こんばんは。
以前、ネタ帳的なものを使っていました。
↓ こんなの
よそで仕入れたおもしろい話とかを書き留めていたものですが、だんだん通常の荷物が多くなり(普通の日でもMacBook・iPad・Wi-Fi・モバイルバッテリ、あと一般人並みに財布・ケータイ・手帳、プラス自分の必需品として文庫本・老眼鏡・お茶等々)、ハードカバーのノートを持ち歩くのも書くのもめんどくさくなってきたので、こみいったネタはこちらのブログにメモっていきます。
開設してそろそろ2年、記事数も400を越え『秘密』関係では書くことがだんだんなくなってきたので、個人的にちょうどいい感も。
ネタ=薪さんのおはなしの材料、に使えるかどうかはわかりませんが、引き出しは多いほうがいいし、ネタ自体がおもしろければそれでもいいかな、と。
早速ですが今日仕入れた話です。バイト先でジンさんと話した内容です。
にんげんの子供の発達過程にあることなのですが、生後およそ9か月で、指先でモノを指し示したときにその指先自体でなく、指し示されたものを見るようになるんだそうです。専門家は9か月革命とか呼ぶそうです。
これは猫にはないことで、猫は指先以外に音やニオイなど他の情報がないと、指し示されたものに気づきません。指先そのものに注意が向いてしまいます。犬のほうが指し示されたモノに気づきやすい気がする。
で、指し示された対象を見る、ということの何が重要かというと、それは注視するものを他者と共有するということで、共感の始まりだそうなんです。にんげんの赤ちゃんがそれまで自己ー親、というふたりの世界にいた状態から、自己ー親ー指し示した対象、という3者間の関係に移る時期だとのこと。
で、この時期を超えると、にんげんの子供は言葉を獲得するようになるんだそうです。他者と共有するものができて、共感することを覚えて、それによってコミュニケーションをとろうとするようになり、だから言葉が獲得される、ということでした。すごい。
ふと思いついて、自閉症の子供が(※個人差が大きいことはわかって書いています)他者といろいろなものを共有できなかったり共感性が低いと言われるのは、視線を合わせないことと関係があるのか、と尋ねてみたところ、やはりあるとのこと。
自己の世界へのこだわりが強いと視線も合わせない、なぜなら他者となにかを共有できないあるいはしたくないから、という話でした。これはもちろん、コミュニケーションがただ苦手なタイプの人にも当てはまることです。
ジンさんはわたしが猫おばさんであることをわかっていて、話をふるときに猫にからめてくれるのですが(←やさしい)、実際そうされるとわかりやすい。
今日は他に、猫の認知のリセットの話も。
先日、猫ケージを買い足しました。写真の一番手前の4段のやつです。
雪の季節になり、雪=屋根から落ちてくる=コワイ、という想像の連鎖がトラウマとなって完成しているワンコが、窓の近くにある自分の居場所をいやがるので試しに猫ケージに入れてみたところ、すっかり落ち着いておとなしくなってしまったのです。
こちらの猫カフェか動物病院並みのケージ群はふだん飯場として使っているところなのですが、この周りを壁のように囲まれた製品自体が珍しいこと、中を区切って複数の個室にできること、メーカーが製造終了の方向で動いていること、などの理由も加えて、高い買い物の追加に踏み切りました。
猫ずのしょくじのときには、誰がどの部屋に入って食べるか、どういう順番で食べるか、ということがだいたい決まっています。個体差もありますが自主的に部屋に入るひともいるし、カリカリを出す順番が大幅に狂うととまどって食べなくなったりもします。
猫はそのように繊細で神経質な生き物なので、この新しいケージを設置したことによって、猫ずの位置感覚が狂ってしまったのです。ごはんだよー、と呼んでもなかなか寄ってこないひとがなんにんかいて、全員がまたちゃんと個室に収まっておとなしく食事できるようになるまでに、三日ほどかかりました。
そのことをしてジンさんが、猫の認知のリセットと書き換え、と称したわけです。
あ、あとね、指し示した指先でモノをつまむためには指先だけじゃなくて腕の筋肉とかいろんな箇所のシナジーがあって、それに使う筋肉は29種類と言われていて、それぞれの筋肉の使われる度合いを10段階で表すと組み合わせは10の29乗となり(※ここは29の10乗じゃね?と思ったんだけど数学は(も)よくわからんし話の流れでそこが重要ではなかったのでスルーしました)、ケタは億・兆・京・垓・𥝱・穣の穣(10の28乗から)になる。
という話もありました。
なおケタは以前から知ってた知識で、わたしが好きなのは「那由他」(10の60乗から)です。佐々木淳子先生の同名の漫画も好き。
ついでなので最後に資料を。
大きい単位もそうですが、少数の命数法とか見ていくと背筋が凍るので閲覧注意です。