雑種のひみつの『秘密』

清水玲子先生の『秘密』について、思いの丈を吐露します。

メロディ2021年10月号 岡部編っていうか暴走編

 

今回のメロディに再録された岡部さんの(?)お話、お母さんの還暦祝いだそうですが、それだと岡部さんのお母さんは、17歳か18歳のときに岡部さんを産んだことになります。岡部さんのお父さんは警察官だったそうなので、未成年と結婚して子供が産まれたなんて、たぶんかなり問題視されたはず。

それについての検討はこちら:秘密の年齢2 4月9日編

 

年齢以外の要素について、前回の雑誌掲載時にはわたしはまだ薪さんを存じ上げなかったので(※掲載誌は半年後に古本で入手で既読です)、今回初めて読んだみたいなふりして、いつもどおりいいかげんな感想を書いてみます。再開時期未定のいま、なにかやっていかないと自分がもたない。という思いもありますし。

 

ではいきます。

・扉。この3人の構図と表情、それぞれにとてもよい。薪さんては上司ヅラなのに岡部さんを支えてると同時に頼ってるような表情、惚れ直す。服装がちょっと乱れてるのもいいです。青木のダブルのスーツは、どこで手に入れたんだよ、と思いました。

「決定的な画」。これが証拠となって起訴に持ち込める事件って、どんなの……。死体が見つからなくて失踪か他殺か不明ってやつかなと思ったけど、「五人連続惨殺事件」って言ってるし、惨殺にしちゃ死体がきれいだし、だいたい誰の脳を見てて誰を起訴するのか。事件を妄想してみました。

+この画自体は犯人だと思われた者の脳からだけど、バックにいた共犯者=政財界の大物、を逮捕したい

+岡部さん以下が見ていたのは死体の画ではなく、真犯人が殺して包むようすを盗撮カメラで覗き見していた秘書の視線であり、ここに至ってやっと見ていたのが殺人現場であることが判明した

+死体をなぜか透明なビニールシートでくるむのと、消臭のために香りの強い百合系の花を一緒に入れていたのが共通した手口で、それで連続殺人だと関連づけられた

+なお見ていた秘書は脅迫しようとしたか警察の手が伸びたかで殺された

「第九」(しかも要の第三管区)って、土曜日休みなんだ! 「第九」はそもそも忙しい時は徹夜続きで事件がなければそうでなくて、とフレックスっぽいと想像できますが、働き方改革が徹底されたもよう。「掘り出しもの」山城・波多野以外のその他の部下(すまん)も、この頃は逆にまだ文句言わずに深夜でも働いてたのね。

・波多野ちゃん超使える、他のおっさんたちが寝落ちしてるわずかな時間で出たばかりの証拠をまとめて報告書作っちゃった。部下にほしい。彼女が敬愛する岡部室長の荷物にすぐ気づいた観察力もマル。

 

・青薪。シートベルトと座席の角度はもう話題になりすぎたのでいまさら放置します。

・つかこのふたり、いままでどこにいてなにしてたの? 第三が総出で事件捜査してるときにまさかデートしてたの?? みんな4徹で寝落ちしてるのに青薪だけなぜか普通に元気笑

・そもそもデート以外の理由でこの時間に青木が東京にいることが、そしてこれから食事に行くことが説明できない。深夜に薪さんがハラをすかすなんて、なにかハラが減るようなことをしてたとしか思えない(その割に元気なのが謎ですが)。

・シートベルトの差し込み口が固いような席に薪さんを座らせないでください、海に落ちた時に脱出できなくなります(たぶんシートベルトカッターは載せてると思いますけど、ドラレコ前後についてるような車なら)。

 

・波多野ちゃんがただ走ってるだけなのにめちゃ心配そうな所長。全わたしが嫉妬しました。

・午前4時、あっという間に2時間経過。いままでトロトロ走ってたのか(マッハ運送便、どこにあるんだ)。ていうか午前4時にみんなそんなにクラクション鳴らしまくるなんて、東京って都会なんだな……。

「ネズミの引っ越し」ってなんだよ笑

・そして片側一車線でたぶん迂回路もない道路が続く笑 都会のはずなのに。

・右手の指紋の写真、薪さんどこからどうやって撮ったの笑 そして運転手に怒鳴られてるのになぜか窓を開ける青木。バカ……?

・雰囲気たっぷりに車を出て手帳をキメる薪さん、めっちゃカッコイイ!!

 

・時速40キロとはいえ延々走ったあげく朝6時の受付に間に合わないと涙目の波多野ちゃん。だからどこにあんのそのマッハ運送、いっそウーバーなんちゃらに頼んだほうが確実なのでは。

「市内全域」、「市」部だったのか。東京でも「市」は田舎だって知ってるぞ、北東北民でも知ってる。中心部に支店とか受付所、ないの?

・薪さんが自分を「警察官」っていうの、すっごく好き。

「いついかなる場面でも我々警察官は市民の模範となるべき生活・運転を心がけなければならない」と饒舌な薪さん。受付に遅れてもゴリ押しする気は満々の薪さん。そこは模範でなくていいんだ笑 近くに小学校があったって明け方前なら児童なんかいないし関係ないでしょうに。ところで運転はともかく「市民の模範となるべき生活」って、どんなの??

 

再び二次妄想・市民の模範編:

深夜2時。

青木「薪さん、今日はちゃんとごはん食べましたか」

薪 「ん? んん」

青木「正直に答えてください」

薪 「15時頃にブランチを食べた」

青木「なんですかそのめちゃくちゃな食生活は。市民の模範たる警察官はまず健康なからだから」

薪 「うるさいな、僕が健康かどうかはおまえが一番よく知ってるだろ

青木「食事に行きますよ」

薪 「こんな時間に……?」←青木と一緒ならまんざらでもない

 

午前7時(※マッハ運送便その後)。

薪 「あっ……あ、青木」

青木「薪さん 声が大きいですよ、朝っぱらからそんな声出したりして市民の模範はどこいっちゃったんですか」

 

「うるさい、何だ青木お前いつも運転中後部座席見すぎだ!!」ちょいちょいファンを喜ばせるこういうの、もっと普段から出してくださっていいんですよ……。

「ずい分大きい紙袋だが衣類か?」なんなのか知らずに波多野にやさしくしてたの! 全わたしが(以下同文)

赤いちゃんちゃんこ「最近のはオシャレですねエ」いや最後で普通に見えた。

「きっと出しに行く暇もなくて」って、科警研というか「第九」にも郵便受付くらいあるよ絶対!! うちの職場ですら、郵便局もクロネコも回収に来るよ!

・カレンダーの4月2日の冠マークは何なんだろう。

・岡部さんは新潟出身なんですよね。新潟県はわたしの業界で「新潟はどこに所属するか問題」というのがあるのですが、それはまたの機会に。

「屋根から落ちちゃって」、それ年寄りが死ぬやつ! わたしの生息地ではそれを理由として、誰も屋根から雪をおろしません。むしろ屋根に「雪止め」をつけて落ちないようにする(下を通る通行人の身に危険が及ぶから)。かわりに家の方を頑丈に作ります。

・岡部さんの弟妹、若くね? このとき岡部さん、42歳か43歳ですよ。

・子供にも誕生日とかクリスマスとか合格祝いとかいっさいない家庭で育ったので、ちゃんちゃんこが日付どおりに届かなかったくらいでそんなに嘆いたり喜んだりする気持ちは正直理解できない。でも描かれていない脳内でお父さんとかお母さんとかのことを考えたであろう薪さんの真剣な表情は(笑えるけど)ステキです。きょうだいの話を聞いて涙流してる青木も(メガネ割れてるけど)かわいいです。

 

「路肩走れ青木ィ」いや突然3車線のでっかい道路ですけど、周りは森だしコレ田舎の高速道路じゃん。路肩でなくて大丈夫だからね薪さん、暴走しないで。

「逆走しろ」だからどこなのマッハ運送便! 市街地だよたぶんもうすぐそこだよ。

「痴話喧嘩」と言われても相変わらず不動の青木、さては自覚があるか言われなれてるか喜んでるか。

・この数ページの漫才はもうツッコミきれないのでこのへんで許してあげます。

 

・土曜日午後、机で寝てたみんなが床に移動している。帰れば……。

・鍋パーティについてもすでに一度妄想しています。

 → 秘密のさよならパーティ

・薪さんのピンドットの寝巻きは、下穿いてません(断言)。後ろ姿も寝起きもお美しい。そしてなんて神々しい最後のショット……。うんうん長生きして、あなたも先生も、連載も。

前回はインクが青でした。だからなんだってことはありませんが。単行本にもパークにもないから写真撮るしかない、このために電子版も買おうかと一瞬血迷ったほど。

↓ 前回

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以上です。

再録ですが楽しませていただきました。

 

 

なおこの最後のお美しい薪さんから妄想したおはなしはこちら:

薪さんのお誕生日/「102° Fahrenheit」

薪さんの二次小説の2個目で、もう恥ずかしくて読み返せないですが一応あげておきます……。