雑種のひみつの『秘密』

清水玲子先生の『秘密』について、思いの丈を吐露します。

秘密のキャリア

 

あと2週間で在宅勤務の日々が終わります。下半期の本格始動を前に、体力に不安を抱えています。歳も歳なので久々に筋トレとかも始めてみました。それで体力がつくどうかは別としても。

 

高校生の頃のことですが、当時学生刑事(※)になりたかったわたしは、とりあえずスケバンになるより先に体力だろうと現実的に(??)考え、毎日放課後河原をマラソンしたあげく、夜には腕立てと腹筋をしていました。

※ 学生刑事=当時沼っていた和田慎二先生の『スケバン刑事(デカ)』にあった、高校生や大学生を秘密裏に刑事として採用して学校内部の難事件を解決するというシステム

最終的に目標としていたのは、ジャッキー・チェンのようにクルミを指で割る、というものでしたけれども、そこまでは到達できなくて。でも腕立てと腹筋は毎晩1000回ずつやっていた。

 

この「1000回」という数字、人に話すといまだにびっくりされます。

鍛えていたら100回連続でできるようになってしまったので、それを10セット繰り返していただけなんですが。1年近くやってたかな。おかげさまで、学生刑事にはなれませんでしたが、その後付き合った歴代の元カレ全員にもれなく「硬い、重い」と驚かれる程度の筋肉がからだじゅうにつきました。

 

当時の筋トレは合計で1時間。へーちゃん(=名前を忘れた有名な俳優さん)のラジオか、ジェットストリームか、土曜日だとアメリカントップ40だったかな、あの番組もっと長かったかな。とにかくなんかちょうど1時間の番組を聞きながら、ひたすら黙々と腕立てと腹筋を100回ずつ繰り返してました。

顎が畳につくほど腕を曲げてたんですよ、妙なところでストイックなもので。

根性論を脱却して科学的な研究が進んだ現在、ちゃんとトレーナーとかについてせめてジムでやればだいぶ違うんでしょうけれど、人が起きてる時間に出歩かないひきこもりなので、無駄でもいいから黙ってひとりでやります。

 

 

で、ここから『秘密』活なのですが、「第九」が田舎にあったら就職して薪さんのために身を粉にして働く部下になりたい、というわたしの願望は、高校生の頃のこういう「学生刑事になりたい」という願望と、たいして変わってない、つまり成長してないなあ、と気づいて愕然としました。という感想です。

だいいち目指してるものがどっちも警察、っていや遵法精神とかあんまりないくせにいいのか自分。

 

そもそも「第九」に採用されるのか、という問題について。

10月号で参入した白石、「キャリアのお嬢さん」呼ばわりされてたので、彼女も最高で東大あたりを出てるエリートなんでしょうね。

でも前身の本編の「第九」が「「警部」や「警視」のキャリアだらけ」で天才・薪剛が直接指導していたのは、「全員がいずれ「室長」の座に据えられるキャリアだから」で「おまえ達が僕にかわり教えひっぱっていく人間だから」で、室長でなければ東大法学部卒でなくてもいいんじゃないか、と期待(?)を持っています。

だってさ。

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「ひろいもんだった」山城と波多野ちゃんはともかく、うしろのこのメンツがキャリアのエリートだとはとても思えない。

↑ 子供の遺体が複数出て捜査に必死になる薪さんからの再招集に「フロ入ってたのに」と文句を言う輩がいまだに許せない管理人。解散後の夜中に呼び出すなんて緊急事態に決まってんだろ文句言わずに良心のみに従って黙って捜査しろ、布団で寝られると思うな、とパワハラ上司なみに怒っております

 

こんなおっさんたちでいいなら、絶対ワタシのほうが薪さんのお役に立ちます。「えらい、よくやった」って言われたいの! だから薪さんにほめられたい一心で光を里子に迎えた(って書くといかにもアホ丸出しですが絆して抱きしめて救ってるから許す)青木の気持ちがよくわかる。

 

あとねえ、わたし上司としてだけでなく、「働く男」としての薪さんもあいしてるんです。彼のパワハラぶり?もあまりハラスメントだと思ってなくて、いやあの「肉塊」はなんぼ痛いとこ突かれたからってヒドイと思いますが。

そうじゃなくて、「アホ面のおまえらもだ」とか(子供4人の遺体出てんだよ? 異動願い書いてこいって怒られるのも仕方ない)、「布団で寝られると思うな」とか(そもそもそんなに毎晩布団で熟睡するのって世間的に普通なのか? うちの業界、生活が不規則な人が通常なので)。

※ 部下がほんとにアホかどうかはさておいてそれを口頭で指摘したらハラスメントだ、という現実的な解釈は無視します。薪剛の言動だから、という観点での話です。

だからあの人が怒っても怖くない。自分では期待に沿えないんじゃないかってことが怖い。

↑ 理想の上司がすぎてわたしのポンコツ化に拍車かかってますすみません

 

 

「第九」は初期メンバーが薪さんをのぞいて全員亡くなっている大変な部署なので、独自の捜査権があることを考えても、異動は希望優先なんじゃないかと勝手に判断しています。

っていうか直接採用かもしれない。ここらへんなら第二管区で独自に募集するの。最終面接は室長の宇野さんですね。鈴木さんが生きてたら鈴木さんに面接されてあのサワヤカな笑顔で「ちょっとは自分で考えてみろよ」とかって言われるのかと思うとちびりそうです。でも宇野さんもMITという経歴とマスチフ(だと思う)を抱っこしてたポートレートがたまらなく好きなので、いつか薪さんにひろいもんとして認めてもらえるまで、ついていきます。

 

わたしがいちばん心配している(←大マジ)のは、法学部出身でなくても採用されるだろうか、ということです。

でも捜査に必要な知識って法律だけじゃないはず。私立探偵だって広く浅くいろんなことに通じてる人のほうがいい探偵になれる(はず)。わたしの専門で「第九」の捜査に役立ちそうなものもあるし、猫の育て方とか。

 

 

とにかく、薪さんに「えらい、よくやった」ってほめていただく、という妄想の目標を糧にして、体力つけてべんきょうして、今年の後半も世のため人のためローンのために働きます。という決意表明でした。

台風の地域の方々、とってつけたようで申し訳ありませんがお気をつけて。みなさん心おだやかに過ごされますように。

 

最後に、最近机を変えた自宅ワークステーション前の混んでる出窓写真を貼っておきますので、心を落ち着けるネタが必要なときに猫でも数えるのにお使いください。これで総数のちょうど1/3です。

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9巻は、お知らせメールをよく読んだら、着払いで返品してよいと書いてありました。なぜ交換できないかの説明も丁寧で、楽天の好感度があがった。

帯付きが確実な薪さんの手配も済んだので、入手は遅くなりますが満足です。