こんばんはーー…………
実家でちょっとあって電話が来ました。不要でもなければ不急でもない大きい問題が起こったんですが、それでも帰らない宣言をしてそれは仕方ないと言われたんですけれど、理由として儀礼上さすがに自分の状況を説明せざるを得ませんでした。
あわよくばコトがすむまで親には黙ってようと思ってたのに。この先まだ長いのになー。泣かせてしまった。なだめてなんとかいったん安心させました。
アマプラで『シカゴ・ファイア』見てます。 ※ NCISもHawaii five-oも全シーズン見終わってシカゴに移動
「あっっっっ そんな集団で飲んだり抱きしめあったりしてー! ってこの世界にはコロナないのか」
とか錯覚し始めましたよ。
4週間後にメロディ読んだら、
「あっっっっ 青薪そんな抱きしめあったりしてー! ってこの時代にはコロナ免疫獲得してるのか」
って思っちゃいそう(←そんな場面希望です)。
あとねー、職場のメールの設定変更があったの! 情報処理部門に来た新人が色々設定して、それは大事なことなんだけど在宅勤務がいちばん多いこの時期このタイミングで、わたしを含めて化石老人が多い職場なのに(「メールは見ない」と豪語する人までいる)、「ここクリックして手続きしてください」って言われたサイトも開かねーし! 部内限定接続とか、邪魔してんの? なんですぐ聞きに行けない状態のときにそういう不要不急の作業するかなーー!
そんなわけで、とりあえず4月始まりますね。
みなさまお仕事いかがですか。今月はコロナも勝負どきなんだろうなあ。
まずは年度始めに なごみ要員の宇野猫をどうぞ。
じんせいを なめている。よかったねしあわせで……。
なかなか安心できるニュースを見つけるのが困難ですが、東大が全授業をオンライン化するというので『東大新聞』を見てたら、薬の話もありました。
巷で話題になってない(たぶん)し、この「可能性」がどれだけ実現するのかわかりませんけど、同じわからないならこんな希望を持てる話も聞きたいです。
ということで(???)希望を持って妄想しました。ちらっと浮上が必要な程度ならコレがいちばん効きますね! 自家発電で元気になるなんて、なんて安上がりなんだろう。
去年は当日スルーしてたエイプリル・フールネタです。弊社お得意のほのぼのバカップル青薪です。薪さんが青木を好きで仕方ないので、青木に引き続きご立腹の方々はご注意を。
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ほんとうをつく日
きっかけが何だったかは覚えていない。というかまったく重要でない。
「おまえが好きだよ」
拗ねて背中を向けた子供みたいなしぐさの大男の髪をいじりながら、からかうトーンが声音に出ないように慎重にいたずらを仕掛けた。
「いいですそんなとってつけたような口説き文句」
布団をかぶったまま、淡々と並べられた語彙が答える。僕がいつ、おまえを口説いたって?
「俺がこんなにあなたを愛してるのに、あなたは俺のこと「好き」ですもんね」
「女子高生か」
いやそれは女子高生に失礼だろう。「飛び級で未発達精神を抱えた男子高校生だな」
「薪さんにとっての俺なんて、便利なワンコ程度でしょう」
「じゅうぶんだろうが」
「来いって言われれば来て、待てって言われれば待って」
「嫌ならやめろ」
「そんなコマンドはきけません」
青木がからだを返してあの黒い瞳をこちらに向けると、こらえきれずにふたりでくすくすと笑い出した。いつも見上げる角度の大男を、支配するように横たえて見下ろすのは快感だった。美しい鼻梁と顎のライン、合わせたパジャマの襟のあいだからのぞく鎖骨、持ち上げられて僕の髪を梳く長い指。その手をとって甲にくちづけた。従わせているとぞんぶんに観察して楽しめる。こいつはそういう意味で「僕のもの」なんだな、と実感できる。
「愛してる」
満足して口をついた言葉に、青木が眉根を寄せた。
「言えば言ったで不満なのか」
「日付が変わったのに気づいておっしゃってるんでしょう」
「あたりまえだろうが」
「でも嘘じゃないですよね」
「そうかもな」
「それも嘘じゃないですよね」
「そうかもな」
おじさんふたりで何やってるんだろう、僕たちは。「おまえは知らないだろうけど。エイプリル・フールってのはもともとは、「正直者はバカをみる」の語源で、古来は「ほんとう」しかついちゃいけない日だったんだ」
「また始まった。なんで俺のこと、そんなに物知らずだと思うんですかね」
「僕が嘘ついてるとでもいうのか」
「戯言で丸め込もうとするクセがあなたにあるのは、知ってます。それに」
「なに」
「なんですか「古来は」って。どっちにしろ冗談なんですね」
「どの部分が」
なんなんだろう、このじゃれあいは。時々呼吸を止めて冷静にならないと、こちらまで感情を持て余した子犬みたいにひっくり返ってはしゃぎたくなる。
「おまえはどうなんだ」
「何がですか」
「――僕を」
「さっき言いました」
「覚えがない」
「嘘でしょう」
「嘘だけど」
でも、抵抗できないだろ。こんなふうに見つめたら。
触れてほしい頬に手のひらが伸びてくる。たくましい肩が起き上がり、肘をついてからだを支えて、唇が近づいてくる。いつもあまりに容易だから、欲しいものがこんなふうに簡単に手に入るから、もしかして青木はほんとうに心が読めるのかな、と寝惚けたことを考える。
「おまえには、秘密なんか持てないな」
「あなたに対して秘密はありません」
言葉の意味を誤解した返答で、こいつは魔法使いじゃなかった、よかった、とほっとする。
「あなたが好きです」
「知ってる」
「愛してますよ」
でも青木のそばにいると、僕は自分で魔法が使える。望みが簡単にかなって、たやすく満たされて、目覚めることも眠ることも容易になる。生きていることが難しくなくなる。
「ほんとうだな」
あとはもうなにもかも手慣れたもので、すんなりとからだが重なった。合わせてセットで造ったみたいに、ひとつだったふたりをこのためにわざわざ切り離したように。
「こんなに強く抱きしめてあなたがとろけると、あなたと俺がひとつの個体に戻っていく気がします」
「おまえ、とことんバカだな」
ふたりからひとつに戻っていく気がする。でも、「それじゃ僕を抱けないだろ」
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