みんなー!
なみたろうさんのお誕生日だよー! ←おまえだれや
手元にあったもので、つい。猫は宇野さんです。
あっ Wi-Fiは、先方に住所を告げた20時間後には追加のルーターが配達され、ばっちり復活しました。クロネコさんの急な仕事を増やして申し訳ない、でも感謝しかない。
いやすみません、たんじょうびのお祝いなんて薪さんと青木と鈴木さん以外やらないので、いざリアルの方のお祝いとか緊張しちゃって。勝手に祝っていいのかな、とか。でも勝手に祝います。
改めて。
なみたろうさん、お誕生日おめでとうございます。今年はちょっとサプライズやってみたかったので、予告なくリンクを貼らせていただきます。いつも「いいよ」って言ってもらってるから、言われるの前提で。
なみさんのブログの、ずっと昔の記事なんですけど。
ご訪問いただくと、発情期を迎えた薪にゃんとそれに興奮する青木(と文字で書くとアホ丸出しですね青木ゴメン)がいます。おまえに案内されんでも何回も見たよ、という方もいらっしゃるでしょう。
万が一まだの方がいらしたら、まだでなくても改めて、見に行ってください。
行きました? 行きましたね??
あちらの3枚目のイラストの、深夜に起こった出来事を、健全な妄想にしました。書いたのちょっと前なんで番号が古くなってますが、お誕生日に使わせていただこうと大事に取っておきました(?)。
この青木、後ろ姿が色っぽいよね! 発情しても許す。
なみたろうさんには去年からずっとかまっていただいてますが、特にこの半年は本当にお世話になって、励ましていただいて、わたし専用薪さん(←図々しい)も描いてくださって、オリエ限りなく感謝しております。
おうちのこと、体調、お仕事、なにもかもおひとりで背負って大変だと思いますが、お元気で色鉛筆マジックを披露してください。
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Kiss 6 月に狩
闇夜だと思っていた。窓のカーテンを閉じなかったことにも気づかなかった。移動した前線に掃かれた雲が星月夜に空を明け渡し、細い眉月の弓がどこかの一等星を射るように構えている。目を凝らしながら寝室の位置と向き、衛星の方角を計算し、時間の見当をつける。ベッドに入ったのは何時だったか、そして眠りについたのは何時だろう。シャワーを浴びたかったのに寝落ちの誘惑に抗えなかった。
闇に目が利くようになって、恋人の輪郭がシーツのあいだに浮かび上がってきた。枕に載る後頭部、セットしていない髪がさらりと流れてかたちのよい耳の後ろ側が見える。すっとしたうなじには短く並行した傷が何本もあった。これは覚えている、力が入ったときにしまったと思ったら、青木が微かな呻き声をあげて、それを色っぽいと感じてしまったのだ。一本の枝のように育った脊椎と、抱擁を支える肩甲骨。青木の力強さの源がよくわかる、薪が好きな部位だった。肩から脇腹にかけての曲線が、少し動いた月光に仄かに光った。その流れるラインの続きが見たかったが、腰から下はもったいぶって毛布に隠されている。全部知っているのに、何度も確かめたい。触れて、確かめたい。
だいぶ目が覚めて、有明の月の射程圏内に瞬くのが、冬の訪れを告げるシリウスであることがわかった。起き上がってみると、からだは既にだいぶきれいにされていた。投げ出されてやる気なく脱力した手足から中心に向かって、からだじゅうを恭しく清めあげるしもべのような姿を想像する。どんな満足した瞳で眠りについたんだろう、とその表情を想像する。
薪はそっとベッドを抜け出した。下りたのと反対側に裸のまま回って、顔の見える位置で膝をつく。かすかな星明かりに照らされて影を落とす髪をかきあげてやった。そうすれば閉じたまぶたの下の虹彩の、宇宙の広がりのような色が透けて見えそうな気がした。
たいていは見つめるだけで視線に気づくこの男が、さわってもゆすっても目を覚まさないときがまれにある。そんな夜には薪は湧き上がるいたずら心と、それを上回る触れたいという衝動に、存分に自分を委ねることができる。指先で、てのひらで、唇で、なまざしで全身に触れて、まだ寝室が闇だった時間帯に薪の激情を引き出した恋人の愛撫を、ひとつずつ返していく。腕が翼に、爪が羽根になったような、そんなやさしさと柔らかさで、熱を返す。
月が猟犬を狙い撃ち、明日は想いが満ちて光量が増す。38万キロ彼方の重力にひかれて、秋の夜に情感の潮位が上がる。薪は真珠の唇で狩人にそっとくちづけた。あと少しだけこの寝顔を見つめたら、揺り起こしてでも腕の中に潜り込んで、射止められて眠る。
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