雑種のひみつの『秘密』

清水玲子先生の『秘密』について、思いの丈を吐露します。

メロディ2021年4月号 その2

 

前回、世界で一枚のサイン入りミニ色紙プレゼント企画があったじゃないですか。

でもメロディって当選者が本名で出るじゃないですか。

わたし、本名で検索すると、名前だけで仕事から職場から顔写真まで出るんです。しかも同姓同名はいない。

当たっても披露できないなあ、DMでこっそりなみたろうさんにだけ見せびらかそう、とワクワクしていた(??)んですけれど。まあ発表まではワクワクできて楽しかった(笑)

 

 

よそさまをまわって、自分は相変わらず事件の感想書いてない、と気づいてしまいました。

好きな作家がクリスティ、エラリー・クイーンとドイルは何冊か読んだけど惹かれなかった。って性癖、たぶんですけど、トリックとか事件そのものにもとからあんまり興味がないんです。人間ドラマや心情が描かれたミステリの、事件でない部分をおもしろいと思うんだと思う。

それで薪さんや青木の考えてることをいろいろ推測したくなるんだろうな。

 

薪さんは、やさしいですよね。物言いは表面上きついかもしれないけどね、あれは頭よすぎるせいだと思うの。

人の痛みがわかる人で、だから青木を「他人の前で傷ついた顔をしない」とかわかってるし。

 

光はやっぱり、子供だと思いました。

人間と動物を同列で捉えておきながら、「面白い」「邪悪」っていう感情や価値観で語るあたりが。それ、すでに人間の視点であって、同列じゃないから。

子供のそういう単純なものの見方を否定したり言葉尻を捉えて諭したりするんでなく、わかりやすくて反発できない「おまえは青木が好きだろう」という言い方で導く薪さん。それは青木のためであり、でも光のためでもあるんですよね。自分と似てると思ってるから。桜木さんのときもそうだったけど、自分と似ていて愛されなかった人の痛みを感じるから。

 

薪さんがひとりぼっちでちゃんとまともな人間として生きていけてるのは、この俊お父さんに愛されて、鈴木さんに支えられてきたからで、彼らを失ってもまだ生きていられるのは、やっぱり青木がいるからだと思いたい。

わたしは薪さんだけが大事なので、彼の感情が(公式で)恋愛でないならそれでいい、きれいな青木にみとれて守って、そうすることが薪さんの支えになるならそれでいい。

と思うんですけど、でも青木にはその無垢な魂でもうちょっとなにかしてほしい、と願わずにはいられません。だって手紙に書いたでしょあんた、家族になりたいって。青木が薪さん(ごと舞)を抱きしめてるちっこい画に気づかなかった自分が言えた義理ではないですが。

 

 

あ、あと、気づかなかったといえば、親子像は新しくなかったです。チビ薪さんネクタイ締めてるなーって「創世記」見直したら既出でした。やっぱり参考書でエビデンスを調べるのって大切ですね。特に観察力と記憶力が絶望的な輩は。

いいんだ、わかってなかった自分にとっては新しいのと同じだから……。

 

最後のフレンチトースト、薪さん ぎくっとしてたけど我慢して食べたのかな。

どんな顔して第三(の岡部さんとこ)に帰ったんでしょうね。

こまごまとしたエピソードの背景を想像すると悶えるので、また4か月生きていけます。