さて帰国後にちらっと書いた、出張先で見つけたワインの話です。
香港の国際金融センターifcモールの中に、シティスーパーという高級食材を扱うスーパーがあります。日本資本だそうで、日本の食材やカップ麺(=人気商品)も高値で扱われています。イメージは、仙台でいうと三越の地下の食料品売り場をさらに高級にしたような感じ。
↑ 仙台人の一部にしかわからん例え(北東北にはそもそも例えるような売り場がありません)
見るだけならけっこう楽しいのですが、あのワインはちょっとびっくりしますね。
改めて鈴薪のシャトー・オー・ブリオンを見てみましょう。
壮観です。
お下品ですが庶民には価格をチェックしないとそのすごさがわからないので、表にしましたごめんなさい。
※ メディアによっては表全体が表示されないようです、スクロールできる方はしてくださいませ
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日本円(×13.5) |
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1982 |
16500 |
222,750 |
1989(当たり年) |
25800 |
348,300 |
1999 |
4950 |
66,825 |
2001 |
4880 |
65,880 |
2004(白) |
7800 |
105,300 |
2013 |
3980 |
53,730 |
2016(白) |
7680 |
103,680 |
コピーすると左寄せになるという謎仕様で読みにくいのですが、とりあえず高いのはおわかりいただけるかと思います。
なお白はシャトー・オー・ブリオンでは生産量が少ないので、白というだけで高いそうです。薪さん、それを好きなのを雪子さんにまで知られてるって、どんだけよそで飲んだんだ。
飲み頃は10〜30年後らしいので、現実の今からあと10年後くらいに当たり年がくれば、ブロルゼン・メトカーフ彗星が飛んでくる頃にちょうど最高に熟成されたボトルになるはずです。気の遠くなるような話です。
鈴薪とは関係ありませんがついでなので、それ以外のワインもごらんください。はっきりいってシャトー・オー・ブリオンが霞みます。
価格もものすごいですが銘柄がまずもってとんでもないです。
写真に写ってる目立つワイン様(←もう敬称をつけないといけない気がしてきた)も、お下品ですが価格表にしてみましたすみません。
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日本円(×13.5) |
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マルゴー |
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2009 |
9200 |
124,200 |
2015 |
17680 |
238,680 |
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ペトリュス |
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1990 |
49800 |
672,300 |
2007 |
26580 |
358,830 |
2011 |
26800 |
361,800 |
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モンラッシェ2008 |
72000 |
972,000 |
ラターシュ2014 |
38800 |
523,800 |
ロマネ・コンティ2007 |
188000 |
2,538,000 |
グラン・エシェゾー2012 |
19800 |
267,300 |
エシェゾー2011 |
18800 |
253,800 |
なにがびっくりって、小売価格で(当たり年ですらないのに)250万を超えるワインが、スーパーマーケットで売られているという、そしてそれがそこにあるということは買う人がいるという、香港のお金持ちの金持ち具合に、です。
ちなみにセラーにはしっかり鍵がかかってました。
こんなの見てると、シャトー・オー・ブリオンの白10万円なんて、なんかイケそうな気がしてきました。
この頃の鈴木さんの年収は、年齢(32歳)や階級(警視、警察署課長級)から情報を集めて推量したところでは、どんなに少なく見ても700万円超、ただのキャリアじゃなくて優秀であり特殊部署勤務ということを踏まえると、高く見積もって900万円くらいまでいってるかもと思われます。
※ この頃には10万円札が出ているという事実は無視します、どうもインフレや金銭価値の変化の兆しがあの特別編からは感じられない
※ さらにどうでもいいことですがひとりもんだし税金と各種保険料等で2割は持ってかれてそうですね
10万円の白ワインはけして安い買い物ではないけれど、愛する大親友になんの理由もなくごちそうするプレゼントとしては、けして高くない。
ただひとこと言いたいのは、
しょうがなくないから!!
未開栓ならどんな飲み頃でも数年は平気で寝かせておける逸品ですからね!
このとき鈴木さんはきっと、こういう機会に薪が来ないなら、最近あいつ付き合い悪いし、もうふたりで飲むことはないだろうな、と思ったんじゃないかと思うんですよ。そういう意味での「しょうがないし」だったんじゃないかと思うんです。
だって鈴木さん、薪さんが来なかったことでこの顔ですよ。
「せっかく雪子にプロポーズするのやめたのに……」 いかんだんだん思考がおかしくなってきた
王子、薪さんはすぐそこにいたんです……そんなワイン準備してたならもっと本気で誘って! 東京から車でさらってくればよかったのに、現地集合なんかにするからだよ。
そして彼はほんの2か月後に死ぬことで「しょうがない」を現実にしてしまったのでした。(号泣)
その薪さんをこの日のことで この日と2年後に2度も泣かせたのはおまえだ、鈴木。すみませんつい。
ところでここの雪子さん 立つ瀬ないですよね、彼女のこと好きじゃないけど、「冬蝉」だけは雪子さんエライというか、いい人じゃん!と思わずにいられません。このあとワインと彗星と鈴木さんの一夜の愛(←)を独り占めしたのかと思うとまたちょっと複雑な気分になりますが。
それからそもそも、雪子さんは年齢も気にすれば結婚願望もある極めてフツーの(つまらん)女性なので、プロポーズをやめた時点で別れてやるべきだと思うんですが、鈴木さんはそこんとこどういうつもりだったんですか、白状してほしいです。 別に雪子さんの未来を気にしてるわけじゃないですよ、別の理由から問い詰めてるだけです
↑ 褒めるかディスるかどっちかにしたら
とまあこんな具合に、出先で鈴薪ワインなんか見かけてしまったがために、いつまでも終わらない本ブログの鈴薪祭りなのでした。
これでやっと終了です(たぶん)。お付き合いいただきありがとうございました。