雑種のひみつの『秘密』

清水玲子先生の『秘密』について、思いの丈を吐露します。

秘密の源氏物語

こんばんは。

タコ部屋に缶詰だった日々が終わり、やっと自室に戻ってきました。こまごまとした用事を溜め込んでたのを端から片してるんですが、自分の裁量で動けるというそれだけのことにハイテンション。あまりの開放感にアドレナリン出まくってて、やばいです年末に倒れるパターンです。

しかも12月。あと3週間で冬至だと思うと、すでに冬至が終わって日が長くなり始めたような錯覚を覚えます。北東北あるある。夏は「もうすぐ夏至だ〜」と思っただけで、まだ日中時間が増加中なのに気分が暗くなったり。サザエさん症候群の超前倒し版です。

 

ところでヘンなものを見つけました。

日参している某診断メーカーに、なぜか澤村さんが。

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これもまたわたしが知らない 世間の流行り物かなにかなのでしょうか……

財布の広告のようですが、「青薪」の字の下にこのお面、キャーやめて。

 

 

口直しにかわいい子猫をごらんください。

耳をすますとゴロゴロいってる小さい音が聞こえます。

※ 前回の動画は生後1週間ではなく10日の間違いでした。

 

 

さて、週末に機会があって、源氏物語に関する講演を聞いてきました。

古典の時間に授業を無視して世界史の自習をしてた管理人ですが、おとなになってから源氏は2回読んだな。現代語訳を。そして全部忘れた。死ぬまでにもう一回くらい読んでもいいかなと思ってはいます。 ←記憶力が悲惨であるがゆえに(?)同じものを何度も楽しめる人

でもうちには『源氏物語絵巻』(の解説本)が2冊もある。別に源氏が特別好きなわけじゃないんですが。

好きなわけじゃないのに講演を聞いた理由は、演者がスタンフォードで博士号をとったアメリカ人だったからです。生息範囲に頭よさそうな人が来れば基本的に出かける管理人です。

 

文学を嗜まないわたしには内容は難しかったですが、講演を聞いてわかったのは、源氏の研究の歴史というのは、モロ オタクの歴史なんだな、ということです。

いろんな人が源氏が好きすぎて、飽き足らずに研究して解釈を述べたり、原典のよくわからないところを議論しあったり、年表作ったり、作者の紫式部を絶賛したり、あげく絵を描いたり続編を書いたりしてる。完全に二次じゃん

昔の研究者の中には、皇室の縁戚とか摂政・関白とか、天皇ご当人もいたりしたというのですが、みんなオタクだ。しかもヒマだったに違いない

 

こちらは後世の人が書いた注釈書です。コマい解説がいっぱい入ってます。

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こちらは失われた公式(=原典)に一番近いのは誰の写本か、という議論らしい。

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養老孟司が、古典が古典としての残るのは(印刷され固定された)情報であるからで内容の優劣とは関係ない、と言ってました。今のネットの現状なんか見るとそれも一理あるとは思うものの、『源氏物語』にはオタクはいたけど『枕草子』にはいなかった(※)、という事実をみれば、内容がまるきり関係ないとはとても思えません。

※ スタンフォードの博士はオタクとは言ってませんでした、管理人の意訳です。

 

 

最後に再び宇野猫をどうぞ。

育ってくれてありがとう涙