雑種のひみつの『秘密』

清水玲子先生の『秘密』について、思いの丈を吐露します。

秘密の内視鏡検査

 

30日、連れ合いが内視鏡検査を受けてきました。下から。

ドックの一環なので他にもいろいろやったようですが、3年だか5年だかぶりの内視鏡検査、潜血検査より確実なのもあり潜血検査より好きだとかで、かなり前から楽しみにしていて、ここしばらく過去の経験談や予測感想を毎日電話で報告されていました。

 

まず前の日から水っぽいカレーとかの流動食っぽいやつを食べさせられていました。

当日は浣腸をするんだと思ったらやっぱり下剤を飲まされたそうです(浣腸、というのは奴が内視鏡をふざけてというか楽しんで浣腸と呼んでいただけでした)。

ところで下剤で流しきれないと内視鏡を入れてから「まだ「おつり」がある」と言われて内視鏡を抜かれて、今度こそ浣腸されてもう一回出してきて再度内視鏡、というのが昔はよくあったそうで、特に女性なんか恥ずかしいから下からの内視鏡検査を受けたがらず結果的に大腸がんの発見が遅れて手遅れになる。ということがよくあったとか。それで時間をかけて腸内をだいぶすっきり流す工夫がなされるようになったそうなんですね。

患者の人権意識の発達が人命を救うことにもつながってきたんだなあ、と思わされました。

 

ツレに戻ります。

おしりに大きい穴があいている黒い紙パンツを穿かされて、あれは下手すると裸より恥ずかしいって言ってたけど、どう考えても裸のほうが恥ずかしいと思う。ヘンな人なんですうちの。

そして横になって丸まったそうです。座位での検査ではありませんでした。

で、興味津々でいろいろ聞いたんですが、以下当人(=還暦↑、シスヘテロの男性、性格はちょっとクレヨンしんちゃん、でも脳みそは天才)のからだを張った??証言によります。

 

・潤滑剤を入れられるときがとても気持ちいい。指で入れられた。声が出そうになる。「もっとやって」って思った。女の気持ちがわかった気がする。

※ここは下からの内視鏡検査を受けたことのないわたしにはなにも言えません。

 

・入口から内視鏡を入れられるときは、普通は異物侵入ということでみんな肛門に力が入ってしまって「力抜いてください」と言われるんだけど、僕は「ふにゃっ」ってなって力が抜けちゃう。

※「それは気持ちいいの??」と何度も確認したのですが、「気持ちいいっていうか力が抜ける」の繰り返しで、「気持ちいい」という言質は取れませんでした。

 

・S字結腸を抜けるときは「うっ」ってなる。痛いとか衝撃とかじゃなくてちょっと気持ち悪い。

※直球で「結腸を抜けると気持ちいいって噂を聞いたんだけど」と突っ込んでみましたが、「それはない」と即座に否定されました。まだ開発されていないようです。

・下行結腸から横行結腸に行くカーブも、その次のカーブも、気持ちよくはない。

※このへんになるとだんだん飽きてきた管理人、証言内容をあまり覚えていない。

 

・最終的には盲腸までたどり着いて、抜きながら腸内をチェックしていく。自分でも見たけど申し訳ないほどキレイだった。

・でもところどころやっぱり「おつり」が残ってた。早くうちに帰ってシャワー浴びたい(←普段からトイレに行くたびにウォシュレットだけでは我慢できずいちいちシャワーを浴びる人)。

・帰りは普通に持参した替えのパンツを穿いて帰ったそうです。でも当人は下剤だの潤滑剤だの流しきれずに残ってる感があって気になって仕方なかった模様。

 

以上が報告の概要です。まとめると、

・指で潤滑剤を入れられるのはとても気持ちいい。

・S字結腸をファイバーが抜けるのは別に気持ちよくない。

いずれももっと大きいものが入るとどうなるのかはわかりません。

あと、下からいろんなゲルだのゾルだのを入れすぎるのはよくないのではないかとも思いました。わたしが。

 

薪さんだって検診受けるだろうし、青木も同じく受けて思うところがあるんじゃないかと想像したりもしましたが、不敬罪で捕まりそうなのでこれ以上の妄想は秘密民各人におまかせします。

 

 

ところで内視鏡といえばわたしが学生だったもう25〜30年ばかり前、内視鏡の会社が開発したカプセル型の内視鏡「ノリカ」というのがあったのですが。薬みたいに飲んで、体内を通過しながら写真を撮って、最後に下から出す。確か回収して映像をゲットするんだったと思います(記憶違いかな、映像を転送できるなら出したあとは回収不要ですよね)。

とにかく開発そのものは事実で、なんで商品名が「ノリカ」かというと、それを開発していたときに開発チームの壁に貼られていたのが藤原紀香さんのポスターだったからです(特段セクシーなやつではなかったにせよいまだとちょっと微妙ですね)(壁に薪さんのポスターが貼られてたら「マキ」とか「ツヨシ」とかになってたんですね)。

なおプロトタイプ開発段階では違う俳優さんのポスターが貼られていたため、そっちは商品名というか開発コード?が違います。「ナナコ」みたいな(覚えてない)。

開発者がインタビューで「ノリカが正式に製品化されるまでは内視鏡検査は受けません」と笑顔で言ってたのが印象的だったのですが。

 

ツレに言わせると、回転しながらあらゆる方向をたとえ撮影できたとしても、さきっぽの曲がるファイバーと違って狙ったところが撮れるとは限らないし、解像度とか撮影枚数??とかの問題もあるんだろう(から製品化というか一般化していない)んだろう、という話でした。取り出し方式だったら確かに容量に限度がありそうですが、この数十年でそっちも飛躍的に進化してるからなあ。

わたしのゲスの勘ぐりは、そんなものが出回ったら今までの機材が無駄になるので予算が下りないか、新しい機材への不信感があるか、or/and ノリカが高いか、あたりに理由があるのではないか、と。

個人的には鼻からの内視鏡は麻酔なしでもまったく苦しくなかったし、下からも一度くらい経験してみたいと思ってもいるし、そもそも田舎の医療に先進性を期待しない癖がついているので、カプセル型のノリカでなくても不満はありません。名前が「マキ」だったらそっちを試したかったかもしれない。

 

 

ツレの内視鏡経験談はなにかの(なんの)参考になるとは思えませんが、報告としては楽しめました。本人も楽しそうだったのでよかったです。以上です。