2020年5月、引越し直後、10年ぶりに稼働したルンバもどきをめっちゃ警戒して腰がひけて、背中の毛もしっぽも逆立っていた宇野猫、当時1歳。

 

今夜の宇野猫、5歳。仕事してると寄ってきて絶妙に邪魔な位置で寝てくれます。あいしてる。