雑種のひみつの『秘密』

清水玲子先生の『秘密』について、思いの丈を吐露します。

秘密のケーキ

 

こんばんは。

先日の薪さんのお誕生日、いろいろ拝見して楽しくて萌えてまたちょっと滾って呼吸困難気味になって、とオタクの醍醐味を存分に味わったのですが、地味に驚いたことが。

みなさん あちこちで ケーキ食べてる

え……誕生日にケーキって、普通に必須なの?? ←おたんじょうびをほとんどやったことがない人 

うち貧乏だったんで何度も言いましたが誕生日もクリスマスもない家で、子供の頃はケーキどころか市販のおやつは買ってもらえなくて、自分がおとなになってからは年に1回くらいドトールのミルクレープ(=当時は高いと思った)を食べるのがけっこうな楽しみでした。元カレもみんな貧乏人か遠距離かだったし、今でこそ年に数回出先で食べたりしますが、イベントとケーキが関連づいてないんですね。

 

なんか……いいよね、イベントと結びつくケーキ。

と、誕生日が終わった直後にしみじみ思ってしまいましたことよ。来年はケーキのおはなしとか書けるかな。(←もう来年かよ)

 

 

ケーキの話をしていて思い出したことがあるので、もう少し続けます。

学生の頃、学費も交通費も生活費も自腹(?)で、実家だったのに食事もとらせてもらえなくて、とにかく貧乏でいっっっつもハラを減らしていました。それで『有閑倶楽部』の作者・一条ゆかりさんが描いてた

「「マキシム・ド・パリ」のナポレオン・パイは本当にうまい」

という、そのナポレオン・パイにひどくあこがれまして。

 

ホールで5000円。当時の金銭感覚からいうと今のわたしにとっての3万円くらい。とにかく高い。

そいつを、いつかまともに食いたいものが食える程度の人間になって一緒に食いに行こう、と学校の先輩と盛り上がっていましたらば、となりにいた別の先輩に、

「ちょっとちょっと、お嬢さん方。あんたたち、まさか「マキシム」をケーキ屋だと思ってんの??」

と聞きとがめられまして。

知らなかったんだよーーそこが高級なフレンチレストランであることを。

 

今思えば、なんとささやかな夢を無残に打ち砕かれたことか。

あれから25年、ナポレオン・パイはついぞ食べたことがありませんが、イメージばかりが先行して想像の中で大変な幻のおやつとなってしまいました。 ←要はイチゴのミルフィーユなのに

 

 

いつもどおり妄想します。

第八管区の所員たちのおしゃべりの中に出たナポレオン・パイがウマイという話を聞いて、ふと薪さんちに行く途中で買ってみた青木(銀座にあったレストランが2015年に閉店していたという事実やお店とマンションの位置関係はこのさい無視します)。

客単価3万円のレストランでまさかケーキを1個2個買うわけにはいくまいと、ホール(5000円笑)にします。

青木「明日「第九」に持ってってください」

薪 「どこで手に入れたんだって聞かれるぞ」

 

波多野ちゃんの

「え、マキシム・ド・パリですか。お食事なさったんですか。ミルフィーユだけ? まさか所長がご自分で我々に買ってくださったんじゃないですよね、甘いもの苦手だっておっしゃってたのに。どなたかのおみやげとかですか。マキシムでケーキを買って持ってくるなんて、カタギじゃないか、所長に対するお気持ちがカタギじゃないか、どっちかですよ」

という冷静な分析が浮かんで頭痛がする薪さん。

 

青木「召し上がったことはないですよね」

薪 「……」 ←パリの本店で食べたことがあるとは言えない

青木「少し切ってみませんか」

薪 「ちょっとだけな」

薪さんちには青木が来るようになってからちゃんとパン切りナイフが備わったので、それで端っこをカットします。

あとはもちろん青木がフォークで薪さんにあーんってやってミルフィーユだからボロボロこぼしていちごが落ちたときに生クリームも鎖骨とか胸の中とかに転がっていって、すみません汚しちゃいましたって脱がせてなめて、ケーキを食べるつもりが薪さんを食べてたってなるわけです。

ベッドの上にパイ皮のかけらが散らばってるのが、いつものお戯れと違うところ。寝落ちしそうになったときにザリッてなって、薪さんにがっつり怒られます。大丈夫ですシーツもなめまわされた全身も、全部ちゃんとワンコが洗ってくれるから。 って普段と1ミリくらいしか違わない安定の妄想

 

おみやげ妄想、いいかも。青木が何を買ってきても薪さんはひとくちは食べてくれるはず。そしてたぶん何を買ってきてもひとくちで終わるはず。いろんな理由で。

来年はケーキのおはなしをがんばってみよう。 ←だから

 

* * * * *

 

話変わりまして。

山本さん(猫)のトライアル、取りやめになりました。先方の先住猫さんが病気になって、このタイミングではまずい、とトライアルに行く前にキャンセルされてしまったのです。

猫のチーム室長さんズの近況です。

 

・山本(猫)=トライアルキャンセル後、別の人から問い合わせが来て折衝中。

・小池(猫)=GW頃(←遠い)に千葉(←めっちゃ遠い)にもらわれていく予定。

・今井(猫)=2件問い合わせあり、折衝中。

・岡部(猫)=山本さん(猫)とセットで出してやろうと画策中。

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プランばかりでもらわれていく気配がない。

 

・宇野(猫)=下痢がやっとおさまったと思ったら血尿。からだが弱くて心配でまだ里親募集できない。

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猫の数が減る日はまだ遠い。

チーム室長さんズ、生後10か月を超えました。次の乳飲み児が運び込まれる前に、里親さんが現れますように。