雑種のひみつの『秘密』

清水玲子先生の『秘密』について、思いの丈を吐露します。

薪さんの秘密のごはん

先日初めて、夢で薪さんとご一緒しました。

どっかの大きいレストランで青木と3人で食事したのですが、わたしは生来の貧乏性がたたってか、客のくせになぜか給餌の手伝いをするはめになり、手伝ってるくせにチキンを落としたり皿の大きさを間違えたりと、いつまでたっても薪さんが待ってくださっている席に戻れません。青木はわかりませんが、薪さんはタコの寿司とか召し上がってました(←なぜか ありえねえ、と思いました)。

せっかく一緒のテーブルについてたのに、つまらん夢だった……。 あとこのときばかりは、青木 邪魔だよ、と思いました。

 

現実に戻ってきてから、薪さん何だったら食べるかなーとごはんについて考えました。妄想のほうが夢より楽しかったです。

 

 

わたしは料理をしないのですが、『Sex and the City』によると、あの人たちの言う「料理しない」というのは「コーヒーすら淹れない、買う」というもので、以来あまり声高に「料理しない」と言っちゃいけないなあ、と遠慮しています。わたしでも1、2か月に1回くらいは、冷凍の肉と野菜を炒めて米を炊くくらいのことはするからです。 あと年に数回若者がうちに集まるので要望に応じて20人ぶんのパーティー料理を作る

そんな奴のくせに薪さんのごはんをご推察申し上げるなんて不遜なことして、すみません。

 

 

で、薪さんなんですが、あの人はそもそもが小鳥のように少食なうえにいろんな意味で自分を大事にしていないので、栄養をとるとか健康を保つとかいう意味での食事にはバンコラン以上に気を遣っていないだろう、と思いました。

パタリロのともだちのバンコランの通常の昼食=ステーキ1枚と赤ワイン1本(朝食は赤ワインをグラスに1杯)

 

フグの子(ってなに??)を「久しぶりに食いたいなそういうの」とかいってポン酒次々あけるくらいなので、ある意味では贅沢なグルメなんでしょう。その好みからいっても味の薄いあっさりしたものが好きそうだから、たぶん味覚は敏感で(なんかやらしい←)、下手すると米食って産地を当てたりするかもしれない。

 

薪さんは1日何食たべてるのかなー。3食たべてるとはとても思えない。朝はパックから直接牛乳だけとか。夜は帰ったらアルコールですますとかありそう(ただし早く帰ることはなさそうですが)。

あの人が毎日何を食べているのかを考えるだけで3日くらい余裕で妄想できそうです。 なんかいま、わたしってほんとに薪さんのこと好きなんだなあって実感しました

 

ところでロシアでは冬期間に野菜や果物の入手が難しく、ビタミン不足になるそうです。どうしてるのか尋ねたら、現代ではビタミン剤でとってるそうな。にんげんってただ生きるだけならどこでも生きていけるんだな、と思ってしまいました。

 

 

薪さんの日々の食事は簡単に想像できないので、居酒屋とか出先で食べそうな好きそうなもの、を妄想してみました。

白身魚の刺身

・新そば(ただし1枚食べられない)

・鍋パーティーなら水炊き

・すごくいい大豆で作った冷奴

・掘りたてのたけのこのなにか

・牡蠣(ただし小ぶりのせいぜい3個、産地で食べ比べてそう。でかいのだったら1個)

・はまぐり

なんか全然いいもの思いつかない。

 

と思ってたところに、

・赤ピーマンのムース(コートドール)

いやもうこれでもかってくらいシンプルな皿で、赤いピューレの上に白だったかオレンジだったかのムースの塊がのってるだけなんですが、シェフの斉須さんの看板料理です。お金持ちが住むマンション「三田ハウス」の1Fにあります。これ薪さんは絶対好き! っていうか絶対食べてるはず(確信)。

急にインスピレーションおりてきた、以下飛ばします。

・ホワイトアスパラガス(同)

これもびっくり、空輸したぶっといアスパラを丁寧に茹でただけ。うまい。アスパラそのものも添えられたソースも絶品です。フランス並みに山盛りとはいかず数本ですがこれでおねだんごせんえんなり。

ルバーブのスフレ(同)

あの人デザートまでいけそうにないけど、自然な甘さのこれなら調子いいときは少し食べてくれるかも。

 

・ウニのムース(北島亭)

ところかわって、北島亭はわりあい骨太な料理を出す四谷のフレンチです。薪さんには重そうだけど、これとか同じくウニのコンソメゼリー寄せとかおいしくいただいてもらえそう。

 

メレンゲ 白トリュフのせ(ランブロワジー

パリのどっかの広場の一角にある、本物中の本物のフレンチ。シェフが息子の代になってけっこう普通の料理になりましたが三つ星は変わってないはず。ふわふわしたスープにスライスしたキノコが載ってるお上品な一皿です。

 

・カエル(オーベルジュ・ド・リル)

アルザスの田舎の一軒家レストラン。ごはんを食べ(てセックスす)るためだけに泊まる三つ星。ちゃんと食べる人が題材ならここだけで何個も色っぽいおはなしが書けるのに。宿そのものはヴィンテージ感あってベッドとか風呂とか小さいので、薪さんサイズです。青木は絶対にはみだします。

 

 

以上ワタシがツレ(=震災前までお金持ちだった)のカネで食ったものリストより、思い出せるかぎりのあっさり系を集めてみました。 フォアグラとか薪さんは絶対ムリです、トンカツも神戸牛も食えない人がフォアグラのソテーいけるはずがない

あとはもう過去帳ひっくり返さないと……(管理人は普段はあまり食べませんが、他人が準備した食事ならがっつり食べます)。フレンチは重めのものが多いので体調整えていかないと失敗しますが、上記リストらへんなら薪さんもイケるはず。正装したあの方とご一緒したい! まともに頼んだら薪さんは全部は食べられないと思うけど、ワインあけながら軽いの2皿を4時間とかかけて食べたら楽しいだろうな~。

 

わたしのおはなしの薪さんは、青木と一緒だとけっこう食べます。いま、すっごく青木になりたくなった。 わたしってほんとに薪さんのこと(以下略)