雑種のひみつの『秘密』

清水玲子先生の『秘密』について、思いの丈を吐露します。

秘密の複製原画

 

前回書いた『建築知識』の6月号、発売数日で重版がかかって、先週のうちに配達されました。なんていうか、オタクが経済に貢献している好例だと思います。

犬夜叉もいまだにグッズ出まくってるらしいですし、ねんどろいどとは言わんけど(薪さんというか清水先生の絵でそういうものを作って大丈夫かな再現無理なんじゃ……?と心配が先に立ってしまいます)、文房具とか紙モノとか欲しい。

 

 

紙モノといえば、ララも配達されました。付録の複製原画セット、あの〜「複製」「原画」って定義矛盾じゃね? とか長年思っててしっくりこないのですが、開けてみたら連載中の作品の漫画家さんのぶんは、ちゃんと(?)「複製原画」がついてました。コマ割りした漫画の複製がついてました。

 

大昔ですけど白泉社で、「自選複製原画集」っていうの、あったんですよ。大判のバラのイラスト集です。ご存知の方、いらっしゃるんじゃないかな、花ゆめ勢だったら。80年代半ばの話です。

和田慎二先生のがどういうことか行方不明なので、日渡早紀さんのやつを引っ張り出しました。「アクマくん」シリーズの頃、大好きでした。

久しぶりに開けたら、連載のカラーページの切り抜きとかも挟んでとってあった。小遣いのない家で漫画なんかそうそう買えなかったので、友達がたまにくれたりしたものです。

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A3版の大型、厚紙、カラー8枚にモノクロ4枚、解説つき、イラスト入りケース付き、カラーのしおりがおまけで2枚入ってました。これで当時980円。物価も低かったけど、安過ぎる!!

昔ララの全プレかなにかで似た感じのやつがあったらしいですが、清水先生の『輝夜姫』のイラスト集めたみたいな。たぶんそんなイメージの、こっちはもっとでかいやつ。

 

 

白泉社はこの頃、グッズもいっぱい作ってて。花ゆめのとじ込み付録にシールとかカセットレーベルとか折りたたみの大きめのポスターとかよくついてたし、全プレもいろいろありました。どこかのショップ(田舎もんには遠過ぎる存在だった)で、文房具とか食器とかも売ってたはず。

わたしがなんとか入手したのは紙ものばかりです。今なら「えらいよく買った……!」って褒める。

 

こちらは切り離せるポストカード本、白い紙でカバーかけてるので見にくいですが、オールカラーで16枚、定価480円。消費税のなかった頃。

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和田先生はアニメの影響を強く受けてる方なので、そのつもりでイラストを眺めると細部の具体感とかすごくて、毎度スゴイスゴイと思わされます。

日渡さんはこの頃から「ぼくたま」にかけて人気絶頂で、わたしはキャラ萌えとかしなかったんですが、絵のセンスとストーリーの展開が大好きでした。

川原泉さんは、漫画はすごく好きだったけど絵はそうでもなかった(彼女の描くシュッとした男性がカッコよくなったのはもうちょっとあとです)ので、何で買ったのかあまり覚えてない笑

 

ポストカードのこういうシリーズはサンリオも遅れて出して、当時大流行りだったおおた慶文さんとか、『詩とメルヘン』で出てきた新興?イラストレーターさんの。いずれのシリーズも再録中心で描き下ろしイラストはほぼありませんでしたが、サンリオは12枚入りで500円だったので、白泉社はやっぱり太っ腹だったと思います。

 

 

いま『秘密』でこんなん出てきたら、飾る用・保存用・念のため用、って3つずつ買うのに……。

 

「自選複製原画集」シリーズでは、カラーイラストはともかく、モノクロのほう、漫画の1ページを拡大したやつが、絵描きでない立場から見ると、そういうページを選ぶんだ! っていうのが面白くてですね。

『秘密』で大判の複製原画集を作っていただくとして、収録される1ページを4枚選ぶとしたら、どこがいいかなあ!!

とか考えると、また次のメロディまでの時間が潰せますので、おすすめです!