雑種のひみつの『秘密』

清水玲子先生の『秘密』について、思いの丈を吐露します。

秘密の近未来システム

 

治療に通っていた頃、かっこええ、と感動したことのひとつに、医療用システムのモニタがありました。

わりとでかめのスクリーンがどの病院でもどの医師の机でも2個以上並んでいたのですが、多くのケースで、あっちのモニタからこっちのモニタまで、つまり物理的に解離している2つのモニタ間で、マウスが行き来するのです。

あっちのモニタになにかの一覧があって、その一部を開いたものをこっちのモニタにドラッグして飛ばして展開して、さっき一覧をクリックしたそのマウスのポインタが、空間を飛んできて(=イメージ)こっちのモニタのファイルをさす、って感じ。複数のモニタでバーチャル空間を形成している、といったらいいんでしょうかね。

かっこよかったし、なによりでっかいモニタ一個でファイルを複数開くより使い勝手良さそうで現実的でした。

 

「第九」のシステムって、近未来なのにゴツくて巨大でスマートじゃないですよね(すみません)。「これ見てください」って言われて人間のほうが移動しないといけないなんて絶望的。

オペレーターが手元でワイヤレスキーボード操作して投影するシステムとか、デーブルトップが巨大なモニタでしかもタッチスクリーンになっててそこから書類をひゅっと飛ばすと正面の別のでかいモニタに資料が飛んでく『Hawaii five-o』みたいなシステムとか、スマホに至っては指紋撮影・照合用のツールだもん。そういうギミック的なの、そこだけ取り上げられるとさして興味ないんですが、ないとないでさびしい。

 

MRI捜査の独自性と世界的な協力体制の展開を鑑みるに、JAXAじゃないけどハードもソフトも、やっぱり独自開発するべきだししてると思うんですよ。宇野さんたちが。年に1回くらいはMITかカルテック(隔年で会場を交代してもいい)でシンポジウムやって、そのたびに出張してくれると話題が広がる。

可視光線」の最初にあったようなシンポももっとやってほしい。もちろんわたしの目的の半分は、合法的に出張デートさせるというものです。青薪を。

 

とりあえず今後のMRI捜査の展開として、こんなのあったらカッコイイ、と個人的に思うものを夢想してみました。

・ビデオみたいに映像を流すと時間かかるので、時系列の違う映像を立体的に組み上げる技術。写真をいっぱい集めてバーチャル空間を再構築するやつのMRI版みたいなもので、ついでに映像が動くとよい。

MRI画像の一部にハイライトをつけたりできる。それも静止画だけでなく動画でもできて目的のものを追える。

・反転したり鮮明化したり色を変えたり、できそうなもんだけどやってるの見たことないのでそれを生かした捜査とか見たい。

・複数の故人が見たひとつの事象を映像としてつなげてひとつにまとめる。時間的に欠落している部分もAIが前後を判断して補って映像を作ってくれる。

・ついでなのでそれをクラウドにあげて各管区とか、せっかくだから世界の捜査機関とつなげて同時並行的に捜査する。

以前も書きましたが、MRIの装置そのものを小型化してポータブルにして、現場や死体が出た直後などの時間がたっていない状態で映像が入手できるようになる。誘拐などの初動捜査が重要となる事件で有効。

・死んでない人間の脳も捜査できるようになる。周波数が関係するなら特に、昏睡状態の人とかがまずできるようになりそう。

・動物の脳の周波数が独自だったら、そばにいるだけで多少の映像をキャッチできるようになる。

↓ こんなところにいる猫視点の画像とか、ちらりとでいいから入手できるようになったら楽しい。

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本誌の展開が見られるまであと3週間、自家発電を続けます。