雑種のひみつの『秘密』

清水玲子先生の『秘密』について、思いの丈を吐露します。

秘密の建築雑誌

 

本日は、オタク界隈で人気急上昇中(たぶん)のブツをご紹介します。以前もちらっと書いた雑誌ですが、今日はがっつり語ります。

 

少し前から『建築知識』という雑誌を買っています。そろそろ定期購読しようかと思い始めたところです。

バックナンバーもいくつか揃えたのですが。特集がマニアックすぎる。

このへん ↓ 猫ばっか。

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ちなみにコイツ↓は雑誌と関係なく最初から持ってました。現在家の中のどこかで行方不明です。

www.amazon.co.jp

 

そもそもなんでこの雑誌を知ったかというと、そこは実は猫と関係なくて、編集者がオタク向けに情報発信を始めたからです。最初に見かけたツイートは見失ってしまいましたが、最新号の9月号のものがこちら。

いきなり「絵師…アニヲタ…小説家…」ですよ。「ヲ」ですよ。あ、あざとい。けどめっちゃポイント突いてる。

 

わたしがこの物言いに最初に引っかかったのが 5月発売の6月号だったのですが、買ってびっくり、中身がほんとにマニアック。

まず表紙と特集がこれでしょ。

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で、問題の中身なんですが。

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どうぶつと比べる意味、まったくない。

かわいいのはそのとおりなので不満は全然ありません。複数のイラストレーターがふんだんにどうぶつの絵をかいているという豪華仕様で、特集タイトルに偽りはなかった。けど、意味ない笑

ちらちら見えるように専門的なことも半分以上書いてあって、建築雑誌としても読めるけど、いやこれ、特集組んだやつがそもそもオタクの建築家だろ。楽しすぎる。

 

 

ヤッターマン』を思い出しました。

10年以上前に新生ヤッターマンが出てきたとき、まだテレビを持っていたので少しだけ見たのですが、がっかりしたことを鮮明に覚えています。

いちばん許せなかったのは、油汚れを落とすのに洗剤メカが出てきたこと。

だいたいヤッターマンのメカは、グー子とチョキ子とパー子が(じゃんけんじゃなくて)イス取りゲームをするとか、アヒルの女子高生が迷路を辿るとか、ようかんメカが将棋をさすとか、出てきたキャラクターとその行為の間に何の関連性も必然性もないのが特徴でした。なのに汚れ落としに洗剤を使うようでは、当時のプロデューサーの想像力のなさが伺えます。

 

思い出したのは、その古いほうのおもしろいほうのヤッターマンです。

それ、出てくる意味ある?? と誰もが突っ込む疑問をしれっとかわし、正面から正々堂々と特集にしてしまう。これにオタクが飛びつかずに誰が飛びつくというのか。

 

 

わたしはそもそも建築自体が趣味の一つなので、よけい楽しめます。

本棚1個ぶん、こんな本ばっかです。

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そこへ持ってきて薪さんのお父さん(東大法学部)が建築をやってたという謎情報(←何度もしつこくすみません)があるので、うちの薪さんも趣味のひとつとして建築をかじっています。

あの人、設計とか構造計算とかやれそうですよね。引退後に田舎に引きこもって青木と暮らすとしたら、自分で図面引くよ、きっと。寝室は防音壁にするはずです。あと風呂場は巨大にする。

 

 

1年前にこの雑誌のことを取材した記事を見つけたので、貼っておきます。

kensetsutenshokunavi.jp

 

この雑誌で得た知識を創作に活用しようと思っても、ついったの中の人が推奨するようには、そうそう使えません。マニアックすぎんだよ。そこが楽しくて仕方ない。

絵もかわいいし情報量も多いし建築の知識も身につくし、非常に楽しい雑誌です。書店で見かけたらぜひめくってみてください。オタクのあいだでの人気急上昇で、品切れ・重版が続いてるそうです。オタクは経済を救うなあ。