雑種のひみつの『秘密』

清水玲子先生の『秘密』について、思いの丈を吐露します。

秘密の科警研の予算

こんばんは。休憩しに来ました。

こちらはこの時期、村の上空を通過して南下する、白鳥の集団です。春には北上する姿が同じように見られるのですが、寒すぎて南下するくらいなら、なんであったかいところで留鳥にならないんだろう、と毎度不思議に思う管理人です。

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さて、1年の中でわたしが物理的にもっとも多忙な11月ですが、薪さんに恥ずかしくない仕事をしようと思っても、この時期は他人の補助と書類ばっかりです。

今日は来年度の予算積算書を、4種類も書きました。総務に「締め切り過ぎてますよ、来年おかねいらないんですか」と嫌味を言われました。あと「備品買うなら予算つけて」とかって、だから故障を予測して書けないっつの。なまじ小銭のある部署を兼任しているので、こっちでたりないものをあっちで補おう、とない知恵を絞りました。

 

それでね、一日中小銭の計算をしていたので、つい、「科警研 予算」とかって検索してみたんですよ。

わたしんところは予算要求の単位が1000円なんですが、警察庁は100万円でした。比べるほうがおかしいとは思っても、意味なく興奮する。

 

上の検索語彙で調べたら、警察庁の今年度ぶんの予算概算要求が出てきました。

総表の中に「科学警察研究所における研究・鑑定基盤の整備」というのがあって、1057百万円でした。10億円。

それでこれが何に使われたのかなと思って、科警研のHPの「平成31年度新規課題」というところを見にいってみた。 ←ヒマなの?

ここにだけ10億円が使われたわけではありませんが、今年度新規課題は2つありました。

 

「地理的プロファイリングの高度化に関する研究」

「犯人の生活圏エリアの予測及び連続事件における次回以降の犯行地エリアの予測」だそうです。

 

「ハイパースペクトル技術を用いた科学捜査手法の高度化」

一度に数百枚の特殊な画像撮影を行い、それによって指紋や体液や化学物質等の付着物質を同定する技術の、可視領域だけでなく赤外領域への新規対応を目指した研究。

 

けっこうドラマみたいなことやってんじゃん現実に! と思いました。

 

(コマイ話なのでコマイ字で)

他に、個人のコラム? 記事?? で、

科警研(National Research Institute of Police Science +Japan)は2012年から2014年までで51件の英文論文がヒットする。科警研の年間予算は年間20億円と聞くが20億円で年間約20の英文論文ということは1英文論文あたり1億円の予算がかかる計算になる。」

という記述を発見。

予算を根拠に純粋な研究だけが仕事ではない科警研を責めるのはいかがなものかと。

それに今週ツレから、どこの大学の話だったかな、年間20本とか30本とか論文を量産する教授の話を聞いて、いやそれ自分で書いてないだろ理系はいいよね院生使って書いてボスはヘッドに名前載せるだけで業績だもんね、とかいう話をしたばかりでした。数打ちゃいいってもんでもないよ。とつい科警研の肩を持つ。

 

ちなみにWikipediaにも予算21億円とあるので、警察庁の資料にある10億円は、たぶん純粋に期間限定の研究のための追加予算だと思われます。

 

そのうちまた薪さんに、研究とか論文執筆とか講義とか学会出張とかしてもらって、自分だけが楽しいおはなしでも書きたいな。

論文といえば、JAXAにいる同級生(←ブログを検索にひっかからないようにしてあるのでもう伏せなくて平気)に「先行研究まとめるのは数が多過ぎて今後無理っていうか今ぐらいが限度なのでは」と尋ねたら、今後はAIがそういう下書きみたいなことはしてくれるだろう、という予測でした。

論文の第一稿はもう音声入力でしょうね。薪さんだったら普段の生活の中で風呂とか入りながら普通にやってそう。そこへ青木が突然やってきて、原稿が途中からメロドラマになり、一部消し忘れて校正に出したら恥ずかしい。

 

こんな感じになる論文の第一稿(予測):

 The fact that the images obtained by changing the frequency of the electroencephalogram are aa aaa different became known by Aoki Tsubaki-en incident. (脳波の周波数を変えることによって異なる画像があっ得られるという事実は、青木つばき園の事件によって明らかになった。)

 

すでに自分だけ楽しい。

 

 

先週自宅に猫を見に来た人がいまして、残念ながらトライアルには至らなかったのですが、高級そうなおみやげをいただきました。

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今井猫(左端)と岡部猫(右端)は、にんげんのおみやげより包装紙が楽しかった。