J △ × △の(というか旧知の研究者の)講演会の報告書を書きながら宇宙に想いを馳せ、よからぬことを考えました。「は や ぶ さ2」のタッチダウン成功祈念?です。きっかけはともかく、中身はJ △ × △と関係ありません。
短歌からインスピレーション受けたシリーズです。未来の科学技術妄想(捏造)あり。ワイルドな、というよりそこだけむしろ普通ぽい??薪さんです。
こ……これくらいだったら支部じゃないところにも堂々と載せて大丈夫だよね……??
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夜に咲く花
「まて青木」
サイドテーブルのスマホの振動音に薪が腕を伸ばした。
「……どうかしましたか」
画面をさっと操作して薪が読み上げる。
「『「ひまわり」18号の打ち上げ成功』」
そして情報源を元の位置に戻し、青木の肩に手をかけた。
「え」
「技術的要因で延期したから気になってたんだ」
「薪さん」
青木は薪を真下に見下ろし、情けない顔で訴えた。「それ、今じゃないとダメでしたか」
「――今、にしたのは僕じゃない。気象庁だぞ」
「なんで「ひまわり」なんか気にするんです」
薪は腕を下ろして大きく左右に広げ、軽く息をつき目を閉じると低い声で説明し始めた。
「ひまわり16号から防衛省の予算を組み込んで地上監視システムのプロトタイプが毎回載せられてるのは知ってるだろ。18号には京大の知人が開発した高解像度の新型熱探知カメラが搭載されてる。建前上はテストだから映像は開発プロジェクトの科研費チームしか解析しないことになってるけど、今度のやつはマンションの真上から中を見ても、上から10階ぶんは寝てるのがどの部屋の誰なのかを体格から判別できるような代物なんだ。先々は表情まで見分けられるようになる。わかったら」
まぶたを上げた薪の目は赤く光って見えた。「さっさと抱け」
花 の 名 の 気 象 衛 星 め ぐ る 夜 の き れ い で 恥 知 ら ず な 獣 た ち ほ む ら/ひ ろ し
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熱出して苦しむ「増殖」の薪さんを眺めながら、その美しいお姿に別のことを考えてる管理人でした。(こ……この顎の角度、唇、むき出しの喉! キャー)ごめんね薪さんあいしてる。