雑種のひみつの『秘密』

清水玲子先生の『秘密』について、思いの丈を吐露します。

秘密の天才 博士号いっぱい

 

こんばんは。

毎日雨ばっかり降ってるし気温は上がらないし、なんなんだこの天気は、と言い合っててふと思いました。

梅雨だよ!! くそー、気づかんかった。いつになったら夏になるんだ。

もう夏至も過ぎちゃったし、この時期は毎年「このまま冷夏になったらどうしよう」と怯えてるんですが(と過去にも書いたことある気がしますが)、もうすぐお彼岸でそのすぐあとは冬至だな!が合言葉(?)になりつつあります。コワイ。

 

 

連れ合いから聞いた話です。

現時点で時価総額世界一位の半導体系の会社・エヌビディアのアメリカ本社の採用条件、まず博士号5個ですって。は???

うちのツレも薪さん(自社設定)も博士号2個ずつ持ってるけど、太刀打ちできんかった。アメリカじゃ2個や3個持ってる人がわんさかいるので、5個くらいにしとかないと足切りできなくて採用活動がめんどくさいんでしょう。なにしろオリンビックのメダリストでなにかの博士号持ってるような人とか、クイーンのギタリストのブライアン・メイみたいに「放置してた博士号、そろそろ取るか」でとっちゃうような人とか、わんさかいるんだもんね。

 

連れ合いは自分の2個では足りないので、親戚じゅうから集めたら5個になるから、4人のうち一人くらい採用してくれないだろうか、とバカ言ってました。あと、やっぱり3個めもらっておけばよかった、とも言ってました。そしたらあと2個だから、頑張ればいけそうな気がする(※気のせいです)。そもそもなんでいまさら採用されたいんだ、末端株主のくせに。

さらに修士号5個集めたら博士号一個くらいにならないかな、と言うので、修士号がなんぼ努力賞みたいなもんだといっても5個も取れるなら博士2個くらいとってこいや、と言っておきました。 ※ただの妄想です

※卒論は参加賞、修論は努力賞、博論は一等賞、は元カレの言葉。

「特等賞じゃないのか」

「審査員特別賞かもしれん」

この一等賞、どこからもらうかで価値がひどく大きく変わる、というトラップ案件でもあります。

 

それにしても5個ってどこからとってくるんだろう。同じ分野なら、たとえば工学系とか、医学と薬学とか、隣接分野でも3個くらいいっぺんに取ってくる人は軽くそこらへんにいるんでしょうね。MITあたりには。

※いっぺんにたくさんの博士号をとる方法の雑な説明↓

博士論文はメインとなる本体の他にいくつも研究論文があるのが普通なので、『動物のお医者さん』の菱沼さんの論文のように。さらに弱小研究室(当時、現在の公衆衛生は人気研究室だそうです)の菱沼さんはボスの助けもなくひとりで研究してひとりで論文書いてたけど(あの人やっぱりのほほんとした結構な頭脳だと思う)理系の大きめの研究だと普通はチームでやるので、研究規模がじゅうぶんデカくてチームのそれぞれが論文1本ずつ学会に持っていって発表できるほど派生した研究が立派であれば、参加した各人が博士号取れるし、さらには論文や派生研究のほうが参加人数より数が多ければ博士号が余る(!)ので、各人も複数取れます。

うちのもそうやって2個もらい、他にチーム組んでた3人の院生と一人の留学生が博士号とったそうです。全部で6個ぶんだったのか。それ独り占めしてたらエヌビディアに受かってたのでは。

 

たとえば、人工知能なら工学と言語学情報科学。生体なんとか研究で医学と薬学と農学の生物系。認証技術なら生体工学と生理学と心理学。そんな感じですかね。想像ですけど。

なんだ、頑張れば取れそうじゃん(←そんなわけない)。これに加えてさらに2個って、すごいね。今なら博士号そのものが細分化されてていろんな博士号があるし昔より取りやすい(※日本の話です)から、5個持ってる天才も、まあ日本国内に残ってないだろうな。

そんでエヌビディアに受かろうと思ったら、その博士号のでどころもどこでもいいわけじゃなくて、ジョンズ・ホプキンスとかプリンストンとかハーバードとか、悪くても東大とか、とにかく世界の上位50位以内に入る大学じゃないと博士号として認めてもらえないの(※想像ですがたぶん当たってると思います)。もうぐーぐるあたりがフツーの企業に思えてくる。

 

 

ついでですが今年の灘高の東大理Ⅲの合格者のうち、二人が理Ⅲを蹴ったんですって。行き着いた先はハーバード。そこは見栄えで選ぶんだ、と不遜なことを一瞬でも考えたわたしを許してください。

東大理Ⅲが違う意味での記念受験なんだな。ちゃんと受かるのを証明するためだけの受験。

そういう人たちは2年生の時点でSAT満点とかなんだそうです。しかも灘高にはそういう海外入学組が、手続きの仕方からエッセイ書くためにはこういうことしたらいいよとか、教えてくれて道筋を作ってくれる互助会?みたいなのがあるって。

博士号5個、の陰でどうしても霞んだ話に聞こえますが。

 

それとそもそも博士号を数える助数詞って「個」でいいのか。

「号」ではないんですよ。仮に「号」だとしても、「号」は「序」数詞としても使われる(例:博士第2458号)ので、「助」数詞としては実質的に役に立ちません。

たぶんよくないけど、かわいいからこのままでいきます。

 

 

こちらは大きすぎる毛玉ボールに文句を言っている岡部さん(猫)です。

大きすぎて咥えにくくてテンションが上がらないそうです。

 

ふてくされる岡部さん追加。