雑種のひみつの『秘密』

清水玲子先生の『秘密』について、思いの丈を吐露します。

面接官の内職/SS「満月の夜」

いやもう毎日のようにここ書いてますね……錯乱してる証拠ですね……でもたまった欲求(←なんの)はどうにかして放出しないと体がもたないので、書き散らかして多少なりとも自分の気が済むならしばらくこれでいってみます。

年度末の書類たまってきたしそのうち嫌が応にも精神的に社会復帰しなくちゃいけなくなるし(働いてないみたいに見えることへの言い訳と自分への戒めです)

 

 

昨日は仕事で、若者合計22人も相手にして一日中面接なんかしました。面接官5人もいましてね、1対5なんです。それが22セット。ちょっとした圧迫ですが、私は中でも不機嫌担当なので、終始薪さんのことを考えて。あの姿勢で臨みました。

「で?」(カチカチカチ)とかね

 

さてそんな最中に考えたショートショート便宜上ここではこれをSSと呼ばせていただきます)

もうオトナが5人もいたら話聞いてるふりして内職です。若者のひとりが短歌を話題に出してきまして、それにインスピレーションを得て突然考えたお話です。ごめんな若者、でも意外にちゃんと話聞いてた証拠(?)だから

 

舞ちゃんを抱っこしてる青木に薪さんがブランケット?を渡して?る、例の扉絵より。

泊まった説もあり、青木が風呂上がりっぽいのも気になるし、いつか書きたいと思っているのですが、薪さんは泣いていったん帰ります。薪さんごめん。

最後に参照した短歌を載せておきます。

 

パソコンで打ってるので、しかも自分のケータイはネットにつながらないガラケーなので、スマホでどれくらい見にくいか読みにくいかよくわからないんです、ものすごく読みにくかったらごめんなさい。

 

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満月の夜

 

 「こうちゃん! おつきさま」

 「満月だね」

 「まんげつ?」

 「まんまるの月のことだよ」

 「ふふ。おつきさま、でぶ」

 「はは、ものすごいでぶだな」

 薪は姪っ子を後部座席に乗せた青木に送られて、駅までの道を辿っているところだった。

 みっともない姿を見せた。薪の「家族」に対する複雑な思いは、話したことがないから青木にはわからない。舞の成長もまぶしく少し胸が痛んだが、三人で静かな夜の道を進んでいると、今夜だけは青木の甘い考えも、この世のどこかとても遠い場所で、ありえそうな気もした。

 

そ の 甘 い 考 え 好 き よ ほ ら み て よ 今 夜 の 月 は も の す ご い で ぶ  ほ む ら/ひ ろ し

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帰宅後 ほ む ら/ひ ろ しの歌集を久しぶりに引っ張り出してみましたが、あの若者、まさか機嫌の悪い(フリの)面接官がほ む ら/ひ ろ しにあんなに食いつくとは思わなかっただろうな……

あの歌人についてはあんたより知ってるよなんならここで10個くらい披露してやろうか、と思ったほど(←しなかったのが「フリ」の最後の理性でした)