雑種のひみつの『秘密』

清水玲子先生の『秘密』について、思いの丈を吐露します。

秘密の休日出勤

 

こんばんは。今日はくわしい愚痴ですすみません。

レーザー治療のために毎日病院(猫の)に通っています。それはいいんですが眠いです。帰りの15分の運転で寝そうになります。

明日、祝日なんですが、出勤日なんですよ。今週は土曜日も出勤なので、日曜日しか休みがないんです(※月曜始まり)。でも疲れすぎたので明日は休みを取ることにしたんです。休みをとって、家で溜まってる書類を片付ける(ん??)。仕事を休んで仕事する(←バカ)。いいんです心が軽くなるから。

で、明日は休むというか出勤しないことにしたんですが、それを連れ合いに言えなくて。

 

奴がだいぶ前に「金曜日に休みを取ったら4連休だ」と言ってたので、わたしは木曜日も土曜日も出勤だから日曜日しか休みがない、って答えたら、おまえのことはどうでもいいんだ俺は4連休にするんだ、と言うんです。自分でカタをつけるならいいかと思ったんですが、やっぱり今になって「ほんとに休めないの」とかうるさいんですね。で、実際はわたしは休む(というか出勤しない)わけですが、それを言えない。

だってさ、デートで10時に待ち合わせるとするでしょ、わたしはそれに間に合わせようと思ったら6時起き。普段寝るのが通常3時±2時間で、起きるのが9時±2時間のわたしが。起きたら猫家事2時間、風呂と身支度で1時間、車で駅まで30分、あとロスタイム。デートでは常に眠いんです。おまけに半日遊ぶと疲れてしまって、夜帰ってから仕事するとか完全に無理(だから猫バイトさんを呼んで夜の猫家事をお願いします)。猫さまが病気の今はとにかく忙しくて疲れているので、体力の余力がない。

そしてそれを言ってしまうとヤキモチを焼いてスネるんです。俺より猫優先か、的な……馬鹿馬鹿しいので相互に口に出しませんけれど。空気は感じる。

だから、明日出勤を取りやめ(て家で溜まった仕事を片付け)ることは、秘密です。

 

 

ここから本題です。

これが青薪だったら、青木はどんな無理をしてもデートするよね。

考えなきゃいいのに、考えちゃうと、ツレに申しわけない、さすがに。

 

まあ二次の薪さんは青木に甘いからな……疲れた顔を見るともっと甘やかして、いつもは青木の仕事であるごはん作りとか風呂沸かすのとかベッドメイキングとか、やってくれちゃうからな(※自社設定)。

 

薪さんちのドアを開けたとたん、崩れるように入ってくる青木。以前書いたことも読んだこともありますがそこは目をつぶってください。

「疲れてるなら無理して来なくていいのに」

「いやです。俺があなたに会いたかったんです」

「会いに来たって玄関口で寝そうになるんじゃどうもならんだろう」

「……(ぐー)」

バカだな、という優しいお顔で「ほら。靴を脱いで、上着も脱いで」

「ついでにパンツも脱ぎます」

「なにバカ言ってんだ。もう全部忘れて少し寝ろ。そのあいだに夕食の支度をしておくから」

「すみません、あなたの手を煩わせて」

「そう思うならさっさと休んで、復活してこい」

小一時間ほど仮眠をとり、なんかふわふわした感触で目を覚ました青木。

「……薪さん」

「起きたか。ちょうど鶏のスープができたぞ」

「俺のハラの上に載ってたんですけど」

という青木の手には、ちっこい仔猫。

「ああ。今朝拾ったんだ」

「は??」

「明日、はこべさんに預けることになってる」※曽我さんの彼女 ※自社設定

「は???」

「もうカリカリを食べるから、生後1か月半くらいだろ。すぐ貰い手が見つかるよ」

「いやいやいや。だったらはこべさんに預けたりしないで、このマンションでしばらく育てましょうよ」

「……なんだって?」

「こんなふわふわの、モンローほくろのある仔猫、東京じゃほんとすぐですよ。先に写真だけ送って、家族募集サイトに載せてもらって、せめて俺がいる明後日まではここで」

「うちに着いたとたん(寝るために)ベッドに直行するほど疲れてるのに、なんで猫の心配なんかするんだ」

「だって生き物ですし。それにかわいいし」

「だめだ。明日の朝イチで迎えに来てもらう」

「急がなくてもいいでしょう」

「だめだって言ってるだろ」

「俺が面倒みますから」

「おまえは猫と遊ぶために、ぼくんちに来たのか」

「……ん??」

 

あれ、薪さんをうちの彼氏と同じにしてしまった。不敬にもほどがある、すみません。

 

 

うちのモンローほくろのある仔猫は、2件目の問い合わせ者がいっこうに連絡をくれないので、もう無視して他のにんげんを探すことにしました。また募集サイトか……見るのもイヤだけど仕方ない。



明日出勤しないことは、依然として秘密です。