雑種のひみつの『秘密』

清水玲子先生の『秘密』について、思いの丈を吐露します。

秘密のラピュタ

 

こんばんは。

年度の境目まであと数日というこの時期になってもまだ、勤務先もバイト先も4月1日事業通常営業開始の姿勢を崩しておらず、あと2日ほどでその意志を曲げてくんないかな、と切に願っている管理人です。

ところで「四月朔日」と書いて「わたぬき」と読ませる難読名字があることは小学生のときから(珍名字本で)知ってたのですが、「朔日」が1日であることをは犬夜叉か誰かに教えられました。余談です。

 

どのみちできるかぎり出勤しないで在宅勤務を進める方針をこのまま継続する個人的意志は強いのですが、猫バイトの若者たちに「あんまり職場にいないのがデフォだと倒れてもなかなか気づいてもらえませんよ」と脅されたので、猫アカとか仕事アカとかで無駄に呟くという有効そうな行動も並行継続しておきます。

 

 

さて考えててもしかたないので、うかつに気楽な話を続けます。外出制限のかかっているみなさま方に少しでも暇つぶしになれば幸いです。

 

ちょっと前の話ですが、年末から2月にかけて、東北の田舎にジブリ展が来てました。

ジブリ、特別好きなわけじゃないんですが。 ←は??

好きなのはラピュタだけです。あと紅の豚もそこそこ。ナウシカは(漫画持ってるけど)好きというには重すぎる。そもそも宮崎駿監督の「人間は存在そのものが悪」みたいな思想が(自分で思ってても他人に言われたら否定したくなる程度にはにんげんを愛してるので)好きじゃないし、高畑勲監督作品に至ってはいっこも観たことない。 なんとなく謝りますすみません

 

でもジブリが来たってなったら、とりあえず観に行くじゃないですか。ブラックホールの講演会とかスタンフォードの源氏物語の博士とかが来たら聞きに行くのと同じで。

で、行ったんですけど、平日午後は比較的すいてるという情報をもとに行ったのに、すいてるというのはほんとに「比較的」で、どう考えても駐車場に車を入れるだけで30分はかかる。入場にも多分同じくらいかかる。

混雑を横目に見て素通りして帰ってきました。

本さえあれば待つのは苦にならないけど、2月はそんなに暇じゃなかった。

 

なお職場で「忙しくてジブリに行けなかった」と報告したら、「えええーなんでですか!」と、ボンジョビが地元に来たのにコンサートに行かなかった人、みたいな扱いを受けました。

 

35,200円の動くでかい王蟲、去年のうちに完売だったそうです。

あとそれより高い南部鉄器(伝統工芸の鉄瓶)なんかもあって、それは婚約破棄された(けどもう新しい彼氏ができて幸せな)元部下から買ったと報告がありました。高価すぎて使えないそうです。

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行った人々の報告で、各作品のキャッチコピーを決めるための糸井重里とのファックスのやりとりがよかった、というものがあったんですが、ジブリのキャッチコピー、心に響いたものがいっこもなくてまったく覚えてません。

たとえばどんなのよ、と聞いてみましたが、報告者たちも覚えてませんでした。

 

 

わたしの希望的観測としては、薪さんは映画は見るけどテレビはほとんど見ない、というタイプだと思うんですが、子供の頃にラピュタは観ててほしいラピュタだけでいいです)。

そしてみた後しばらく、飛行機の模型を作るのに夢中になったとか、お父さんと一緒に作って飛ばしたとか、絶対あった。飛ばしながら流体力学のこと考えてた5歳児だったと思う。

 

そしてご両親が亡くなったすぐあとくらいには、パズーみたいに、お父さんを追いかけて空を飛ぶ夢を見たりしたんじゃないかなと思う。そして泣きながら夜中に目覚めて、ひとりでそのまま朝まで泣いてたんじゃないかと思う(うう……かわいそう、8歳のつよしくん)。

 

シータ、そして観客にとってのラピュタって、「そこにあることがわかっているのにもう二度と行けない、会えない場所」というせつなさだと思ってるんですが、これは宇宙の果てのどこかに生まれ変わってくるかもしれない最愛の存在、を想うときの絶望感に似ています。

愛する人たちを順番に失い続けてきた薪さんの孤独について、ついついさらっと語ってしまいがちですが、わたしの、そして二次をかく多くの方々の「薪さんには幸せになってほしい」という欲求は、少なからずそういうところに帰結するんではないかと思っています。

 

薪さん、福岡の青木んちでうかつにラピュタを観て、気付いたら涙流してて舞にびっくりされるとかあってほしい(舞にも泣いてほしいけど、っていうかラピュタを泣かずに観られるなんて信じられない)。

指摘されて泣いてたことにやっと気づいて自分でもびっくりする薪さん。青木には黙って抱きしめてもらいます。

 

 

おまけのニャンコは、岡部猫に似ていますが(いまこんな柄の猫が大量にいる我が家)うちのひとです。何度かご披露した「股間が堂々としている」猫です。