雑種のひみつの『秘密』

清水玲子先生の『秘密』について、思いの丈を吐露します。

青薪春のキス祭り

 

27日深夜から29日深夜にかけて、ゆりさんの企画にのっからせていただいて、ついったでふたりでリレー(デュエット?)小説を書かせていただいてました。

テーマは青薪の初キス、シリアスに進めるとキスしてくれなさそうだったので、コメディで。「混ぜてください」と名乗りをあげたものの、正直、自分に書けるとは思えなかったです。 ←え

 

ゆりさんがすてきな背景写真でまとめてくださったのでごらんください。

 

スレッドのほうは削除してしまいましたが、もともとこんな感じで交互にやりとりしてました。 

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140字ぎっちぎちで書くでしょ、で書き手が代わるでしょ、予想とは違う方向に話が進むわけです。いつまでもキスしないしw リアルタイム(?)で読んでくださってた方々は、ジリジリなさってたと思います。青薪に(しかしそれもまた青薪)。

 

 

書くの二度目ですが、むかし和田慎二先生のサークルに所属してたときに、会誌でリレー漫画があったんですよ。

当時はわたしの知る範囲では、ファンクラブみたいなサークルに所属して会員参加型で季刊誌を発行する、というのが一般的でした。30〜40年前のことです。やりとりは手紙だし、費用が発生したら郵便局の定額小為替、原稿はみんなほぼすべて手がき。住所も本名も名簿に載ってた。オフ会もありましたが、オフ会って言葉はなかったと思う、ネットがなかったから。「お茶会」って言ってました。

で、会誌はだいたい3か月に1冊くらい発行されていたのですが、それでやってたんですリレー漫画。たぶん描いた人が次の人を指名して順番に、7、8回続いて片付くまで2年かかってました。のんびりした時代だったなー!

わたしは当時から文字書きだったので、リレー漫画は楽しく読みつつ、各人が張りまくりの伏線が毎回ほぼまったく回収されずたまっていくことに、ハラハラしておったのです。笑

 

自分が書くとなるとなかなか。

今回ふたりで書いたからなんとなく方向もテイストもわかるけど、これは参加者が増えるほどカオスになることが保証された企画です(本来それを楽しむものです)。これを読んでる文字書きさんがいらしたら、次回ゆりさんが(←決定か)また新しい企画を出してくださったときには、ぜひ混ざって展開をひっかきまわしてください。

 

今回わたしが続きを脳内だけで考えて実現しなかったいくつかのパターン:

 

14

「なんだと思ってたんだ」

「言えません」

「言えないようなことをやろうとしたのか」

うっ。

「せ、で始まることです」

「……世界征服?」

「ちが」

いやそんなに違わないな、実際のところ。

 

↑ これはたぶん、キスできない展開。笑

 

18

「もういいよな」

薪がくるりと背を向けた。

あれ、なんか、怒ってる?

「薪さん」

俺は難しい人の肩を掴んで引き留めた。ここはバカが強引に行くところだ。

 

↑ これはそのままキスになだれこむ展開。青木から。でも今回のわたしの青木はこんなに察しはよくない。

 

あー楽しかった。

ゆりさん、企画をありがとうございました。二日間読みながらお付き合いくださったみなさんも、ありがとうございました。