本日は、オタク界隈で人気急上昇中(たぶん)のブツをご紹介します。以前もちらっと書いた雑誌ですが、今日はがっつり語ります。
少し前から『建築知識』という雑誌を買っています。そろそろ定期購読しようかと思い始めたところです。
バックナンバーもいくつか揃えたのですが。特集がマニアックすぎる。
このへん ↓ 猫ばっか。
ちなみにコイツ↓は雑誌と関係なく最初から持ってました。現在家の中のどこかで行方不明です。
そもそもなんでこの雑誌を知ったかというと、そこは実は猫と関係なくて、編集者がオタク向けに情報発信を始めたからです。最初に見かけたツイートは見失ってしまいましたが、最新号の9月号のものがこちら。
絵師…アニヲタ…小説家…模型好きのみなさん…先日助けて頂いた『建築知識』です…
— れな (@rena07110) 2020年8月17日
今号も詳しい寸法、そして建物の名称を特集することになりました…
エレベーターから防犯設備、家電から地下室まで…寸法と部位の名前を辞典にしました…1100用語もあります…きっと役に立つます…8/20発売です… pic.twitter.com/6OuYK5KFHl
いきなり「絵師…アニヲタ…小説家…」ですよ。「ヲ」ですよ。あ、あざとい。けどめっちゃポイント突いてる。
わたしがこの物言いに最初に引っかかったのが 5月発売の6月号だったのですが、買ってびっくり、中身がほんとにマニアック。
まず表紙と特集がこれでしょ。
で、問題の中身なんですが。
どうぶつと比べる意味、まったくない。
かわいいのはそのとおりなので不満は全然ありません。複数のイラストレーターがふんだんにどうぶつの絵をかいているという豪華仕様で、特集タイトルに偽りはなかった。けど、意味ない笑
ちらちら見えるように専門的なことも半分以上書いてあって、建築雑誌としても読めるけど、いやこれ、特集組んだやつがそもそもオタクの建築家だろ。楽しすぎる。
『ヤッターマン』を思い出しました。
10年以上前に新生ヤッターマンが出てきたとき、まだテレビを持っていたので少しだけ見たのですが、がっかりしたことを鮮明に覚えています。
いちばん許せなかったのは、油汚れを落とすのに洗剤メカが出てきたこと。
だいたいヤッターマンのメカは、グー子とチョキ子とパー子が(じゃんけんじゃなくて)イス取りゲームをするとか、アヒルの女子高生が迷路を辿るとか、ようかんメカが将棋をさすとか、出てきたキャラクターとその行為の間に何の関連性も必然性もないのが特徴でした。なのに汚れ落としに洗剤を使うようでは、当時のプロデューサーの想像力のなさが伺えます。
思い出したのは、その古いほうのおもしろいほうのヤッターマンです。
それ、出てくる意味ある?? と誰もが突っ込む疑問をしれっとかわし、正面から正々堂々と特集にしてしまう。これにオタクが飛びつかずに誰が飛びつくというのか。
わたしはそもそも建築自体が趣味の一つなので、よけい楽しめます。
本棚1個ぶん、こんな本ばっかです。
そこへ持ってきて薪さんのお父さん(東大法学部)が建築をやってたという謎情報(←何度もしつこくすみません)があるので、うちの薪さんも趣味のひとつとして建築をかじっています。
あの人、設計とか構造計算とかやれそうですよね。引退後に田舎に引きこもって青木と暮らすとしたら、自分で図面引くよ、きっと。寝室は防音壁にするはずです。あと風呂場は巨大にする。
1年前にこの雑誌のことを取材した記事を見つけたので、貼っておきます。
この雑誌で得た知識を創作に活用しようと思っても、ついったの中の人が推奨するようには、そうそう使えません。マニアックすぎんだよ。そこが楽しくて仕方ない。
絵もかわいいし情報量も多いし建築の知識も身につくし、非常に楽しい雑誌です。書店で見かけたらぜひめくってみてください。オタクのあいだでの人気急上昇で、品切れ・重版が続いてるそうです。オタクは経済を救うなあ。