雑種のひみつの『秘密』

清水玲子先生の『秘密』について、思いの丈を吐露します。

メロディ2024年6月号 公安

 

こんにちは。今年のGWはわたしには連休はありません。昨日出張から帰ってきて今日はヘロヘロで猫家事もままならず、ひたすらメールと書類を捌いているところ。休みのあいだに片付けないと片付かない量の仕事って、どっかバグってるだろ。念のため、オレ仕事上は能無しじゃないよ??? 自分がどうでもいいと独断と偏見で判断したことに対していいかげんなだけで。

 

先日、まさか自分が言うことになるとは思わなかったセリフをふたつ言いました。

その1:「上司出せや」

ずっと面倒かけられてるカナダの取引先の、仕事しない人々に向かって。上司が出てきたらちょっとまともに進みました。

その2:同僚 「弊社は女性管理職が少ないことを問題視されており」

    わたし「ワシもはや女性管理職なんだが」

薪さんのこれっぽいと嬉しくなりました

 

 

さてこのスキ?に懸案(そうでもない)のメロディの感想なぞを。もういまさら感満載ですが自分が読んだときの気持ちを忘れちゃうので、って備忘録か。

 

・まずキャラ紹介、青木のところ前回と同じでひどい

科学研究所ってなんだよ、科学警察研究所だよ。それに青木は科警研の第八管区ではなく科警研「第九」の第八管区の室長です(前回と同じこと言ってます)。

雪子さんはもっとひどくて「警察庁法医研究所第一研究室」、もはや「科学警察研究所」「法医研究所」「科学研究所」「第九」とそれぞれ組織があるみたいな書き方(※こういうのが許せない人ですすみません)。東京メトロ丸ノ内線は「地下鉄丸ノ内線」とか「丸の内線」とかの表記が紛らわしくて違う路線だと思っていたというわたしの(!)苦情を受けてやっとどう検索しても「東京メトロ丸ノ内線」で出てくるようになり統一されましたが、扉のコピーにも文句つけるモンスター読み手がいることにもうちっと配慮して記述してくんないですかねメロディも。我々は「第九」の正式名称が「警察庁科学警察研究所法医第九研究室」であったことを忘れていませんよ。

雪子さんは青木の元「婚約者」から元「恋人」に格下げ?されたのが笑えます。どっちにしろ今回重要なのは、鈴木氏の元恋人であったことのほうだと思うんですが。

 

・扉。

薪さんお美しいんですがすでに苦悩してます。久しぶりにネクタイしてないからか、お若く見えます。

コピーは今回、内容に合ってるのでよし。

 

・それはもう「血」のせい

これについては前回のメロディで散々書いたからいいんですけど、100歩譲って「血」のせい、だとして、だったらなんなんですかね。早瀬拓也が自分のせいではなく「血」のせいであることを証明しようとして、死刑になったあとで「ざまみろ「血」のせいであってオレのせいじゃない」から死刑は間違いだ、と言いたい、のかもしれないけど。死んだあとでそれってなんなんだ。死んだあとに能力が発動するスタンドより無意味。

仮に「血」のせいであってもそれが悪いことだと自覚してやってた早瀬拓也が「オレは悪くない」って主張するのは短絡的すぎるし、殺人犯の子を産んだ女囚が実母でも、育ての母親があれではその育ての母親の「あなたのせいじゃない」と咎めもしない育て方のせいで「あ、じゃあ殺しても悪くないんだ」と罪悪感がなくなってしまった、という環境要因のほうが大きい、といくらでも主張できてしまう。前回「育てたお母さんのせいじゃない」って言ってたけど、むしろ育てたお母さんのせいだよ、って言われるよ。

ここ前回も書きましたが盛大に引っかかってるので再度主張しておきました。

 

ハクビシンを煮る佐賀星乃。

このシリーズ、めっちゃ普通ではない名前が初手から出てきて、むしろびっくりしてます。

いや死体を煮るとかさ、「ちょっと」くさいどころの話じゃねーだろ。なんで平然としてんの小学生の要。

 

・骨の標本、これはすごい。これに見とれるのも売れるのもこれはわかる。

人間の死体の場合、それが白骨化するまでにかかる時間は、地上に放置した場合、冬だと数か月ですが夏なら1週間から十日程度だそうです。とはいえ野ざらしにしてあんなきれいな状態で白骨化しないよね。絶対野生の獣に見つかって一部持ち去られるよ。

以前の貸家に住んでいた頃、見かけた野良さんの遺体を庭に埋めていました(大家さんの許可をとっていました)。少なくとも60センチは掘るようにしていましたが、ある日あまり状態のよくない礫死体を埋めたら血だの内臓のかけらだのが表層近くに残ってしまって夜中にキツネさんに嗅ぎつけられ、それを掘り起こしにきたところを犬が発見して大騒ぎして、まあ大変だったことよ。結局掘り起こされた猫さんは内臓を食われて皮だけを無惨に地面に晒していたので、再度穴を掘って埋めて、今度は中にも上の方にも表面にも当時育てていたハーブ類を散々ばら撒いたら、さすが臭い消し、それ以降はキツネさんが寄ってくることもなくなりました。

 

なお骨というか人骨に美を感じて殺してコレクションする変態は、『スケバン刑事』で既出です。15巻をごらんください。

 

・人を見下す目も悪口を発する口も人を殴る手も脳も血も肉も何もかも 何もかもが醜い

っつってその要素を持ち合わせていない中学生を殺す手、が自分で醜いと思ってるから、「素直に犯行を認め」てるんだろうか。最初に泣きながら「かわいいと殺しちゃう」早瀬拓也もそうだけど、罪悪感があるサイコパス、っていうのがイズイ。

 

・公安のハマダ君。

え、なにいきなり。そもそも公安てなに? ←よくわかってない

 

公安警察

公安警察とは 国民の安全・安心を確保するため、国際テロ組織、過激派、右翼などによるテロ、ゲリラの未然防止に向けた諸対策をはじめ、各種違法行為の取締り、北朝鮮による拉致容疑事案などに対する捜査、対日有害活動の取締り、サイバー攻撃に係る捜査や対策、NBC(核・生物・化学物質)テロへの対応などを強化推進しています。

www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp

つまりテロっていう判断なのね。 ※ここはあとで順次ツッコミます

 

上の説明は警視庁の公安警察ですが、「公安」で検索すると他にもいっぱい出てきます。

 

国家公安委員会

公安委員会制度は、強い執行力を持つ警察行政について、その政治的中立性を確保し、かつ、運営の独善化を防ぐためには、国民の良識を代表する者が警察の管理を行うことが適切と考えられたため設けられた制度であり、国に国家公安委員会を置いて警察庁を管理し、都道府県に都道府県公安委員会を置いて都道府県警察を管理している。

https://www.npa.go.jp/hakusyo/h24/honbun/pdf/07_dai1sho.pdf

https://www.npa.go.jp/hakusyo/h24/honbun/pdf/07_dai1sho.pdf

こちらは警察庁長官すら管理下におく組織なので、ハマダは違う。

ただこの資料、警察庁が作ったもので、組織図としてわかりやすいです。

 

検索で引っかかったこの資料の出どころを探ったところ、平成24年版警察白書(2012年)でした。

新しいものがないか探したらありました。令和5年版警察白書です。公安の説明文がだいぶ違います。

国家公安委員会

公安委員会制度は、警察行政の民主的運営、政治的中立性の確保の目的で導入された合議制 の行政委員会であり、国に国家公安委員会を置いて警察庁を管理し、都道府県に都道府県公安 委員会を置いて都道府県警察を管理している。

「警察を管理してやる」感がだいぶ薄れた記述となっています。

 

我々の認識でも?警察と公安は、なんとなく仲が悪い気がするんですが、

日本の公安警察の実力は、世界的にも評価が高い。日本ではスパイ行為そのものを摘発できないので、現行犯として情報受け渡し現場を押さえる必要がある。そのため、必然的に尾行や監視の技術が磨かれてきた」という

(日本の公安警察の「尾行・監視」は世界トップレベル…FBI捜査官も舌を巻いた「スパイ防止活動」のリアル)

こういうエリート意識に加えて、

・刑事警察を主流に歩んで長官に至るのはきわめて困難だったのに対し、公安警察が組織の中枢を占めるという状況が長年にわたって続いてきた。

・改善が叫ばれて久しい刑事警察の弱体化も、公安警察が60年、70年安保闘争などを契機として極度に肥大化してきたことと無縁ではない。

けど、

・しかし、最近は警察内の公安偏重の雰囲気に微弱ながら多少変化が現れてきたようだ。

東西冷戦が終結し、かつて脅威とされた共産圏諸国はほとんどが姿を消した。日本国内における左翼勢力の力も減退した。最近、ある公安警察幹部が「もう俺たちがエリートだなんていう時代は終わりだよ」と投げやりにつぶやいた。

だそうです。

(『VIVANT』活躍している「公安警察」…日本人が知らない、日本の「刑事警察と公安警察」の根が深い確執)

 

さらに「公安」検索の続き、

公安調査庁

公安調査庁は、破壊活動防止法及び団体規制法に基づいて、我が国の公共の安全の確保を図ることを任務としており、経済安全保障に関する情勢のほか、サイバー攻撃や国際テロリズム北朝鮮・中国・ロシア等の周辺諸国を始めとする諸外国の情勢、国内諸団体の動向など、国内外の諸動向に関する情報を収集・分析し、得られた情報(インテリジェンス)を政府関係機関に適時・適切に提供することで、政府の各種施策に貢献しています。

www.moj.go.jp

 

ここに至っても結局「公安」がなんなのかよくわからん。

国民の安全を確保するっていうのは警察も同じじゃないのかな。と思って調べました。

警察と公安の違いとは?

では、「公安」は警察の中の何なのかというと、暴力主義的な破壊活動や国益侵害になるような行為を取り締まる部門になります。「公安」という呼び方が一般的になっていますが、正式には警備警察という部門に属しています。ただし、警視庁においては、「公安部」という名で独立した部門として存在しています。

 

っていうかここ↑に書いてあった。

まず、「公安」という名のつく組織はいくつか存在します。

警察組織を管理する役割の「公安委員会」。
行政機関のひとつである「公安調査庁」。
警察組織の一部門である「公安警察」。

ドラマなどで度々刑事たちとの対立が描かれ、通称「公安」と略されるのは、3つ目の「公安警察」のことです。警察と公安、というふうに分けて呼ばれることが多いですが、公安も警察の一員です。

日本の警察には、各地域の安全について担う地域警察や、交通に関する取締などを行う交通警察など、さまざまな部門があります。その中で、殺人事件や窃盗などの刑事事件を取り扱う部門を刑事警察といいます。ドラマなどに登場する「刑事」とは、この刑事警察のことですね。

では、「公安」は警察の中の何なのかというと、暴力主義的な破壊活動や国益侵害になるような行為を取り締まる部門になります。

 

わかりました。

ハマダは公安警察で、舞台が東京だからおそらく警視庁の公安。とはいえいまさら偉そうにされる謂れはなく、薪さんも強気なわけですね。

 

・ 公安は警察内部でも他部門には簡単に本名や所属は名乗らない様 指導されていますので…

あ、だからカタカナの「ハマダ」なのか。

 

・青木「これは暴力団共産党絡みの事件ではありません」

暴力団共産党でないならテロとくるか、と思ったらテロでした。

 

力尽きたのでワンコと散歩に行ってきます。