雑種のひみつの『秘密』

清水玲子先生の『秘密』について、思いの丈を吐露します。

秘密の作業配信

 

こんばんは。

今日も猫アカウントで嫌なものを見てしまいました。どんどんネット引きこもり(=この場合、ネットばかりやって引きこもってるという意味ではなく、交流型のSNSに参加しなくなるネット上の引きこもり、という意味です)になっていきそう。

わたしがブログでしか物を言わない愛想の悪い状態になっても(なってるよ)、どうか見捨てないでくださいみなさん。

 

 

さて本日、っていうかいま、これ書いてるまさに いま、とらちゃんがpixivスケッチで作業配信をやってます。こんな時間(=25時過ぎ)でも見学者数人。花ゆめの漫画家さんも来てました。今日は原作付きのアガサくんというやつです。

なお『おかえり、初恋。』は電子の連載版は現在5巻まで出てまして、わたしは3巻の表紙がいちばん好きです。

book.dmm.com

 

作業配信、好きなんですよね。配信をBGM?にして自分も作業やってる。ハート飛ばしまくってます(←そういう機能があります)。

今回は音声も流れており、こちらはチャットで話しかけることができるので、ちょっとコミュニケーションが取れます。邪魔しないようにしないと。

 

わたしは絵描きじゃないからただ眺めてるだけですが、作業配信ってお絵描きソフトの画面がそのまま流れるから、描いてる絵を描いてる時間にリアルタイムに、なによりも「真正面から」見られるっていう臨場感、めちゃ贅沢ですね。手描きだと斜めからしか見られないですもんね。

色違いの線でラフがあって下書きがあって、そこに絵を重ねていくの、絵師さんの目とか頭の中ってどーなってんのかな、と思います。いまではだいぶ見慣れましたが、裏返したり拡大したりしながら描いてるの、便利な時代になったなあと部外者ながら思いました。レイヤー重ねて(←ソフト使ったことなくても作業眺めてるうちに理解できてきて楽しい)一瞬で色が変わったり手前の層が変わったり、絵の一部が動かせたり。面白い。ペンのシャッシャッていう音が聞こえるのも面白い。字書きにはない音だからかな。

お絵描きソフトの出始めの頃って、手描きじゃないやつはすぐわかるっていうクオリティで、線も画面も固くて好きじゃなかったな。評判も悪かったと思います。ソフトの進化した時代でよかった。

清水先生もちょっと使ってるんじゃないかと思うんですが、「漫勉」で「増殖」の頃手描きだったから、描いたあとで取り込んで加工に使ってるんですかね。

 

文章で作業配信やったらおもしろいかな、っていうのも、ときどき考えるの。

でも誤字や語彙を直してるところを見られたら、脳内をのぞかれてるようで(←MRIか)めっちゃ恥ずいな。あと書き込む前のクオリティ低いやつを読まれるのもね。読めないように小さい字にしたら配信の意味ないし。と、いつも却下となります。

 

とらちゃん、今日は浴衣を着てる女の子を描いてるんですが、そしてイラストじゃなくて漫画だからいろんな人やいろんな服装やいろんなポーズがあるんですが、これを迷いなく線で紡ぎ出すさま、見えてるものが違う気がします。

浴衣というか着物、昔イラストレーターの永田萌さんが「資料がないと描けない」っつって着物屋さんにわざわざ真っ白の着物を作ってもらい、モデルさんにポーズをとってもらって描いた、という本があります。

たまゆら―永田萠画集


当代きっての売れっ子画家がそこまでして描いたものを、いまの人はさらっと描くんだもんな。

人間の知性が関わるものって、知識だけじゃなくて感性や技術までもが、個人の中ではなく人類というか集団の中に蓄積していき、それによって次の世代は以前より楽にできるようになっていくんだな、と思ったりします。

それってMRI捜査で最初は「第九」がほぼ全滅するほどみんな病んでたのが、だんだんふつうの捜査員も関われるようにノウハウが蓄積していく、っていうのにも通じた感があって、慰められます(←?)。

 

作業配信とは言わんけど清水先生も……あ、漫勉はある種配信みたいなものだったなと思ったり。

さてとらちゃんは3時まで5分ばかり休憩、わたしもそろそろ自分の作業に戻るとします。