こんばんは。
もう12月です。い、いまさらびびんないよこれくらいで。
今年あったかいなあ、暖房まだ全然強くしてないし家の中で着る服増えてないし、とか思って油断してたら、家の中があったかいだけでした、外の水道が無事フツーに凍ってました。ここしばらくほぼ引きこもりの生活をしていて猫の病院くらいしか出掛けてなかったので、寒くなってることに気づかなかったマジで。
物理的に離れたところにいる同僚(※勤務している建物が違うのででっかい会議のときくらいしか会わない)がコロナになったそうです。症状はたいしたことなかったけど保健センターの指示で10日間休まされたそうで、ホワイト企業だな(??)と思いました。まあ休んだぶん別の日に仕事させられるんですけど。出勤時間でなく仕事量が決まってる裁量労働制なもので。
で、職場での感染=労災の可能性がある、ということで、めっちゃくわしい行動歴を聞かれたとのこと。労災に認定されると何がいいのかわかりませんが、とりあえずかかった医療費は返ってくるらしく、とはいえ数千円のためにこんなコマい書類を10ページくらい書かされて今後労基から電話がかかってくる可能性もあるそうで、労災認定って拒否できんのかな?? とか言ってました。
書類を見せてもらったんですが。
これさあ。
青薪だったら(と瞬時に妄想します、同僚ごめん)、触れたキスしたセックスした、とか書かないといけないの?? いやわりと真剣に考えたんだけど、書かないといけないんじゃないかと。書いておきました、薪さんの。
いや〜しんどいな、この調査。 ※かなり真剣に考えています
もしかしたら、オーラルセックスとかアナルセックスとかも書いたほうがいいんだろうか。接触感染はほとんどなくて飛沫感染が主流、と言われても、そういう接触を超えた接触だよね、こういうケースは。
わたしが当事者(=コロナの当事者、という意味だけでなく、薪さん的な当事者、という意味も含む)だったら、どういうメリットがあろうと労災なんかいらん、と書類を拒否しますね。書類、人事部だって見るんだしさあ。見られるだけならまだしも、質疑応答がある場合があるってよ。やめてよ。
まあもうちょっと(←すみません)真面目に考えますよ。
労災かどうかを認定するためには、「仕事で感染した」ことを証明する必要があるからこんなこと聞かれるわけで、仮にセックスでというか濃厚な接触で(ほんとごめんなさい)感染したとしたらそれはとにかく仕事とは関係ないわけですから、その場合は労災じゃないからそもそも書類を書く必要はないし、仕事で感染したと思われる場合には、そっちを詳しく書けばプライベートのセックスは書かなくていいはず。
つまりもともとの書類のサンプルに「友人との食事」のことが書いてあるのがそもそもおかしいんですよ。あっちとしては「ここで感染したんじゃねーか、労災じゃないだろ」となった場合のために書け、ってことなんだろうけど、そんなにはっきりしてるなら労災の申請そのものをしなくていいわけで。
というわけで、真面目に考えた結果、労基に言わせれば「全部書け、セックスも含む」ってなるだろうけど、普通に考えて書かなくていい(し普通書かないだろうし、書かなくても責められないだろう)。労基は不正利用が多いからっつって労災認定しない方向に動くし、申請する側は認定してもらう方向に動くし、まあそうなるかな、という結論に至りました。医療従事者の連れ合いも賛同してくれました。
薪さんは慎重な科学の人だから罹患しないにしても、青木は飛行機の中でとか本人の責任とは関係ないところで感染する可能性がありますね。そして無症状のまま薪さんに移すの。この場合、感染源が青木だとわかっていれば労災ではないので、上記の書類に「いつ、どこで、どのように接触したか」書く必要はありません。ちっ。
薪さんは熱だけはめちゃ上がってハイになりますが、想像してるわたしの側の都合により、たいした症状もなく後遺症もなく回復します。
検査キットを使ってふたりとも陽性だとわかった青薪。不謹慎な妄想ですみません、でもそろそろいいだろう。
たぶん連休で3日ほど濃厚に過ごして、帰る直前に薪さんに高熱が出るんですよ。
青木「すみません、俺ですよね。無症状であなたに移しちゃったんですね」
青木はしゅんとしてますが、薪さんは熱でくらくらしてるし、そもそもふたりとも既に陽性ならいまさらなにも気にする必要ない、とテンションあがっちゃう。
薪 「ワクチンの副反応で高熱が出ても1回も休まなかったのに、コロナで休むことになるとは」
青木「なに支離滅裂なこと言ってんですか」
薪 「気にするな。こっちに来い」 ←ハイなのでだっこしてほしい
青木「逆ならよかったですね」
薪 「バカだな、それじゃおまえ、福岡に帰れないだろ」
青木「っていうか俺、福岡に帰れません」
あらあらなんてこった。強制的に1週間以上の同棲です。
舞に電話して
青木「ごめん、かくかくしかじかで帰れないから、お隣さんの世話になって」
薪 「舞、こうちゃんは悪くない。飛行機の中で誰かに移されたんだ」
舞 「いまさら感染の犯人探しなんてしないし。ちょうどいいよ、薪ちゃんはゆっくり休んでこうちゃんに甘えるといいよ。舞は大丈夫だから」
実際には青木も薪さんも、舞ひとりを遠方において気が気でないと思いますが、姪っ子の側は平気だろうな。子供あるある。
青木「どっか痛いですか」
薪 「ぜんぜん」
青木「のどは? 頭痛はないですか」
薪 「平気だ。咳も出ないし嗅覚もしっかりしてる」
青木「でも、目がうるんでますよ」
薪 「熱だけあるってのもやっかいだな。からだがかっかする」
青木「なにか食べて、少し寝てください」
薪 「いらない。眠くない」
青木「薪さん、そのテンション、怖いんですけど」
さすがにこの状況でむたいなことはしない、常識的な弊社の青木。薪さんにヘンな絡まれかたして、青木のほうが神経をすり減らします。
薪 「しりとりしよう」
青木「……はい??」
薪 「熱で脳みそが沸いてるんだ。いまならおまえでも僕に勝てるぞ」
青木「嬉しくないです」
薪 「警察用語縛りな」
青木「微妙にハードル高いですね」
薪 「行くぞ。第九」
青木「やっぱそこからですか。く、苦情受け付け」
薪 「け。刑事」
青木「事務書類」
薪 「今井」
青木「い。一課」
薪 「科学警察研究所」
青木「あああやられた。除湿機」
薪 「は?」
青木「資料室に入ったんです」
薪 「給与査定」
青木「また「い」? 異常に若い」
薪 「はああ?」
青木「あなたのことですから」
薪 「警察「用語」じゃないだろ」
青木「いいえ、警視庁の人間なら誰でも知ってます。薪さんは存在自体が専門用語です」
薪 「……。い。異常に性欲が強い」
青木「誰のことですか」
薪 「誰でも知ってるんじゃないか」
青木「い。異常に美しい」
薪 「MRI画像のことか」
青木「そうかもしれないですね」
その後しばらく、「異常に頭がいい」「異常に観察眼が鋭い」「異常に視野が広い」と「形容詞探し」が続きます。
同僚も軽い頭痛と軽い咳、それも市販薬でおさまる程度で寝込むことはなく、インフルのほうがつらかったと言ってました。それならよかった。ワクチン4回打ったかいがあったよね。
わたしがその同僚の代わりに出勤した土曜日もあったんですが、自分は去年メンタルぼろぼろだったときに散々他人に仕事変わってもらったからな。それも頼んだわけじゃなくて、すっぽかして。それに比べたらコロナの代打なんて軽いもんです。
薪さんは青木をはべらせた自宅から岡部さんにズームで連絡してつなぎっぱなしで(※カメラはオフ)、高熱で仕事の指示を出すんだろうな。絶対に感染させちゃいけない人ですね。