雑種のひみつの『秘密』

清水玲子先生の『秘密』について、思いの丈を吐露します。

秘密のオタク語り

 

こんばんは。ちょっとオタクの話を聞いてください。 ←いつもだろ

今日、夜遅くにブリが来たんです。

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刺身と照り焼きが来ました。

※ オリエは料理しない人です、ひとさまが作ったものなら喜んで食べます

 

これを届けてくれたのは、わたしに用事があるときに猫のお世話のバイトにも来てくれる若い人です。ブリは例によって、コロナで余ってる食材を安く売る、という案件だったそうです。

↑ なみたろうさん こういう理由です、全然小ぶりじゃありませんでしたブリなのに。

 

彼女の家には私んちからもらわれていった保護猫3きょうだいがいて、気が利く猫飼いであるうえにオタク、という理想パターンの友人なのですが、今夜は語りたいことがある、と切り出されてオタク談義をしました。

 

彼女の現在の押しは「ゲーム実況者の集団」です。正確には4人のグループです。わたしはテレビだけでなくネットの動画なども基本的に見ないので(アマプラの映画やドラマは別)、それにゲームもしないというかほとんどしたことがないので(なめこ、ねこあつめ、かえる程度)、まずその「ゲーム実況者」の意味がわからない。説明されてもわからない。異文化でした。

ゲーム実況のシステムをわたしがやっと理解すると、彼女の怒涛の押し語りが始まりました。

・3次元の押しにハマったのは芥川龍之介以来 ←彼女は本物の芥川の、つまり「羅生門」とか書いた作者の、文学のオタクです。手帳に芥川の顔写真はさんでました

※ 芥川は3次元じゃねえ、というわたしの主張は半分退けられました

・2次元の推しと何が違うって、この日本のどこかに自分の押しが生きて生活していると思うと…… ←なぜかわかりみありすぎて泣きそうになった(←薪さんがどこかに生きてる気がしてるというかまもなく生まれてくるのを待ってる気分の人)

YouTubeのなんとかいう投げ銭のシステムでいきなり4000円も課金(寄付??)した。「おいしいもの食べてください」って書いた。 ←そんなシステムあったら、つまりメッセ付きで押しに投げ銭出すなんてことが可能だったら、する、薪さんにおいしいもの食べてもらう(たとえ薪さんのほうがはるかに高級取りだとわかっていても)

 

・グッズがたくさん出ている ←う、羨ましい……

はちまんえんぶん買ったそうです。たとえいらないものでも買ってみてダサくても、押しにお金が入ったと思えば満足だそうです。

なお第三の実店舗?でしか買えないグッズは、そっちに住んでる幼なじみに指定して買ってもらったそうな。

YouTubeの彼らのチャンネルの有料会員(月会費550円)のみがもらえる年賀状がある。 ←年賀状……わたしも大昔に何人かの漫画家さんからいただきました、ファンレターのお礼みたいな。

彼女は4人セットで好きな箱押しなのに年賀状はひとりずつでひとりしか選べないそうで、年賀状をコンプリートするために、知人に声をかけて有料会員になってもらって申し込んでもらったそうです。しかも押しに課金するために、必要もないのに前倒しして11月くらいから入会してもらったそうです。

 

・仕事で主任に怒られても、いっときはやった生ハム原木のテンプレみたいに、「うちに帰ればゲーム実況見られるしな」って戦闘力が高まるから全然つらくない ←わかりすぎる

・夜はそのゲーム実況を聞きながら寝る ←わかる、薪さんを読んで寝る、みたいな感じ

・押しがやってるゲームを買ってきてやってる、押しと同じことやってる感が幸せ ←なぜかわかる……けど薪さんと同じことでできることってあるか……??

・人生が楽しくてしたかない ←わかりすぎる〜〜!!

 

いやもうこれを猫を吸いながらとうとうと語る語る語る。楽しそうに。対象としての押しにまったく共通点はないのに、共感しかありませんでした。

オタクでよかった……。

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今夜の我々の結論は、すでに検証され実証されていることですが、

・オタクは押しを通じて経済に貢献する

・オタクは押しが幸せなら幸せになれる

というものでした。

なお「押し」を「猫」に変換しても同じ帰結が得られます。

 

彼女は働き方改革による有給休暇取得奨励で、明日から9連休だそうな。よかったねホワイト企業で……。

ブリはありがたく明日いただきます。