雑種のひみつの『秘密』

清水玲子先生の『秘密』について、思いの丈を吐露します。

『秘密』の家族

こんばんは。今日は寒くて、ホカペとエアコンとこたつ使ってます。猫が。

 

 

8巻、一度通しで読みました。

いちばん怖かったのは、カラー口絵です。タイトルやコピーのないイラストだけでみると、色の淡さ、服の白っぽさと相まって、あの表情の不穏さとかうしろの石の階段の墓場っぽさが際立って怖くて仕方ないんですが、みなさん平気ですか。同じチューリップ食べちゃってる絵でも、3巻表紙と違ってすごく怖い。

まあわたしは多くの方が悲鳴あげてる8月号の目ん玉カットシーンになにも感じなかったので、自分の感覚の方がおかしいんだろう、とは思うんですけれども。 清水先生のきれいな絵で何をかかれても全然こわくない

「冬蝉」のときも口絵は物語とは関係なかったので、努めて気にしないようにしたいです。「悪戯」が終わったときに、この恐怖が杞憂でよかった、と言えますように。 でもいま「「悪戯」が終わったとき」って書いて、そんな日がいつかくるのか、と妙な喪失感をかんじました

 

プラス、寝言のシーン。

メロディでも感じたんですが、お互いに同じこと考えてて腹が立つほど思いあって青薪感めっちゃ高くて、天地じゃなくてもこれってセックスでしょ、とか思うのにふたりして違う方向見てる。しかも手を握ってうっとり見つめあったあとに、しらじらしい。

と管理人はビミョーにザワザワしたので、そのあとの揉めてる(?)シーンよりこっちのほうがザワザワしたので、展開が事件ぽくなってかえってほっとしました。

 

コピー文が気になった帯も、既刊のものを読み返してみたんですが。過去にはおおむね普通の紹介文でした。

それと薪さんちょっと髪長いなあ、特に後半。切ってほしい。表紙くらいに。と思ったことをここに告白しておきます。

メロディと見比べながら一通りざっと読んで、小学校と、「お母さん」が「誰か」になってたくらいです。気づいた修正は。直してほしかったけどそのままだったのは「写メ」です。誤字に気づいた方もいらっしゃったもよう。

 

 

お母さん、といえば。

『秘密』の家族って、悲惨なのが多いなあと思ったんです。家族の関係性が歪んでるというか。

薪さんに関しては、薪家のご両親は愛情いっぱいだし澤村さんとの問題は血縁とかそういうものじゃないと思うのでこのさい置いといても、露口絹子も、外務大臣も、ずっと大倉と一緒にいた関口佳人も、浜田葵も、光浦あかねと犯人の甥も。小島郁子だって親の介護が発症?の発端だし、桜木さんちも。青木の家族なんかむしろ、お姉さん夫婦が惨殺された点をのぞけばすごく普通に見えるほど。そしてもちろん光とその親双方とのそれぞれの関係も、別個に歪んでる。

ひどくあっさりかかれてるんで、わりと毎回ひっかかっちゃうんですよね。だからってそんな重いテーマを掘り下げてかいてほしいわけではないんですけど。

 

本編の最後では薪さんが青木に、結婚して子供を持て、って言ってるし、青木は青木で薪さんが気づいてないいちばんほしいものがそれだって思ってるし、そのうえで自分が家族になりたいって言ってるし(いやだから改めてまとめると結婚して家族を持てって言ってきた相手にそれはあなたが欲しいものでしょ家族になりたい、ってそれ完全にプロポーズだろう、と青木でなくて自分にちょっとイラッとします)。

実はでっかいテーマなんですね『秘密』の「家族」って。重い……。これ、わたしには犯罪の猟奇性よりしんどい。

 

で、そう考えるとますます不穏さが増殖する「悪戯」編なのでした。

 

 

かわいい山本ちゃん(猫)。

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↓ 猫アカにかけない案件だからこっちに書くだけなので小さくしときますすみません

山本猫を里親募集サイトにアップした当日にきた申し込み人は、ガセでした。返信こずで連絡がとれなくなりました。

 

昨日は別のおとな猫に、一目惚れ具合と今後の生活計画を情熱的に綴ったとっても長い申し込みメールが来ました。おおイケるかも、と関係者と相談しながら予定を考えていたら、一夜明けた本日先方から、「辞退します」と意味不明なすっごく短い断りメールがさくっとやってきました。

え、こっちまだ返信もしてないのに、いったいなにが起こったの?? って感じで、最近のこの現象はいったいなんなんだ、と気が沈みました。山本猫と、小池猫への2件の申し込みと合わせて、4件連続でガセです。実害があったわけじゃないけど、エネルギー消耗したうえに、人間不信がますます増す。

この子がほしい、って「家族になりたい」ってことでしょ。そんな申し込みをなんでそんなにあっさり実施したり中止したりできるんだろう。マジやめてほしい。

 

チーム室長さんズのしあわせのために、おばちゃん負けないよ。