雑種のひみつの『秘密』

清水玲子先生の『秘密』について、思いの丈を吐露します。

秘密のディープ・インパクト

 

こんばんは。

先日、アホをやりました。

うちの職場、去年のリモートワークの頃に指摘されたズームの脆弱性に当時ぴりぴりしてて、スカイプとかウェブエックスとかマイクロソフトチームズとか、違うアプリを推奨されてたんです。ズーム知らんわ、っていうのが今回の言い訳。

 

あわてて隣のデスクトップに移動したんだけど(※)、隣もその隣も薪さんだった……。

まあせめて服着てる薪さんでよかったです。以前バイト先のでかいスクリーンに某絵師さまの、裸で抱き合う青薪をさらしたことがあったからな(こっちこそほんとに一瞬でけっこう暗くて、何の絵なのか理解されなかったと(自分のメンタルのために)固く信じています)。

Macは最大で16個までデスクトップを構築することができ、個別にアプリケーションを配置したり(混ぜるのも可)個別に付箋を貼ったり、個別に薪さんのデスクトップピクチャを飾ったりできます

 

↓ こんなふう。上に並んでるのがデスクトップ一覧のサムネイルです。さあみんなもMacユーザーになるんだ。

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こんなこともできるよ!

フォルダ内の薪さんをMacが拾って、額縁に嵌めて流してくれる、という夢のような時間空間が。

 

 

ここからリモートつながりで、前号の「Extra.」の「薪が嫌がるので画面OFF」を思い出したんですけど。

みなさんが「好きだから嫌がるんだよね」的発想をしていたのが、羨ましかった……。自分、「嫌だから嫌」以外の発想ができなかったというか、そりゃそうだろ、としか思えなくて。自分も嫌だし、画面をオンにするの。会議でもバイトでも、相手が誰でも。

 

まあ「思い出した」とか言っといて申し訳ないんですが、そこはいいんです。ビデオ通話というといつも連想する『アルマゲドン』、じゃなかった『ディープ・インパクト』(どっちも同じ年に製作、同じ設定だから混ざる)。

わたしこういうわかりやすい映画でガン泣きするんです。『秘密』では最近やっとはじめて、それもほんのちょっと、泣いたばかりなのに。

 

※※※この先、映画のネタバレを含みます※※※

 

ディープ・インパクト』で終盤、決死隊となった宇宙飛行士たちが、NASAの本部に駆けつけた家族に、通信衛星を通じて順番に別れの言葉を告げます。数十秒という短い挨拶の中で、お互いの顔を見ながら相互に必死に泣くのをこらえています。

もうせつなさ爆発でたまらんので(書きながら泣いてる)、『秘密』で再現しますよ。

 

キャスト

船長、事故で失明:薪俊

船長代理    :岡部靖文

操縦士     :黒田雪子

航海士     :鈴木克洋

核専門家    :青木一行

NASA司令官  :元長官

 

巨大彗星の軌道上に地球があることが判明し、人類は滅亡の瀬戸際にあります。宇宙空間にいるスペースシャトルの乗組員たちは、彗星の軌道をずらす作戦に失敗し、止めるために核爆弾と一緒に再度彗星に突っ込んでいく、という最後の手段を選択します。

彗星が地球に落下する間際のぎりぎりで提案されたその自爆作戦の直前に、地球上のNASA本部に、宇宙飛行士たちの家族がお別れのあいさつのために、大急ぎで呼び集められます。モニタを通した最後のやりとりが静かに切々と、切羽詰まって行われます。

(水色のセリフは地球上の家族側)

 

鈴木 「美波、約束して。ちゃんと勉強して学校に行くって」

美波 「うん、お兄ちゃん。あたし、東大の法学部出て、「第九」の捜査員になる」

鈴木 「すごいな。日本の正義と平和は安泰だな」

美波 「約束だよ、ずっと見守ってて」

 

黒田 「ほら、ママだよ」

雪子 「帰れなくてごめんね。ママのこと忘れないで。パパを支えてあげてね」

2歳児「ママ、大好き」

雪子 「言いたいことがあるのに、――」

黒田 「大丈夫、わかってる」

 

長官 「岡部、すまない。きみの子供たちは、山城と波多野は、海軍で任務に当たっている。連絡はしたんだがここには来られない」

岡部 「いいさ、しょうがない。ふたりとも立派に地球を守る仕事をしてる、お互いにわかってる。俺を誇りに思ってくれるさ。ここで代わりに、死んだかあちゃんに心の中であいさつするよ。お別れだけど、もうすぐ会える、って」

 

長官 「薪、奥さんと赤ん坊はこちらに向かっているが、間に合うかどうか――」

琴海 「待って、待って待ってお願い」

鈴木 「来たぞ!」

薪俊 「琴海!」 ←作戦中の事故で失明したのを隠して会話

琴海 「俊くん! 見て、剛だよ」 今回の任務中に生まれた0歳児

薪俊 「剛! はじめまして、だな。大きくなったなあ」

琴海 「ほら、お父さんに見せてやって」

鈴木 (手にロケットのおもちゃを持ってるぞ)

薪俊 「かっこいいな!」

鈴木 (笑ってるよ)

薪俊 「うん、聞こえるよ。ふたりを抱いてるみたいだ」

 

雪子 「核爆発15秒前。一緒に飛べて光栄でした、船長」

岡部 「俺もだ。みんな、ありがとう」

薪俊 「剛、強く生きろよ」

 

画面上で指先が触れ合う俊と赤ちゃんの剛。お互いに見えていないのにつながっている俊と剛。画面は白く光ってすべてが消えます。

 

あれ、核専門家の出番がなかった。青木すまない。

まさか見てないかたは、アマプラにもありますので!