雑種のひみつの『秘密』

清水玲子先生の『秘密』について、思いの丈を吐露します。

秘密の昇格

 

こんばんは。

昇格しました。つまり出世しました。正確には辞令交付は年度末、発令は新年度です。ずっと在宅でほとんど出勤してないので、同僚が教えてくれました。そのあとメールを見たら人事資料で回覧されてました。

昇格の何が嬉しいかと言うと、給料があがることです(なお嬉しくないことは会議が増えることです、これ以上増えんのかよ……)。定期昇給以外に号級があがるそうです。どれくらいあがるのかも知らんしみんな「安いよ!」って言うけど、フリーター時代に貧乏すぎてバスに乗れなくて歩いて帰ったり、駐車場代をケチって1分2分のために猛ダッシュしたり、給料日までの財布の中の残金が20円とかで本気で消費者金融の「1週間無利子」を借りてみようかと毎月のように思ったり(※使いませんでした)、あんたたちそんな思いしたことないでしょ。と内心思ってます。つまりだから、安くたって昇給は嬉しいの!

年間に換算したら猫のひとりやふたりの手術代ぐらいになるだろ。金を数える単位は「手術○回」です。ちゃんとしたオタクなら「コミケ遠征○回」とかで数えるのかもしれません。

 

2年前に「昇格の条件は満たしてるけどもうちょっと業績あげないといかんのではないかと会議で見送られた」と上長に言われたけど、そのあとコロナというかどっちかというと病気のせいで、なにもしてないんです。自慢できるほどなにも業績あげてない。

あと去年の秋頃、もっと上の人に、「昇格させるから、会議に遅刻しないでよ」と言われました。ぜんっぜん守ってません、そのとき軽く交わした「わかりました〜〜笑」って約束。

それなのに今回、黙って昇格したので、ちょっと納得がいかない。もっと言えば、上記のふたつの上司からの申し入れは規定にないことなので、ほんとはダメなんじゃないかと思うの、そういう根回し的なやつ。

どうせ上げるならもったいぶらないでさっさと上げてほしかった。などといった多少もやもやしたものがあり、「あ、そうですか」的な気分です。少し前に語りましたが、周りが盛り上がると冷静になってしまうので……こういうときの沸点が低い性格のほうがよかった。

 

相方の方が大喜びしてます。我々は相互に独立した生活を保っており、各自がきちんと働いて自力で生きていくことを尊重し合っているので、就職したときも引っ越したときも、家を建てたときも、奴はたいへん喜んでくれました。今回もわたし以上に盛り上がってます。お祝いにまたグッチのパンプスを買ってくれるそうです。今度は黒を。

 

レクター博士についての説明はこちら:

SS「イタリアン・ビューティ」

 

年齢から言っても、9センチのピンヒールよりは1個くらいちゃんとしたおしゃれな鞄がほしいなと内心思ってはいるのですが、うちみたいな猫屋敷で高い鞄を買っても、まくらにされたり爪研ぎされたり中にもぐっておしっこされたりして、悲惨な末路を辿ることは目に見えているので。

猫のいない人生だったらこれを気になにか買ってたと思う(←ふだん使ってる鞄の値段が高いほうで5000円とかの人)。

 

 

ところで昇格1個でなんで奴が盛り上がっているかというと、わたしの業種にはあまりそういう出世の階段がないのです。つまり定年までのあいだに1回かせいぜい2回くらいしかチャンスがないのです。

その点からいうと、薪さんなんて警部補から入って、既に4回も昇格してます。しかも

2049 警部補

2050 警部

2052 警視

2056 警視正

2065 警視長

警視正までがめっちゃ早い。警視長だってめっちゃ早い、現実の警視長は優秀な人でも採用22年目からだそうです。異常な出世の早さです。

 

昇格祝いとか、しないどころか昇格の事実をほぼガン無視でしょうね現場型の薪さんは。階級があがること自体は悪いことじゃないし、「上層部」になればできることも違ってくるんだから、喜んでいいと思うけどね。でも「第九」の独立性を考えても、階級があがったからってやってることがかわったわけじゃないのも事実。とはいえ青木の危機に単身現場に乗り込むとか、危機管理的にはかなりまずい。青木が薪さんの位置情報を管理してるのだけが救いかな。

警視監になるときには、少なくとも青木は、さすがにお祝いとかしたいでしょう。キャリアはいずれ全員なるとはいうものの、恋人の立場としてはお祝いしたいでしょう(※妄想が始まってます)。

でも何をあげたらいいんだろう。時計は薪さんはヴァンクリのいいもの持ってるし、それと別に金属製のも持ってるし。ネクタイとかありがちすぎる上に、警視監の昇格祝いにあげるようなもんじゃないよね。やっぱなんかこう、高級すぎないけどセンスがいいなにか、を一生懸命探して、世間はどうでも薪さんは興味持ってくれるもの、を見つけてほしいです。青木には。

プレゼント妄想は先日バレンタインのときにやったのでここまで。いっそ、いきなり猫をあげるとかさあ、「一緒に育てましょう」とかさ。

 

 

とにかくこれを気に心を入れ替えてまじめに働きます。と言いたいところですが入れ替えるほどたくさん持ってないので(とハムテルのバイト先の人が言ってました)、青木公認の給料ドロボーしながら、世界と猫の世界をよくするために生きていきます。