雑種のひみつの『秘密』

清水玲子先生の『秘密』について、思いの丈を吐露します。

秘密の文学

 

こんばんは。

今日もラ講の話です。なんのブログでしたっけね、ここ。

 

ドイツ語、つっかかってます。たぶんだけど、今回の教授法がわたしに合ってない。

 講師が日本語で短文を言う

 →語彙をあげる

 →ドイツ語で文を組み立てる

というのが基本的な流れで、「日本語から訳す」というスタイルで外国語学習をしないタイプの学習者であるわたしには、今回の教え方がすとんと入りません。

今週(本放送は先週)なんか、まだ代名詞をイッヒくらいしか覚えてないのに、もう不規則活用動詞が出てきた。ドイツ語の文を聞いても、どこが主語なのかわからない、というか単語を分離できません。

 

ドイツ語は今年は無理かな、と思い始めたところに、さすがというかぶっ込んできました、NHK。ずっと「彼は自分の車を洗います」だの「あなたは肉を食べますか」だの、「これはペンです」とは言わんけどそれと大差ないような教科書みたいな例文が並んでたところに、突然ヘンな例文が入ってきました。

今週はこちら(自分の理解のために英語を並べておきます):

彼女はわたしのハートを盗みます。

 →ズィ・シュティールト・マイン・ヘアツ

   She steals my heart.

UFOって存在するの?

 →ギブテス(ギブト+主語エス)・ウーホース?

  Gives it UFO?

  このエス・ギブト構文は there is みたいな存在文にあたるらしい

きみは世界にひとりしかいない(講師注:唯一無二のきみ、という意味です)

 →エス・ギプト・ディッヒ・ヌア・アインマール

  (ディッヒ・ヌア・アインマール=きみはひとり)

  it gives you only one

  

肝心のドイツ語は、ほぼわからない。カタカナで書いてるのは耳学問でテキストがなく綴りがわからないからです。

けどこんな例文になった途端、それまで馬に話しかけるように淡々と喋っていたドイツ人アシスタントたちが、突然フランス人のように雰囲気出して喋る。どこで使うんだよこんな例文、しかもドイツ語で、という点は実は変わってないのに、一瞬でももうやめようかと思ってたドイツ語、続ける気力が湧いてきました。

 

 

いっぽうでロシア語。まだ簡単です。

今週聞いた「ロシアやロシアの文化についてお話しするコーナー」で、すごい話がいくつかあったので、ご紹介します。書き起こしです。

 

0424放送回

今回はロシアで人気のある職業についてです。

近年ロシアで高く評価されている業種は、世代を問わず、医療従事者とIT関係者のようです。その他法律や教育関係の仕事もトップファイブ以内にランクインします。

いっぽう収入面では、投資家、保険業界や石油業界、飛行機のパイロット、宇宙飛行士、IT業界が上位にランク付けされています。

投資家やパイロットはともかく、「宇宙飛行士」って職業か?? しかも夢として語るわけでなく、収入を語るタイプの。

 

もっとすごいのがこちら。

0425放送回

ロシアでは6歳7歳から学校教育が始まります。1年生から4年生まで初等学校、そのあと5年生から9年生までの5年間、中等学校で学びます。最初の9年間が義務教育期間です。最終学年の11年生の時に卒業試験としてロシア国内で実施される統一試験を受けます。この統一試験はロシア語で〜〜〜、略してEG(イェー・ゲー)といいます。

EGのほかに小論文の試験もあります。この試験では例えば、「他者の不幸の上に幸福は成立するのか」「勇敢さと無謀さの違いは何か」といった哲学的問題を、具体的な文学作品を取り上げて論じる、といった課題が出されます。

ロシアでは文学教育にたいへん力を入れており、理系であっても文学だけの授業があります。

 

文学を読む人って、すごいね! ←文学を読まない人

文系なのに国語がめっちゃ苦手でいつも点数が悪かったので、本気で尊敬します。わたしがもっとも頭がいいと震えるのは、理系で文学にも造詣が深く、楽器が弾けて料理もうまいような人です。

ロシア人アシスタントの二人もふっつーにめちゃ文学読んでて長編を「ほぼ暗記してる」とか言ってて、作家の名前もめっちゃ列挙してて、ふたりとも詩にも言及してました。そういえばわたしがバイトで日本語の会話相手をしているロシアというかウクライナアメリカ人のイゴールさん(仮名)も、詩を書いたから日本語を直してくれ、とか言ってきたこと、あったわ。

 

そして小論文。なにそのハードル高い課題。誰が採点するんだろう。

薪さん、こういうの得意そうですよね。勇敢さ〜のほうは青木が頭に浮かびました、一瞬で。

わたしもいいかげん中年なので、「文学作品を取り上げる」部分を除けばこの程度の問題は普通に書けますが、それを18歳が書く、というのがすごい。それに上の主題に合うような文学作品、日本語でも思いつかんし。漫画なら多少いけるか??

 

とはいえ日本の義務教育+高校だって、現代文と古典は必修だし(たぶん。漢文は選択になったという噂を聞いた気がする)、理系だろうが文系だろうがやるんだから(たぶん。わたしの高校はそういうコース分けがなかったのでよくわからん……超絶文系のわたしも理科4つ必修でやらされました)、それにそもそも「国語」は言語じゃなくて文学の教育だから(とわたしは思ってます)、文学教育に力を入れてないわけじゃないですけどね。

小論文、鈴木バージョンと薪さんバージョンで書いてみようかと思ったけど、どこに需要があるんや、とやめました。

 

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スルーしてましたが先月発売だったメロディにも、清水先生にも動きはないようですし、っていうか去年まったくアナウンスがなかった時点でわたしは実は(個人的な希望をぶち上げて騒ぎはしましたが)かなり早い段階で諸々諦めていたので、いまさらあまりがっかりはしてないです。そろそろ「連載が再開しなければ終わることもない」というわけわからん悟りに達しつつあります。

 

あと、仔猫さまは人馴れ訓練道半ばです。

 

このひとです。

 

こちらは仔猫に風をもらってハナミズ垂らしてGW中ハンストしてた岡部さん(猫)。

手前は宇野さん(猫)のおしっぽです。

そろそろ食べそうかな。ごはんにしようね。