雑種のひみつの『秘密』

清水玲子先生の『秘密』について、思いの丈を吐露します。

メロディ2024年2月号

 

こんばんは。

今号の樹先生の表紙、かっこよかったです。一瞬、高校生・青木かと思ってしまった。

あの子、タッパあって年齢よりジジくさいから(すみません)、学ラン似合わなさそう〜〜。

 

で、口絵の描き下ろしミニ色紙なんですが、複製でいいから全プレか、せめて抽選で100名とかにしてくれっていう願いは、今年も届いていませんでした。なんで全プレやってくれないの、メロディ。人手不足なのは勝手にわかってるので、できないのかな。と考えてみました。

1枚だけなら先生方に1枚描いていただけば企画になるもんね。全プレは確かにめっちゃ手間かかりそうだし。あと昔の全プレって切手同封とかでつまりちょっとお金がかかったんですが、いまの全プレって「雑誌と単行本の応募券を集める」とかなんですよね。花ゆめで連載してると3か月で単行本が出るのでそういうのもわりとできそうだけど、メロディだと1年に1冊出るか出ないかですからね。

 

色紙の薪さんは、ここしばらくの描き下ろしプレゼントの中でいちばんキリッとしていらっしゃいます。それなのに猫みたいに首をかしげてる……この微妙な猫っぽさ、北九州市漫画ミュージアムの色紙の薪さんを思い出しました。BON子さんとこにレポートがあります。

BON子 生薪さんにドキドキが止まらない。 - BON子の秘密妄想帳

これね、「北九州市漫画ミュージアム 清水玲子 色紙」で画像検索しても、BON子さんとこのこのページ以外にないんですよ。この色紙の薪さん、とても好きなので、写真で見られることが本当にありがたいです。

 

 

さて「DNA」第二話。うーん。とりあえず順番に。

 

・扉。のその前に、作品紹介の青木一行の欄、ひどすぎる。一文に「第八管区室長」って2回も出てくるし、こいつ「科警研」の室長じゃないよ、「科警研の第九」の室長だよ。『秘密』で「第九」を抜いちゃいかんでしょ。

左側にある「第九」の紹介は、これだと「第九」科警研が別組織みたいに読めるし。

雪子さんも「青木の元婚約者」とかストーリーと関係ないですよね、なんでそこ書く? 薪さんの紹介も「現場主義」「冷徹」「誤解を受けがち」って、間違ってはいない、けど当たってもいない、別人の紹介みたい。

扉のコピーも相変わらず意味不明……情緒的なのはいいけど、中身わかって書いてるように見えない(そんなわけないんだろうけどそう思えてしまう)のがどうにも気に入らない。

 

いきなり文句の羅列ですみません。赤ペン右手に持ってしまったよ。気を取り直して、薪さんを褒め称えましょう。年末だし。

・改めて、扉。薪さん、お美しい、というかおかわいらしい。冬だからニットのカーディガン着てる(雑な感想)。この人、扉でよく寝っ転がってますよね。そこが危ないのよあなた。

青木のドヤってないドヤ顔が一瞬ちょっと……特にその人差し指が。部下の仕草じゃねーだろ。あ、部下としてそこにいるわけじゃないからいいのか。カラーシャツとネクタイはマル。

こちら、ひっくり返して保存します。

ギャーーー、だめだった。色気ありすぎ!!

ひっくり返して掲載したのは、この色香を覆い隠すためだったのかぁ〜〜。

 

さて本文。

・いきなり猫さまの惨殺遺体。みたくなかった……。 ←クロスケ読み返せない人

・子供時代を思い出す早瀬拓也。かわいい、という感情があって、ニコニコして抱き上げて、殺して、泣いて悩んで、ってそんな感情アリかよ??

前半だけならわかる、殺して平気な奴。後半だけもまあちょっとならわかる、なんの感情もなく殺して、動かなくなって悩むとか。あるいは途中の意識が飛んで、知らんうちに殺してたとか。いっそ人格が分裂してるとか。

この人、そこらへん違うでしょ、他人事みたいに悲しんでるのに意識がはっきりしてて、いわば普通の感情で。母親を殺すかもって予感までしてそれを悩んでるって、どういう精神状態? いや普通じゃんって解釈するオレが間違ってるのかな。まあこういうの毎回しれっと追加情報が出てきたりスルーされたりするから、まだ第二回だしあまり悩まないでおこう。

・母親は許せん。どっちかっていうと、異常な子供を許容するおまえが全部悪い、と言いたくなる。『秘密』の世界線の大人、ほんとにろくでもないのが多すぎる。

これはねー、こんなやつらばっかり見てたら、精神に悪いですねイライラして。貝沼にやられて全滅するはずだよ。青木お疲れ。

・ところで書類が雑だと思いました。「特捜 視覚者 早瀬拓也」って、字がデカイ、何もかもデカすぎる。特捜ってひとりでやるんでしょ、大々的に宣伝してるようなもんじゃんその書類。青木、事務仕事はもうちょっと細やかにやってほしい。でもお疲れ。

 

・被害者中学生、14歳と13歳。子供だった……こんな子供までMRI捜査にかけられるのか……今回、MRI捜査の残酷性(というか厳密には残酷なのは犯罪であって捜査じゃないんだが)、上の「精神イライラ」も含めて改めてしんどいです、個人的に。

・冤罪説、ちょっと顔がいいからってすぐそれか。

復習:前回「ファンクラブ結成されて一方では死刑判決嘆願されてる時の人」と、東大の青木の彼女じゃないかもしれない人が言ってました。

・鈴木・薪・青木、じゃなかった、鈴木・薪・雪子のスリーショット写真、薪さんてば帰国後はマンションじゃなくて職場に置いてるんだ〜。雪子さんが真ん中にいるからハサミでカットできないもんねぇ。

 

・「「カルトセレモニー」による犯行が?」……カルトセレモニーって、えっとなんだっけ。

復習:暴行して殺害したあと総ての遺体をロープ等で儀式的なポーズで「演出」したため一部では「カルトセレモニー」とも呼ばれています

これ一般用語なのかなと思って検索したけどヒットしなかった。いまここで学びました。

でも「演出」を「カルトセレモニー」と呼ぶなら、「カルトセレモニー」を団体名のように呼ぶその使い方、間違ってるんじゃ……この語の語法も今後また出てきたらその時考えよう。重要な項目じゃないだろうけど性格的に気になる。

・「薪所長失礼します!」なにそのいまさらの「所長」呼び。

 

・精液。早瀬拓也の。いやいやいや出ないでしょ! 年表で確認しますよ。

2057年7月 逮捕

2069年8月 死刑執行

この間、刑務所ですよ。その半月後の事件ですよ。

解剖に立ち会うってことは、遺体から出るってことですよね、そこらへんからじゃなくて(そこらへんでも無理だろう)。え、わたしがなにか読み間違ってて、別の含意があるんでしょうか。薪さんが嬉しそうな、「へっ、ざまぁ」みたいな自信満々の顔してるから、こっちが自信なくなります。 ←理系の天才になにか言われるとすぐ落ち込む人

※ あああっっ やっとわかった、わかってないけどちょっとわかった、読解力ないオレ。

 「もし」僕と鈴木がしくじったというのなら、ってことなのね。つまり早瀬が冤罪だっていうなら、いや冤罪ならやってないんだから出ないでしょ精液……だから出ないから冤罪、ってなっちゃうよその論法。

 今回の事件が「カルトセレモニー」=早瀬??の犯行だというのなら、うんその場合はやってれば精液出るけど、だから出ないよ12年間刑務所で半月前に死んだんだから。

僕たちがしくった=冤罪、だっていうなら犯行を犯したのは早瀬のはずがないだろ、っていうことの逆を言った皮肉なのかな。いやでも冤罪じゃなくても状況的に早瀬のはずがないんだから、つまりどっちでも早瀬のはずがないんだから。そしてそれを青木に言ったら、ほらーあの子わたし並みにバカだから、早瀬のものであるはずないのに「しかし」って悩んじゃってるよ薪さん!!

 

・「まったくいい年して気が短いオトコっ」 トシは関係ないと思います……でも前回も雪子さんをガン無視してスタスタ現場に行こうとしたし、言いたくなるのもわかる。とはいえ薪さんはいつもこんな調子ですよ雪子さん。

・雪子 結婚式以来の再会 そーなん??!!? 

・お嬢様の御誕生本当におめでとうございます いまさら??!!?

復習と確認:雪子さんが妊娠してたのは「可視光線」、つわりで吐いてたし働いてたから比較的妊娠初期、2066年で、由花里さんが半袖ワンピース着てたり最後雪降ったりしてたから下半期。「DNA」からおよそ3年前で、この半年後に娘・黒田日向が生まれたとすると娘は2歳半です。

娘の写真入り年賀状は2067年か2068年のものでしょう。結婚式にも呼ばれて、年賀状の交換(たぶん相互に出してる、なぜなら青木は手紙を書く男だから)をしてるなら、別に気まずくなる理由はないよね。むしろ「わ〜久しぶり!」くらいのノリでいいのでは。

※正しい綴りは「気まずい」です

→雪子さんは青木の身長を確認していただけで、あいさつもガン無視して実はまったく青木に無関心であった、ヒドイ

っていうか青木、いまさら雪子さんの結婚指輪に反応して父親の気分になってんじゃねえ!!

・短頭身化?薪さんが今回多い。下膨れになるのがかわいい。

 

・私が婚約まで考えた「鈴木克洋」はいいかげんな捜査をする男じゃなかった

婚約(?っていうか結婚)を考えたのはあなたじゃなくて鈴木さんですぅ〜〜!

まあでもいいよ、薪さんが励まされたから許す。

鈴木のことをそんなに守りたいと思うなら実際に婚約までした青木にももうちょっとやさしくしてあげてください。とはいえ青木に強く出てしまう心理はよーーくわかるし、だからこそ結婚式に呼んで年賀状を交換してるんだと思えば、まあ許す。死んだ人間に思いが残ってしまうのはわかるしね。鈴木さんとはそもそも別れてないんだから。

・励まされたあとの薪さんの穏やかでやさしい一連の表情、とてもよいです。薪さんの半分は鈴木でできている。

 

ハクビシンの遺体。またかよ……みたくなかった涙 事故だろうけどね……にんげんの遺体はあんなにきれいなのに、どうぶつの遺体はなんでこんなに容赦ないの、先生涙

なおわたしの車には、どうぶつの遺体に遭遇した際にそれを二次被害(=遺体がさらに車に轢かれてバラバラになったり、つつきに来たカラスたちが事故に巻き込まれたりすること)から救うために移動する道具として、使い捨て手袋が常備してあります。どうぶつの遺体は発見したら基本的に車を止めて路端に移動します。

・要、と妹! 妹は母親そっくり。また遺伝子系の嫌な話が出そうな予感が。

・どうぶつの遺体にポーッとなる要と、それにドン引きする妹。子供だからまだハクビシンを知らないのね。

・「おまえのか」って、だからそれハクビシンだってば、物知らず。野生動物だっつの。

 

 

うーん どうぶつの遺体で始まってどうぶつの遺体で終わってしまった。

いったん休憩して、続きます。