いつぞや何かを書いていて、セリフの確認のために資料として無印8巻を読み返し、気づいたこと。
山本さんが「検事さん」だったことにみんなが驚いていたのが、そして検事に「さん」がついていたことが地味に謎だったんですが、急に謎が解けました。東大法学部を出たからって、誰でも司法試験を受けてるわけじゃないんですね。みんな受けて受かってるもんだと思ってたよ。 ←物知らず ←薪さんはつまんなそうな顔して受けて受かってるはず
興味のない分野だったので知らなかったです。
で、知らなかったので軽く調べました。
現在の司法試験受験資格は、法科大学院を修了するか、予備試験というものに合格するか、の二択らしいです。法科大学院って、つまりそういう予備校的役割があったのか(っていうか予備校そのものなのか?? 大学院、がそんなんでいいの?)。
山本さんは50倍の試験に合格したそうなので、当時の合格率は2%です。すげえ。
まあわたしが学生だった頃の数値ってそんな感じでした。地方の大学だったので司法試験なんか受ける奴のほうが少なくて、法学部の元彼も受けてなかったし、法学部の Чちゃんも受けてなかったし、知ってる範囲では同級生でひとり受けてたくらい。10年くらい受験し続けてて、1次試験は3、4回受かったみたいなんですが、2次に受からなくて諦めて就職してました。大変そうでした。
2019年の合格率は、法科大学院修了者群が29%、予備試験合格者群が82%。後者の優位性つーか有能性が浮き彫りになりますが、司法試験自体が昔ほど難しくなくなった(たぶん)のと、合格する気で受験するもともと頭いい人たちにとっては、実はいうほど難しくないんじゃないか、という印象です。
東大の理3の人が、「司法試験? しょせん暗記だろ、受かるよ、受かってみせるよ」っつって専門外なのに1年の勉強で実際合格した、という話を聞きました。 ←薪さん言いそう
これは薪さんと鈴木さんは絶対、ふたりで合格してたと思う。
と単純に頭いいから、と想像してたら、警察のキャリア組はだいたい受験してて、長官などトップを狙うならまず受かってないとだめ、っていうかそんな上を目指すなら司法試験くらい受かる、そうです。
ってことは「第九」のみんなも受かってるの?? 岡部さんは別としても、今井さんは受かってるだろうな。曽我と小池は正直あやしいけど……宇野さんも経歴からいって違う気はする。
青木は、立場から言って受かってないとダメですよね。高校で飛び級して東大文1に入ったんだから頭いいんだし、薪さんに憧れて薪さんをゲットする(←)んだから釣り合うためにも。
ということで少なくとも二次に、青木(と今井)も司法試験合格組、という設定が追加されました。山本さんの登場でみんなが驚いていたのは、司法試験合格というだけでなく副検事だったこと(からわざわざ国家一種受け直したこと)だと思っておきましょう。
薪さん、鈴木さんの天才ペアの受験&合格は3年生かな、と思います。学部にあがって、卒業後のことを考えるようになったあたりです。
鈴木「司法試験、どうする」
薪 「どうする、ってなに」
鈴木「在学中になにひとつ資格取得も受験もしないってのも」
薪 「おまえな。卒業して学位をとるのがいちばん立派な資格だろうが」
鈴木「博士号2個も楽々とってきた奴がよく言うよ……」
薪 「だいたい司法試験なんてしょせん暗記だろ」
鈴木「おまえにはお手のものだろう」
薪 「めんどくさい」
鈴木「そうだけど、先々国や社会システムを動かそうと思うなら、ハッタリでも持ってて損はない」
薪 「……(一理ある)」
鈴木「だいたい官僚社会で持ってないと経歴的に困る」
薪 「……(同意せざるをえない)」
鈴木「受けとく?」
薪 「受かっとくか」
法律といえば薪さんは、青木に向かって「航空法96条97条違反」とか叫んでたのもありましたね。航空免許持ってないのになんでそんな法律丸暗記してんの薪さん。フォトグラフィック・メモリー持ってていやでも覚えちゃうんだろうな。
1巻の薪さん、ヘリの中で青木をなだめたりすかしたり、スーツじゃない服着てたり、何入ってんのかいまだに不明な分厚い洋書を抱えてたり、雰囲気が違って懐かしい(←?)。
あ、ところでその航空法を調べてみたんですが、96条(航空交通の指示、及び航空交通情報入手のための連絡)のほうは、ざっと読んでも何が何に違反しているのかわかりませんでした。法律がめんどくさくて。
97条(飛行計画及びその承認)のほうはどうやら、「パイロットが青木に変わるという飛行計画の変更があったのに国土交通大臣にそれを報告していない」ことが違反のようです。
東大法学部といえばほかに、外交官試験も有名どころです。在学中にコレに受かってしまって東大自体は途中で退学する、というのが、外務省に入って外交官になるようなエリートの誉れなんですって。
一昨年、外務省・文科省・経産相・法務省・文化庁の各代表(=ゆーてもたぶん仕事を押し付けられた若手)が報告事項を持ち寄る会議っていうかシンポジウムに行ったのですが、外務省の代表の発表及び資料がいちばん簡潔でわかりやすくかつおもしろく、さすがに世界を相手に異文化と渡り合う職員は違う、と思いました。なおいちばんくどくどわかりにくかったのは文科省です。
外務省の人もそう思ってるのが見え見えでした(※ 個人の感想です)。なんで休みの日にこんな奴らと一緒に仕事してないといけないんだ、的な。態度、投げやりだった笑 視聴者のワタシに見抜かれてるようじゃダメだな。
最後に薪さんの資格とか免許とかを適当に整理してみます。
一般的な資格の情報源はこちら:
ここから推測したものについては※をつけておきました。
最終学歴(最高位学歴):京都大学大学院生命科学研究科(博士:生命科学(京都大学))
博士号もう一個【二次】
司法試験合格 ←上記の検討からの推定
普通自動車免許
普通二輪免許※ ←見たい!!!!
無線免許※
柔道初段以上※
剣道初段以上※ ←これは鈴薪で見たい
TOEIC満点【二次】
各種語学検定は、めんどくさがって受けてないと思います。
それでも資格みただけでもかなり強い。履歴書めんどくさそう(いまさらどこに出すんだ)。
ところで情報源のサイトによると、警察庁に入る警察官は例年1桁のもよう。
えっっっ?? 多いとは思ってなかったけど、そんなに少ないの?
じゃあ同期ふたりで「第九」に入った鈴薪とか、かなり特殊だったんじゃん。他にも無印組の動態とか整理したくなりましたが、力つきたので本日はこれまで。
文字ばっかりなので最後に猫を貼っときます。
実家から届いたナスとトマト、ビニール袋をかじる岡部猫。