雑種のひみつの『秘密』

清水玲子先生の『秘密』について、思いの丈を吐露します。

感染症対策のセミナー

 

こんばんは。

コナンくんを観ててやっと、アムロさんが敵ではない、とコナンくんが知るところまで辿り着きました。それは知ってたんだけど、この人、青木みたいな部下がいたんじゃなかったっけ。長身でメガネで上司に怯えてる忠実な部下。なんかそんなことについてほんのちょっと騒いだことがあった、という事実を思い出したけど、その部下をいつどこで見たのかまったく記憶になく、存在を忘れていました。映画の内容とかほとんど覚えていないので(※記憶喪失という特技があります)今後どこであの部下が出てくるのか、ちょっと楽しみです。

それにしても敵の組織、潜入捜査官とか裏切り者が多すぎないか。メインの悪者キャラより多い気がする。普通に組織としてやばいんじゃないかと心配(?)しています。

 

 

さてこの週末は、土日続けてそれぞれ別々の講演を聴きに行ってました。本日は京都のルイ・パストゥール医学研究センターの方からコロナの話を聞いたので、ちょっとご紹介します。

 

医療関係者向けの、感染症対策のセミナーでした。タイトルの感染症はコロナに限らないのですが、今回の中身はひたすらコロナでした。

総合的にいうと、

「毎日陽性者数とかを発表するのは意味がないのでやめたほうがいい」

「コロナのことは結局なにもわかってない」

というお話。

講師の方は、この話はしていいものかどうか昨夜ホテルで迷ったんですけど、と言って、話をしてました。

 

・コロナの死亡率は流行当初2%くらい、現在は数値が変化しつつあるが半年前で0.6%。これはインフルエンザとかと同程度。

・感染性肺炎の死亡率は15%程度、高齢者にかぎっていうと40%。コロナより死ぬ感染症はいくらでもある。

・医療従事者ならわかってると思うけど、人は死ぬものである。

 

PCR検査は不活性化したウイルスも拾ってしまう。その確率は70%。つまり過去に罹患して治って現在症状の出ていない人でも、70%がPCR検査で陽性になってしまう。心配だからと検査に行くと、そのうち過去にかかった人は高確率で現在も陽性となる。

・それを毎日「本日の感染者数」として報告するのは意味がない。それは本日の感染者数じゃないので。

・政府はそれはわかってるんだけど今更言えない。

・流行当初に「空気感染はしない」と言ってしまったけど結局空気感染してる(それを現在は飛沫感染とかエアロゾルがとか言ってるってことなんでしょう)。

 

コロナウイルスは4種類くらい(←うろおぼえだけど確かこんなの)あるけど、全体として弱くて一般的なウイルス。弱いから広まってあちこちにある。現在の新型コロナウイルスもオミクロン株はそういう方向に落ち着きつつある。

新型コロナウイルスは人体の外に出るとすぐ不活性化する。不活性化すればつまり感染しない。でもそこらじゅうに不活性化したウイルスが引っ付いてる。パストゥール研の研究員が罹患して入院したとき、食器とかドアとか壁とかありとあらゆるところを拭って検体を持って帰って検査したら、ありとあらゆる場所から不活性化したウイルスが検出された。

 

・ワクチンについていうと、現在はいいとしても、m-RNAワクチンが将来にわたって重篤な副作用を起こさない保証はない。そういうわかってないものについて、しかも予防効果のないものについて(※ワクチンは感染を防ぐことはできず重症化を防ぐだけ)、推奨していいものかどうかは自信がない。

・基礎疾患のある人は要注意とか言っても、例えば肥満は要注意の項目に入っているが、ここでいう要注意の人というのはBMIが40とかのめちゃ太ってる人。そういう人はそもそも血管の壁も脆いし他の疾患も持ってない可能性のほうが低い。

・専門家会議とかやっても、新型コロナウイルスの専門家などという人はいない。結局よくわからない。

・なお資料にはしっかり「武漢」の文字がありました。コウモリが元々の宿主で、武漢の研究所でそれの扱いに失敗した(つまりこぼした)、ということだそうです。

 

講師は科学者なので当然のことながら、ありがちな反コロナの人みたいに「コロナはたいしたことない」的な物言いはしないのですが、検査の精度の限界ははっきり指摘して「意味ないからやめたほうがいい」と言ってました。講師によると、中国ではPCR検査がすでに利権と化していて、その儲けで建った「PCR御殿」もあるそうな。日本でも自費検査で儲かってる人はいるそうです(そりゃいるだろう)。

話していいものかどうか迷った、ということは、医療関係者でもあまり知らないってことですよね、今日の話。でもPCR検査が偽陽性を拾ったり陽性者を取りこぼしたりと精度に限界があることは、ずいぶん当初から言ってたと思うんだけど。それとは違って、「不活性化したウイルスも70%の確率で拾って陽性と判定してしまう」(のを政府も知ってるけどいまさら言えない)って部分が今回の「迷った」とこなんでしょう、たぶん。

 

 

PCR検査をスクリーニングに使うべきではない、という話自体は2年前に聞いたので、そのときの資料を引っ張り出して計算しなおしました。

本日12月4日時点でのデータは、NHKによると

1)全期間の国内の感染者数(累計)=25,220,452人

2)退院や療養解除となった人の数=20,754,250人

3)同じく死者数=50,344人

1ー2ー3=4,415,858人が、現在の感染者数となります。

この数値を見ただけで、これ「感染者」ではないんじゃ?? と思っちゃうけど、まあ計算を進める。

 

多少時期にズレが出ますが、最新の人口統計では、今年の6月末の確定値で、総人口が1億2485万人。

現在の感染者数4,415,858人÷総人口124,850,000人=0.035369……、つまり3.5%が現時点での「有病率」です。

 

さて、PCR検査は、

感度 (陽性を陽性とする確率):70%

特異度(陰性を陰性とする確率):99.9%

と言われています。感度は摂取した検体にウイルスが含まれていなくて陽性とならないケースも含むので、陽性でないことを「陰性」とはせず「ウイルス検出なし」とすることもあるようです。

人口10万人あたりで計算すると、有病率3.5%での感染者数は3,500人。感度が70%なので、このうち2,450人が「陽性」、いっぽうで1,050人は「陰性」の判定が出てしまいます。感度が70%って言われるとまあまあのように思いますが、数字で見るととりこぼしはずいぶんでかい。

また、感染してない人は96,500人ですが、特異度を99.9%とすると、このうち97人が「陽性」と判定されます。

 

以上をまとめたのが下の表です。当時もらった資料に現時点での数字を当てはめたものです。用語は簡単に「陽性」「陰性」に統一してあります。青字が誤った判定、赤字が陽性と判定される数の合計です。

陽性と判定されるケース2,547人を10万人で割ると2.5%なので、有病率は実際よりも低くなります。

同僚は抗原検査だったそうですが、上のNHKのページにはPCR検査の実施件数というデータもあって、これも数値で示す意味がわからん。

 

 

なお同僚はその後、人事部から(そして大元はおそらく労基署から)、発症2週間前に比較的長時間滞在したすべての場所の、そのとき同じ場所にいたすべての人々の、その後の体調つまりコロナ陽性となった人がいないかどうか、を聞いてこい、と言われて、聞くわけねーだろ、とキレてました。

要は本日わたしが出席したセミナーみたいなのがその期間にあったら、主催者に連絡して主催者からすべての出席者に連絡してもらって、その時期はいまから1か月後とかになると思いますが、「あのセミナーのあとコロナになったかどうか正直に白状しろ」と迫り、主催者で取りまとめてもらって返事をもらう。ということですよね。聞くわけないし、仮に聞いたって、主催者は取り合ってくれないと思うよ。「そんな個人情報、聞けませんよ」っつって。

 

 

今日は完全にコロナの話だけになってしまいました。

まあせっかく聞いた講演をまとめたメモだと思ってください。

なお5日後に迫った青木の誕生日は、いまは猫さまのお世話でてんてこまいで、書ける気がしないというより意識に上ってません。「青誕? なにそれおいしいの??」みたいな気分。どなたかが呟いてるのを見て思い出す程度(青木すまん)。

今年はご新規さんが多いので、楽しんで鑑賞する側に回る予定です。