雑種のひみつの『秘密』

清水玲子先生の『秘密』について、思いの丈を吐露します。

アメリカの野良さん

 

こんばんは。こちらすげー雪です。それでも雪かきしない。平面駐車場の方々ご苦労様です、車庫ありがたいです。

 

今年も仕事より猫活がんばる、とヘッダをかえてみたので、猫のはなしをします。

 

年末に小池さん(猫)に久しぶりに里親希望の申し込みが来たのですが、またガセでした。うちまで会いに来たいというので、「いいけど、その日は連れて帰れないし、わたしのほうからお宅まで2度の訪問は必ずさせてください」って返信したら、連絡が来なくなった。

小池さん(猫)宛のガセ応募者、3件目ですよ。これがあるから「お宅訪問」は省略できないんですよね。怪しい人を排除できるのはいいんですが、こういう奴が次にどこの猫に手を出すのかと思うと……

 

現在、山本さん(猫)にも応募が来ていますが、返信が滞っていてこの応募者も怪しい。

 

一般に、虐待などが目的で里親募集サイトあたりからどうぶつを手に入れようとする輩と行為は、里親詐欺と呼ばれます。このふんわりした呼び名もなんとかならんものかと思うのですが。

 

 

いっぽうでは、デフォでそこまでやってくれんの、というありがたいにんげんもいるわけで。

NCIS 12-7で、特別捜査官のトニーが、後ろをついてきたという野良さんだと思われる猫について話していました。

何度もいいますが、こういうとき、なんだかんだいってもアメリカすげえ、と思わされるのは、

・猫嫌いを公言していながら、ついてきた身寄りのない猫は何のためらいもなく当然のように家に入れる

・ペット可物件かどうかは問題にならない(そういう基準がないのかもしれないし、助けるべき存在がいるときにはどうでもいいってことなのかもしれない)

・トニーは金魚を飼っているけれど、部屋を分けることで対処しており、そのことを猫を入れない理由にしない

・「猫が自分から出ていかなかったら里親を探す」と、里親探しが社会的前提となっている

・以上のことを誰もいっこも疑問に思わない

といったことです。これがほんの数十秒程度で語られます。

 

トニーは結局猫にほだされてしまって、自分ちの猫にすると宣言し、したとたんに外に出て行かれてしまって、落ち込んで泣きます。すごくいい感じなんだけど、はっきりいってこのへんの「ありがちなほのぼのエピソード」すら、もうこの際どうでもいい。

守るべき存在を守るべき立場にある者が、ただ目の前にいたというだけの理由で普通に守る、という社会のありかたを前提としたこの回、事件とは関係のないサイドストーリーですが、その当たり前感がほんとに素晴らしかったです。

 

 

わたしが支援している動物愛護団体のひとつに、杉本彩さんのEvaがあります。

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こちらで「2020年に日本のどうぶつ環境を世界水準に」というキャンペーンをやっているのですが、ドラマに普通にこういうエピソードの出てくる欧米の「水準」を知ってしまうと、日本はやっぱりまだまだですね。人心がね。

 

こちらの今年のカレンダー、とってもセンスがよいので、ご興味もたれたらご支援を。

左のオンラインショップバナーからグッズも買えます。

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NCIS のトニーはその後のエピソードで、捜査で出会った人に「犬飼ってる?」ときかれ、ナチュラルに

「犬はいないけど金魚と猫がいる。あ、でも猫は出てっちゃったんだ」

と返事しています。

猫、一瞬自分ちに入れただけだったのに、「俺の猫(いま家出中)」ってなってるのね……と感動しました。

 

 

青木はあんな激務でも家事と子育てを仕事と並行してやれるくらい優秀なんだから、家のことなんか家政婦を雇って手間減らして、猫と暮せばいいのに、と思います。舞も喜ぶよ。光より簡単だよ、猫。

そして妄想上うちの曽我猫と暮らしてるにんげんの曽我さん(二次)と猫談義とかすればいい。

曽我「俺、曽我猫と暮らすようになってから、薪さんがあんまり怖くなくなったよ」

青木「あー……それは、あの人猫に似てるから」

曽我「……そうか??」

青木「気まぐれだし、小さくてきれいだし、どこに沸点があるのか不明なことも多いし」

曽我「……?(なんだろうちょっと発言が妙だった)」 ←東大出てるとは思えないニブさ

青木「第一、思考過程が常人と違いすぎて、何考えてるのかわかんないことも多かったし」 ←なにげに過去形

曽我「おまえから見て薪さんの難しいポイントってそういうところなのか」

青木「曽我さんは違うんですか」

曽我「キレてケータイ捨てられたりするところ」

青木「それやられたの曽我さんだけですよ……」

これ、猫談義じゃなくて薪談義だった。

 

うちの猫室長さんズがもらわれていくまでの道のりは、まだまだ通そうです。