雑種のひみつの『秘密』

清水玲子先生の『秘密』について、思いの丈を吐露します。

メロディ2021年4月号

 

こんばんは。

薪さんをお迎えしました。したんですけど。

もう開く前から、次回お休みだってわかってるじゃないですか。次が4か月もあくのに、なんで今月発売が早いの?? と見当違いなことを考えてしまって。

で、突然の余談ですが『大奥』最終巻の発売日でもあり、楽天から届いたんです。

f:id:orie2027:20210226203412j:plain

 

余談の余談です。

わたしマイケル・クライトンが大好きで尊敬していて、だいぶ前なんですけど彼の本で読んでないのが残り1冊になってしまって、その頃すでにクライトンは亡くなっていたので、これを読み終わったら「わたしが知らないクライトン」はなくなるんだな、と思ったら悲しくて悲しくて。

それでその「もうない」状態を先延ばしにするために考えたアホなことが、「最後の一冊を読む前に他の作家を一気読みする」というものでした。つまりクライトンクライトンのあいだに他のシリーズを挟むわけです。

そのとき選んだのがアガサ・クリスティ、長編だけでも66冊もあります。それを発表年代順に読み始めて、おかげさまでいまだにクライトンの最終作には辿り着いていないだけでなく、その間に喜ばしいことにクライトンの未発表作品が発見され、読めるものが増えました。

なおクリスティも2周目です。プライベートではほぼ詩歌と海外ミステリしか読まないくせにストーリーどころか犯人を忘れるというありがたい記憶力なので、大好きな作品は何度も新鮮に楽しめます。

 

本筋に戻って、本日わたしが考えたばかばかしいこと。

買ってきた『メロディ』を読む前に『大奥』を最初から一気読みすれば『メロディ』が数日先延ばしされるから、結果的にその後の4か月の空白が縮むんじゃね?

※ なお『大奥』もすでに2周してるので3周目です

しませんけどねそんなアホなこと。

 

以下、『秘密』悪戯編最終回の感想です。華々しいネタバレがあります。

 

 

・扉。前回の扉絵に色塗り。こういうのは初めてですね。

ていうか見開きのカラーなのになんでプレゼントにないの……薪さんと青木で2枚セットのクオカードとか、企画してくれていいんですよ??

・なお公式がデータでなかったので、

 

iPadで撮影させていただき、早速MacBookのデスクトップに貼り付けました。

f:id:orie2027:20210226213707j:plain

f:id:orie2027:20210226213701j:plain

5日にメロディの電子版が出るのが楽しみです。巻頭カラーだから試し読みでこのふたりが見られます。
 

・扉の青木は、たぶんわたしだけだと思いますが、顔よりシャツとネクタイに目がいって、フツーなのに「なんてエロいんだろう」としみじみ肩幅を睨んで(←??)しまいました。なんだろうストライプだから? ただストライプなだけなのに??

メガネのつるをくわえるのは『ダイ・ハード』を思い出してしまうのと衛生的観点からお勧めしませんが、わたしは自分がメガネだけでなく鍵だのペンだの猫だのひたすらくわえる人なので、特に意見はない。

・つかこの青木、高校生みたいに若いです。徹夜明けに無精髭が生える肌とはとても思えません。これを機に髪型かえてコンタクトにすれば、薪さんにも鈴薪派のみなさんにも「なんてきれいな男なんだろう」って思ってもらえるかもよ。

・なお本編での青木の出番はほぼありませんでした。現場に駆けつけた明け方ですらネクタイ締めてスーツ着てたのに、ワンニャンカフェにすらネクタイで行ってるのに、子供と戯れるときのパーカー姿が新鮮です。あとフレンチトースト作ってるときのプルオーバーの首の開き、だからそういう色気の無駄遣いをするなと何度言ったら。

 

・トラップは大方の予想通りでした。

わたしは神原先生が舞を抱えて滑り降りる→クビが飛ぶ→血が飛び散って呆然とする舞を「見るな」と薪さんが抱きしめる、という想像(予想ではない)をしていたので、クビが飛ばなかった点で清水先生マイルドになられた??と思ったり。

 

・「おまえが罰しろ」

どうでもいいことなんですが(ほんとうにどうでもいいことです)、「罰する」の命令形ってやっぱ「罰しろ」なの……? 他にないのはわかるけど「察する→察しろ(?)」「接する→接しろ(??)」とかヘンだと思うんだよね。

・そう叫ぶ光を見て、まだ焦り気味だった薪さんが「光……!」とはっとするんですが、もうこのお顔を見ただけでほっとする。なんなんだ。薪さん、会いたかったです。 ←錯乱

スマホをおしりのポケットに入れる薪さん。いまだにガラケーのわたしでも、それは誤作動が多いんじゃないかと余計なことが気になる。

 

・「親が愛してくれたから」

…………!!!!!

もう今回この薪さんのセリフだけでいい。😹

俊さんが自分と血がつながってるかどうかとか1ミリも気にせず全身全霊をかけて愛してくれた、ってことが、そしてそれを薪さんが完全にわかってたってことが、心の底から救いです、清水先生ありがとうございます( ;  ; )

・「僕は父が好きだったから父の真似をした」

この親子像、新しいよね? 公式から出る新しいビジュアル、尊い……🙏

しかし邪悪かどうかの是非はもういいとして、8歳以前で「「邪悪」さを面白がる」とか「父のような人間に」とか思ってたのか。チビ薪さんの異常なまでの冷静さがコワイ(ほめてます)。

 

・「青木は悪い癖でこらえ性がなくノックと同時にドアを開ける」

まあいろいろ思うところはありますがたぶんみなさん同じでしょう。

そんなしょっちゅう薪さんとこのドア開けてんのかとか、青薪がいちゃいちゃしてるところに同じ癖の他人が入ってきたら困るとか、こらえ性ないならさっさと先に進めとか。

・「青木さんだったらいいなあって思って」

こ、これは個人的にキツイ。セリフも冷静な笑顔もキツイ。なんなの「別れ」のフラグにしか見えないんですけど。

 

・一年後、とっくに予想されていた結末ではありますが、入退院を繰り返したということは、けして楽しいだけの一年ではなかったはずで。そこにあまたあったはずのドラマをばっさりとはしょって結論だけを出す清水先生、相変わらずえぐりかたが直球で重いです。

とはいえそこを丁寧に描かれたら「イヤミス」に傾くので、個人的な好みと性癖の観点から、これくらいで止めておいていただけるとなんとかついていけます。普通のニュース聞いたり「竹取物語」(=古典)読んだりして、登場人物の心情に深入りしすぎて号泣するタチなもので。

・今回ずいぶんいっぱい人が死にました。

・そして一年後って、薪さんあっさり42歳じゃん!!

 

・コミックスは半年後かな、もっとあとかな。暴走編入るのかな。表紙は夾竹桃で、扉カラーが今回のかな。

・次回は『秘密』はお休みですが、『Lara』の45周年レジェンド・グリーティング、描き下ろしイラストとインタビューが6月号は清水先生だそうなので、息継ぎできますありがとうございます。

 

とりあえず以上です。薪さんは今回もかっこよかったです。