雑種のひみつの『秘密』

清水玲子先生の『秘密』について、思いの丈を吐露します。

秘密の薄い本(と暮れのごあいさつ)

 

こんばんは。

メロディ公式のついったで、2月号の各作品の紹介につく「❤️」の数が、清水先生の薪さんがいちばん多い。というのを地味に確認してにやけています。

 

 

さて年内に片付けたかったこの↓話。

原画展に合わせて作ろうかと思っていた薄い本、やめました。

かいつまんで詳細を(←矛盾語)お話しすると、

 プリンタで印刷するのからして大変だった

→ましてやコピー機で両面やるのを想像したら時間的にも体力的にも無理だった

支部にサービスあったな、と pixiv Factory を思いつく

→こいつにあげるために原稿を専用のテンプレで作り直さねばならない

→やっと作ってアップするのに重くてめっちゃくちゃ時間がかかる

ここに至るまでに、原稿を10回くらい(印象値)は作り直してます。しかも pixiv Factory にあげる原稿は画像のため、打ち直しがあると文字を打ち直してページメーカーを通して、それをファクトリーのテンプレに貼って、と一連の作業が全部やり直しになります。ちょっとましなプリンタやコピー機はその機械のところに行かないといけないけど、原稿作成はなまじ自分ちで夜中にできてしまうもので、努力はしました。結果が伴ってないですが認めてやってください笑

で、なんとか全部作ってアップしてみたのですが、絵と文章のコラボのため本文もフルカラーしか選択肢がなく、出来上がってみると無配も販売もあり得ない高額に。おまかせプランなので、コミケに行く人が頑張って早割とか使って作ってるのより、ずっと割高です。

さらに、せっかく苦労して入稿したので実物サンプルを作ってみたのですが、原稿よりブツのほうが印刷が濃く出るため、ページメーカーで背景ありで作った文字画面がとても読みにくい。それでこの価格はねーだろ、と完全に却下となりました。

まあ再録オンリーだったし、ご了承くださいませ……サンプルは儀礼上、イラストとアイデアを提供してくださった共著者のなみたろうさんにお送りしました。

 

ちなみに、支部の作品ページにはいつからか「pixiv Factory でつくる」というボタンが実装されており、こいつを押すとほぼ一瞬で電子原稿が出来上がります。

はじめてプレビューを見ると、感動しますよ。

サンプル:

目次も自動で作ってくれる。表紙の種類が少ないですが、表紙は本文とは別原稿として入稿するので、ファクトリーに行くと自力で作った別の表紙に差し替えられるかもしれません。iPadでは支部からファクトリーへのリンクが機能していないため、原稿を一旦ダウンロードして、ファクトリーには別画面から入って、原稿をアップロードする、という形になりそうです。でもテンプレ使って自分で作り直すというめんどくさい作業の手間なし!! 便利!! MacBook(パソコン)での動作は確認しました。
細かい編集はできませんが、あとがきを追加できます。タイトルや名前は変更できます。奥付に入る連絡先はメールアドレスが必須です。中表紙とか自動で入るので、無駄な空白は多いですが「本」感はすごくある(無駄な空白は、pdfファイルの状態で削除するとノンブルがずれます)。でも細かいところは、該当ページだけファクトリーのテンプレで作り直せば自分の好きにできるはず。

あ、ということは逆に、自力で作るフルカラーの薄い本も、支部にイラストとしてまとめてアップしてしまって、そこからファクトリー用に作ればテンプレ作業が不要で、もうちょっと簡単だったのか……。思いつくわけねーだろそんなこと。まあいいや、勉強になった。二度と使わない知恵ですけど。

 

支部のその場でプレビューを確認できるし、本を作らなくても無料でpdfファイルがダウンロードできます。上にあげたみたいなやつ。長くなると重いですが、楽しいのでぜひお試しください。20年後とかにサービスがなくなる時のために、作っておくといいかもしれないですね。20年後は自分でも不要かもしれませんが。

昔からある「PDFに変換」がプレミアムユーザーじゃないとほぼ役立たずなのに、こっちは太っ腹だなー。

 

期間限定の「シェア画像を作る」ボタンも、SNSでシェアする時には役立ちそうです(そりゃそうだ、そのためのボタンだっつの)。

サンプル:



* * * * *

 

できなかった同人誌の話はもういい。そんなことより、今年も無事、終わりそうです。

 

自分語りになりますがまとめておきます。

2年ばかり前、2022年1月の、確か8日だったと思います。ぱーっと霧が晴れたような感覚がありました。当時県立中央病院の、精神科を含む3つの診療科にかかっており、半年後に4つめにかかることになるのですが、まだ自分が信用できなかったけれどそれでも、このときが好転の第一段階だったとわりとはっきりわかりました。

この年には昇格もあったものの、仕事そのものはきちんとこなせるほど快復はしておらず、それでも逆に好き勝手できるようになった立場や、わたしだけでなくみんながまだ自由に動けないという世情に助けられて、ごまかしごまかし生きていました。特に秋からは強制給餌の始まった猫さまの世話が文字通り日々の中心となり、やがて彼女の通院が毎日となりました。仕事は在宅でほぼ出勤せず、書類もメールも会議もガン無視で、特に数字やデータ類は脳が受け付けなかったため、資料は読みもせずシュレッダー行き、人に話しかけられたくないからどこにも出かけずと、まさに猫家事しかしていなかった半年でした。好転したと実感してからでこの調子だったので、その前の2年間の惨状は自分で思い出しても悲惨でした。

本当の意味でよくなったと思ったのは、今年の夏です。春から夏にかけて3年連続で入院していましたが、やっとそのスパイラルから抜けて、今年は特に大きな病気もせず各疾患の症状も落ち着き、メンタルも安定しました。たまに古傷が痛んで、そういえば手術したんだっけ、と思い出す程度になりました。元々の性格が雑なため、書類は相変わらず締切には仕上がりませんが、出してます。会議も寝る場所ですが、出席してます。今年の秋の新部署発足がこれより前だったら対応できなかったと思いますが、現在は人間の世話までできるようになりました。昼に出勤すると途中で抜け出さずに夜までずっと職場にいるので、驚かれています。3年半のあいだに失った体力は日々の生活に支障が出るほど低下していますが、モノを食べようとか寝ようとか思う程度には自分自身を気遣えるようになりました。メールやSNSは相変わらず発作的に拒否反応が出ますが、愛想が悪いのはただの元々の性格で、現実世界ではもうほぼ問題なく生きています。

 

猫さまは、今年は子猫を6にん預かって、4にんがもらわれていきました。公園から救い出せなかったひともいます。いまはまた自分ちの猫さまたちの、一日おきの通院、一日おきの点滴で、猫屋敷全体としては低空飛行ですが落ち着いています。

 

薪さんの連載再開と清水先生の原画展がこのタイミングであったのは、わたしにとっては僥倖でした。1年前なら第三まで出張るのは、コロナがなくても無理でした。不定期にひょろっと顔を出してまた沈むついったで黙って受け入れてくださる秘密クラスタのみなさん、不定期に期間があくこのブログを思い出してくださるみなさん、どうもありがとうございます。猫のつらいことも多かったのでいい年だったとは言えませんが、復活・再開・新規の1年でした。

みなさまいろいろな場所で親しい方を亡くしたり、ご自分が弱ったりと、楽でない日々をお過ごしの方、人前で傷ついた顔をなさらない方、たくさんいらっしゃることでしょう。

今年は連載の続き、そして原画展の巡回があるかもしれません。定期的に騒げますね。どこかの空で、生きて会いましょう。