雑種のひみつの『秘密』

清水玲子先生の『秘密』について、思いの丈を吐露します。

猫の曽我さん

こんばんは。さして久しぶりでもないのですがお久しぶりです。猫家事に没頭しておりました。

 

 

いきなり爆弾投下しますが書く以上もったいつけてもしかたないと思い。実は猫の曽我さんを亡くしました。前回のおはなしをあげた直後、急逝でした。詳細は割愛させていただきますが、なまじ毎日のように成長のようすをこちらで勝手に報告し、見守っていただいていたもので、かなしい報告をするにしのびず、自分でも書くのがつらくて、いっそこのままバックレれば書かなくてすむ、とも思いました。

でもそれをやったら自分が今後保護活動を続けるのが気持ち的に難しくなるし、しめっぽくして雰囲気を悪くしてしまうにしても、室長さんの名前をつけてあちこちの管区から励ましのお言葉をいただいていた以上、お知らせするのが筋だと思い、書いています。

 

預かった乳飲み児を亡くすのは4にんめです。無事に育てて里子に出したのが全部でなんにんかは覚えていません。子猫ですので家の中はうんざりするほどの修羅場ですが、大きな病気をしたときにはいつも、元気になってくれさえすればこんなことなんかなんでもないのに、と気付きに近い感情に襲われます。それでも助けられない猫はいて、特に生後数時間や数日で捨てられたひとたちですので、それはもうどうしようもないことだとわかってはいるのですが、逆にわかってる自分が嫌だったりもします。

曽我猫がどれほどかわいくて頼りない存在だったか、を書くべきなのかもしれませんが、それはつらくて無理なので、別の方向から話をします。

 

何度か書きましたが、保護活動界隈は、深入りすると一般に想像されるような牧歌的なものではなく、相当アタマのおかしい管理人の基準で見ても、言動が過激な人や神経質すぎる人や常に怒りしか持ってないような人や、逆に能天気すぎて付き合いきれない人なんかが、普通にたくさんいます。わたしにとっての猫は癒しの対象ではなく、あいするがゆえの心配の源です。そこらへんは異常に心配性なので、里親募集サイト「ペットのおうち」なんかは参加者の危機感のなさとどこに虐待犯が潜んでるかわからない恐怖に見てるだけでサイバーテロをしかけたくなるくらい気分が沈んでしまうし、ついったでも1日立ち直れなくなるような情報を無造作に垂れ流す人に巻き込まれたりして、猫の新しい家族を探すためにわけわからないにんげんと関わる、ということが苦痛でした。

念のため、真逆の方々ももちろんたくさんいます。見ず知らずの猫やわたしに猫缶とかミルクとかカロリーメイトとかをご支援いただくこともしばしばです。

現実社会や里親募集サイトや猫ついったにいるそういう輩の波から逃げて、まったく関係ないことを好き勝手に妄想しながら秘密ブログをさまよったことで、わたしはずいぶん精神のバランスを保っていました。猫の保護活動を始めて11年になりますが、今年に入ってからの4か月は、気持ち的にはいちばんおだやかでいられた時期だったと思います。もちろんそのために意図的にオタクに戻ったわけではなくてそこは結果論ですが、でも『秘密』に出会ってから、おおげさでなく、ものすごく久しぶりに積極的に、生きてるのが楽しいと思えて、そのおかげで浮かれた気分のまま、猫活動を続けることができていました。

 

猫の曽我さんがうちにいた7週間は、猫ブログではないこちらやお邪魔したサイトのコメントでときおりいただく励ましが、なによりのエネルギーでした。曽我猫はもらわれていきました、と嘘のご報告をすることも考えました。でもそれではいずれ自分が正気を失うと思ったりもしました。その2点を行ったり来たりして、書いてる今も迷っていて、公開してからも迷うと思います。でも今日は感情の揺り戻しがあって、どうしてなの曽我(猫)ちゃんごめんね、と風呂で考え込み過ぎてあがったときには脱水気味でまっすぐ立てなくなり、自分にはスパダリ鈴木王子もワンコ青木(=にんげん、ややこしい)もいないのに(←薪さんが風呂で寝落ちする話を何個も書いてるのでそういう妄想をしましたすみません)ここでひとりで倒れたら残された猫ズが路頭に迷う、と毎度(自分には)おなじみのくだらない心配をして、なんか区切りをつけなければ、と思ったしだいです。

※ うちは玄関ドアに「オリエが頓死したときに猫をどうすべきか」という遺書的指示書が貼ってあります。こちらでわざわざ「休みます」宣言をしたのも、あちこちから生存報告を義務付けられていてクセになっているからです、鬱陶しくてすみません。

いまは読んでくださっているみなさまを引き摺り込むことで、なんとか今後の保護活動をこころ穏やかに続けていく、という方向を選ばせていただきます。申し訳ありません。

曽我猫はお骨になったので、あとはわたしが死ぬまでずっと一緒にいます。

 

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猫アカでは早々にご報告してあちこちから慰めの言葉をいただきましたが、なまじ猫アカなものでとても返信できず、現実世界では面と向かって人に言えず、あっちでもこっちでも不義理を働いています。

こんなことをそもそもが(自分にとって勝手に支えなだけで本来は関係ない)秘密ブログで書いていいんだろうかと思う一方で、ちゃんと報告しないといつか報告しないとそろそろ報告しないとでもいつしたらいいんだろう、遊びに来たり励ましてくださったりしてた方々はたぶん朝から出社する普通の社会人でわたしみたいに時間を無視して半分引きこもってるエセ労働者じゃないのに、平日の夜に巻き込むのも迷惑だろうし休日を台無しにする可能性もあるし、とかぐるぐる考えて、何かの漫画のセリフをまた思い出していやそれ自意識過剰だろうと思ったり、にんげんはどうでも猫の話はやっぱつらいでしょと思ったり、考えすぎてうんざりしてそのうんざりに微妙に助けられてしまったり、我ながらアホだなあ四十にして不惑とかいうけど四十過ぎてからのほうがよほどバカだと思ったりしてました。ごちゃごちゃうるさいですねすみません。

 

今週は、第九勤めだったら薪さんに「邪魔だから帰れ」って言われそうな細かいポカをいくつもやりました。 でも迷惑かけた相手よりわたしのほうが大変なので反省してません(何度も言いますが社会不適合者です)そして事務方がやさしいのでかえって打ちのめされる そろそろにんげんとして恥ずかしくない程度に戻りたいとは思っています。そもそもあんまりにんげんじゃないくせに。

わたしはそんな感じで甘やかしてもらってちゃんと元気です。

 

左上から時計回りに、今井猫、小池猫、宇野猫、岡部猫、山本猫。数日であっというまにでかくなりました。山本猫も曽我・小池と同じく女の子であることがこのほど判明しました。

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次からはまたいままでどおり、ときおり猫室長たちのようすのご報告と、どうしようもない妄想を展開していきますので、気が向いたらまたお付き合いいただけたらと思います。

チーム室長さんたちや他の猫たちを見守ってきてくださったみなさま、小さい曽我猫を気にかけてくださったみなさま、今後も見守ってやってください。

自分のことで長々と混乱した話をしてすみません。ありがとうございました。