雑種のひみつの『秘密』

清水玲子先生の『秘密』について、思いの丈を吐露します。

秘密の文1と文2

 

こんばんは。年の瀬です。予算消化に必死の管理人です。

今年は近隣と隣県程度の数個をのぞいて出張がことごとくなくなったので、そのぶんの予算をつけかえて例年だとお金がたりなくて買えない質と量の機材を揃えられました。春から半年間にiMac2個、MacBook2冊、iPad4枚、来た。あとは残りの予算で本を買いまくります。

Windows機がどんななのかいまだに電源を落とすこともできないのでわからんのですが、今のMacの初期設定、すごいんですよ。電源入れて、手持ちの古いMacなりiPadなりを、「近くに持っていく」だけ。設定とかIDとか自動で全部拾ってくれるんです。

Appleありがとう!! この世であんただけだよわたしの望み通りに進化してるのは……

 

 

さてここから『秘密』関連です。先日のモーニングコールで、びっくりする話を聞きました。

なんで朝っぱらからそういう話題を持ち出されたのかは覚えていないのですが、2年前の文系のトップが文1でなくなった、という話です。えっっ嘘でしょどこなの、と尋ねたら、こたえは「文2」。

※ 文系のトップの大学が東大であることが変化している可能性はそもそもないので検証されていません、東大の入試の話です

 

要は頭いい子供たちが文1を目指さず文2を目指すようになった、ということなんですが。一気に目が覚めた(そして起きた、最初は目覚ましより1時間以上も早いコールに半分寝ながら話聞いてたけどがばっと起きた)。

我々が分析した理由は、以下のようなものでした。

・文1≒法学部からの就職コースは官僚だけれど、そこはもはや「夜9時からが仕事本番」という超ブラック企業状態、しかも給料は高くない

・政府主導で始まった法科大学院も、弁護士になったからといって日本では儲からない

・仕事の現状は今ならSNSでカンタンに広がる

・となるとほとんど自虐的な自己犠牲の精神でもなければ、通常は「経済でも学んで起業したほうが人間的な生活を送れてかつ稼げる」という判断につながり、文2≒経済学部志向となる

 

いやもう話きいてて、え、薪さんのこと……? 「第九」の話?? だから「プレミアム」が経済学部にあるの??? ってほとんど恐怖でした。

学生鈴薪話の微妙なニュアンスも変わってくる(弊社の内部事情です)。わーびっくりした。

とはいえ考えてみれば頭いい人が必ずしも研究職などのストイックな仕事を目指さなくなってきてる、という話はわたしがフリーターやってた頃からあったので、予想された結果ではあります。驚いたのは、世界観が『秘密』っぽいと思えてしまったから(つまり薪さんのせい)です。

 

文1文2逆転の話は、検索してみたらちゃんと去年の5月のアエラに載ってました。

ご存知の方多かったでしょうね、情報の遅い もの知らずなもので、騒いですみません。

dot.asahi.com

 

このことに言及しているサイトはいくつかありましたが、ほとんどすべてアエラを転載しているだけです。

(以下、資料としてメモしますが情報として必ずしも役立つリンクとはいえません)

 

こちらは半端に怪しい研究所を名乗るサイトですが、中身は軽くて薄っぺらかった。「 文1から医学部を目指す可能性」とかって、現実的に分析せずになんでも書けばいいと思ってるだろ、的な「意見」が安い。

career21.jp

 

こちらは、かつて東大で学んだらしい人々のご意見がいろいろ見られます。情報としては得るものはありませんが、東大出身だと顔出し本名肩書付き、でいろいろ語るんだなあ、という構図が興味深いです。

newspicks.com

 

こちらは、法学部進学後も「類」とか「コース」とかのたぶん学科のようなものがある、ということを教えてくれたサイト(←知らんかった、まあ普通に考えればあるやろ)。

gokaku-oentai.com

この↑情報のなにが貴重だったかというと、今まで気にしたこともなかったんですが当然二次の設定が変わってくるということと、あと公式に言及のある「経済学部国際思想史学科 通称プレミアム」につながってくるからです。

 

ここまでのわたしの理解は、この言い方だと学科全体が「プレミアム」のヘッド・ラウンジなんだろう(「プレミアム」本体はおそらく卒業生も含めた拡大組織)、というものでした。

実際の東大の経済学部は、経済・経営・金融の3学科に分かれます。

(以下、資料)

公式の組織図:

http://www.e.u-tokyo.ac.jp/kenkyuka/sosiki.html

 

公式のパンフ2020:

http://www.e.u-tokyo.ac.jp/kenkyuka/gaiyou/2020.pdf

http://www.e.u-tokyo.ac.jp/kenkyuka/gaiyou/2020.pdf

「国際思想史学科」なんてどう考えても哲学=文3だな、と思っていた疑問がここで確信に変わります。

「プレミアム」は、勝手に経済学部内に組織を置いてるだけの私的集団である、と。「国際思想史学科」というのはつまり正規の学科ではなく、学科という名前の組織なのです。それこそフリーメイソン気取って差異化のため?に東大と関連づけたっていう程度なんだろうと思われます。

 

ここのブログでは何度か言及しましたが、一部とはいえ独法化したとはいえ曲がりなりにも国立大学をそんなふうに私物化していいのか、という疑念はあります。

でも寄付講座だと思えば別にいいよね。お金持ちの企業とかが予算を出して、自分たちの要望に合う研究をさせるために大学内部に講座を作る、というシステムです。

※ さっきの東大経済学部の公式の組織図にも「寄付講座」がぶら下がってます。内容は不明だけどどうせ野村総研とか日本総研がやってるんでしょう(←適当ですすみません)。

 

そう考えると、「プレミアム」に所属することが大学の専攻とは無関係という判断も普通にできますので、弊社の薪さんのお父さんは、「文1(=公式)からなぜか工学部に進学(=捏造)して建築を学び、私的組織としての「プレミアム」に経済学部とは関係なく所属していた」とまとめることができて、うちの二次の展開図はたいへんスッキリしました。澤村さんが同じルートを辿っていたのは、親友?だった薪敬に勝手にライバル心燃やしてついてきたから、でしょう。ハムテルにくっついていった二階堂みたいに、黙って慕って一緒にやろうって言えばよかったのに。

 

以上、東大の文1文2逆転という1年遅れの情報から、いろいろ新たな見地が得られて個人的に大変有意義な展開となりました。ご報告まで。